モテる男の見た目Vol.2
Dec 01, 2010
野口 男性のお客様がきて、「どうされますか?」と訊いたときに「お任せします」といわれることがあるのですが、そのときに「では、どういう女性が好きですか?」と訊くんですね。
前田 へ~~!!
野口 「どういう女性にモテたいですか?」と。その女性像から逆に導き出して、こういう女性だったら、こんな男性が好きというのを説明して「確かに!」と納得していただいてからカットを始めるんです。そうすると「自分がこんな風に変わるなんて!」と言ってくださる方もいらっしゃいます。
大和 前田さんだったらなんて答えますか?
前田 う~~ん、俺!?全部の人・・・・かな?ハハハハハ、それは冗談(照笑)。でもそれを訊かれるといちばん困るんだよね(笑)
野口 あえて言うと?
前田 外見での選り好みはないからなぁ。あえていうなら、シュっとしている人が好き、かなぁ。歩き方や立ち姿で背筋がシャンと伸びている人。何かに頼っているような人は好きではないかも知れない。
野口 前田さんをはじめ、世の男性はみんな、モテたい願望があるんでしょうか?
前田・大和 それは絶対、誰しもがモテたいと思っているでしょう!
前田 野口さんの好みのタイプは?
野口 私ですか?
大和 前田さんがストライクということは分かった(笑)
野口 フフフフ(笑)肉厚な人が好きですね。筋肉質でも、ぽよんとしていてもいいんです。抱き着心地が良いひとがいいですね。頼れる感じがしません?守られたい、みたいな(笑)顔の好みはもうなくなりました。
前田 女の人ってそう言うよね。
野口 最初、「嫌だ~」と思っていても、性格を知るとカッコよく見えてきたり。あまりにも男性側に自分のスタイルがあり過ぎてスキがないと、女性からいけなくなっちゃいます。
前田 野口さんって話すほど、一見さらっとしているけど、繊細な面も持っているよね。サバサバしているのに、ときに頼りどころがほしくなったり、しない?
野口 そうですね!立ち止まった時に傍にいないと寂しい。仕事モードのスイッチが入っているときは「近寄らないで」という感じなのに、ふとしたときに「ちょっとこっちに来て、甘えさせて」みたいな。ワガママなのかもしれません。
前田 男にすると一番大変だ、それ(笑)でも年上の人が好きという女性に案外多いかもね。同世代だと、よほどキチンとした男の子じゃないと、必要とされている時にちゃんと支えてあげられないかもしれない。そして必要ではなくなったときに、スッと引ける人でないとダメだよね。
野口 そうなんです。
前田 20代、30代、40代と、それぞれの年齢での限界はある。20代の女性が求める限界に対しては40代のほうがより余裕がある。もしかすると50代になると逆に余裕があり過ぎて、フィットしなかったり。40代半ばが持つ独特の空気、余裕感がフィットするから、大人好きの20代女性は多いのかなと。ふと思ったのね。
野口 その何かがモテる秘訣なんでしょうね。
前田 “モテる”っていうのも難しいよね。「もう一度会いたい」「素敵な人ね」と思わせる人がモテるのか。それこそ「何人も女を抱いたぜ」みたいな人が本当にモテているのか。自分が『モテる○○○』を謳った雑誌を作っていて、案外長く続けていられるのは、モテるって言葉の意味は本当に沢山あるから。「この人を離したくない」「一回だけでいいからこの人とデートしてみたい」も“モテる”だと思うし。
野口 本当にモテる男は、「また会いたい」と女性に思わせる男じゃないでしょうか。女性からもう一回会いに行ったときに相手の反応や感じを見たい。向こうからガツガツ来られちゃうと、自分に興味があるのがミエミエなので、こちらが会いたいと言わなくても来てくれるから、放っておいてもいいやみたいな(笑)
前田 なるほどね。能動的に攻めていくのも、結果、モテるのだけれど、女性から見たときに漠然とモテる男の例を挙げろと言われたら、次にもう一度会いたくなる男なんだ。
野口 思わず「自分から誘ってみちゃおうかな」みたいな(笑)
前田 すごい、それ超モテるだね。
大和 深いですね。
前田 深いね。俺ちょっと今、ドキっとしちゃった(笑)
野口 フフフフフフ(笑)
大和 僕なんて完全に「あいつから誘ってくるからいいだろ」と思われるタイプ(笑)
前田 でも、それはさ、結果的にモテればいいじゃない?俺なんか仮に想ってもらったとして「でも、前田さん忙しいから、いいや」と思われてたりしたら、もうそれっきりってタイプかも。結果、モテてる実感もない、と。
野口 そうですよね。自分の中での“モテた感”はないですよね。なので、そこに忙しいからダメだと思わせないで、女性から誘ったら応えてくれそうな隙を作っていただかないと、だめなんです。
前田 なるほどね。俺、隙だらけ(笑)
野口 隙だらけって!前田さんはそう見えないですけれども(笑)でも実際、ガンガンくる男性も本気度が伝わるから嬉しいし、それを見ていて「一途に女性を思えるって素敵だな」ってモテるというパターンもあると思います。その男性本人に“モテてる感”は伝わらないんですが。“モテてる感”を男性自身が浴びたいんだったら、女性から「次また会いたいな~」「付き合いたいな~」と誘えるように隙を与えている男性のほうが、男性自身もモテてる感じは味わえますよね。
前田 なるほど!それは考えたことがなかった。
大和 女性に誘われるっていうのも喜びだよね。
野口 忙しい人ほど、ちょっと勇気を出して誘ってみたら「合間をぬって会ってくれた」という感じがして嬉しい。こっちもドキドキして、本気の好きではなかったとしても「私、頑張っちゃおうかな」という気分になってしまうかも。女度をアゲてくれる気がします。
大和 なんか今の時代にあってますね、そのモテかた。
前田 ね、余裕がある。今の『LEON』の目指すところだよね。
野口 余裕のある男性はモテますよね。
前田 そうなんだよね。男もシャンとしていて、そのシャンとした時間の中に自分が入っているということが、女性にとってひとつの優越感だったり、満足だったりするだろうし。いい話するねぇ。
野口 ちょうどいま彼がいないので、妄想モードだったらいくらでも入れます(笑)はぁ、今日は緊張しっぱなしでした!でも面白かったです、このテーマ。
前田 こちらこそ勉強になりました!しかし案外奥深いね、モテるって。
ゲスト・野口由香さん(27歳)
表参道にあるヘアサロン『imaii』でスタイリストとして活躍。お客さんの7割が男性だそう。その人に似合うヘアスタイルを的確に見抜く確かな腕に長年通うファンも多数。今回のブログを読んで「雰囲気をちょっと変えてみようかな」と思った男性は野口さんのもとへぜひ!!日々のライフスタイルを綴ったブログ『NOGU日記』http://ameblo.jp/yukanogup/も必見です!
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