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モテる業界人の口説き方Vol.2
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前田 陽一郎

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前田 陽一郎

雑誌「LEON」副編集長

ここではレオンを日々作っていて思うこと、もしくは掲載できなかったけど個人的に買ったものや、興味をもったこと、レオンをさらに楽しんでいただくための裏読みの方法(ここが一番読んでもらえそう!)また至極個人的趣味までを、ブログというより、コラムとして書いてみようかな、と。 (ネタには困らないと思うのですが、元来の筆不精、というより無精者なので、どれほど続くかは不明ですが…、お付き合いくださいませ)

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ファッション専門誌でもクルマ専門誌でも時計専門誌でもありません。いつまでも艶っぽさを失わない「モテるオヤジ」のためのクオリティ・ライフ実用誌です。

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モテる業界人の口説き方Vol.2
Dec 31, 2010

藤井 ガツガツと言えば、中国版『LEON』見ましたよ。

前田 中国でも『LEON』が売れるってことは、相当彼らもガツガツしているよね。向こうの編集者にも女の子が何人かいて話をして分かったのが、逆にあんまりにも男性がガツガツしているから洗練された感じっていうのに憧れているみたいなのね。

藤井 それは、わかりますよね。

前田 日本では中途半端に紳士面するより、逆にガツガツしている人のほうが楽しい人って思われる傾向があるけれども、向こうの場合はほぼ全員がガツガツしているから、日本人のちょっと洗練された感じにとっても憧れているみたいです。僕なんかジャケットにパンツという姿でいるだけで、「何のお仕事をされているんですか?」と声をかけられるし。すごくスマートな男性として見られるんだよね。

大谷 じゃあ、日本人男性は中国でモテモテですね。

前田 モテると思うよ。それなりの男性が行ったら。

藤井 こんなに男女差別が激しい国がまだあるのかと、面をくらうくらいガツガツしてますね。

前田 イタリア人やフランス人ってガツガツの裏にエレガンスがあるでしょう? レディファーストの文化はその典型。50代でも現役で遊んでいるファッション業界の先輩たちもそうで、下品な話はするんだけれども、キチンと女性に対するケアができるんだよね。「やらせろよ~」とか笑い飛ばしていても、ちゃんとケアができている。今の若い男の子でガツガツしている子はいるとしても、そこで終わりなのかも。「まだ俺、25歳なんスけど、100人とヤリましたよ」というヤツがいても、そこにエレガンスはないでしょ。女の子に対する些細な優しさとか、気遣いは僕たちの世代にはまだあると思うし、もしかしたらこの歳になってようやく身についてきたのかもしれない。いい歳してワイルド一辺倒ではモテないよね。女性の心の機微を察して、場所を変えたり、優しい言葉をかけたりしないとモテないんじゃないのかなぁ。

大谷 さっき藤井さんと、前田さんは声が魅力的だねって言っていたんです。外見はワイルドだけれども声にインテリジェンスが垣間見えるから、結果そのギャップで前田さんはモテるんじゃないかと。

前田 そんな、藤井先生にほめていただいて。照れます(笑)

藤井 いや、それは男から見ても魅力的ですよ。それが前田さんの場合、自然体でしょ?計算しているわけではなくて。僕らの世代で背伸びしすぎるほど格好悪いことはない。

前田 もう背伸びはできないですよ。自分が積み上げてきたものを見せるしかないです。

大谷 業界の方はやっぱりガツガツ系の方が多い?

藤井 僕が知っている限りみんな野獣ですね! でも、僕らより上の世代にしてみたら、40代の連中なんてちっちゃいな、って思ってますよ。50代のアパレル系の人たちはもっとガツガツしているから。

前田 だからその人たちのファッションも面白かったんじゃない?爽やかだし、遊び方が粋。男に対しても爽やかだし、女遊びに対しても相当、爽やか。とはいえ男と女だからドロドロした部分はあるんだけれども、ガハハと笑い飛ばしちゃうような豪快さがある。やっぱりどこか突き抜けてるぐらいじゃないと、男は面白くないな~、と思う。

大谷 女性との飲み会での藤井さんの勝負服ってありますか?

藤井 年齢によりますね。20代の女性がいる飲み会だったら革ジャンを着ていくだろうし。

前田 あえてスーツというのは?

藤井 それも、アリですね。スーツは悪くないんじゃないですか?

前田 鉄板と言えば鉄板。

藤井 変に凝ったスーツではなくて、トラディショナルなスーツをきっちり着れば決して悪い印象は与えないですからね。

前田 うん、うん。

大和 僕の場合、相手が20代の場合は多少の若作りは意識しますよね。

藤井 革ジャンって男のワードローブには必ずあるものですよね、昔から。

大谷 前田さんは革ジャンイメージが強いですね。

前田 バイクに乗るからね。だからこそ逆にどういう場であれ、僕は絶対にレザーは着ていかないかな。

藤井 逆にデイリーすぎちゃうんですね。

前田 お客さんとの会食も含めて、大半はスーツ。印象も変わるし。いかにいつもの自分と違うイメージで行くかを考える。

大和 なるほど。僕は女の子が引き立つように心がけますね。自分が目立ちすぎないように、派手な女の子だったら遊んだ格好はできるけれども、それほど華がない女の子だったら、自分がスタイリッシュすぎないように工夫はしますね。

藤井 この業界にいると知人の結婚式に白いスーツを着ちゃう人とかもいますよね。夏になると上はタキシード、下はショートパンツといった、ちぐはぐな格好で来る人もいるわけですよ。お洒落大会じゃないんだからって(笑)

前田 いるいる! 業界だと特に多い。残念ですよね。

藤井 オケージョンなんだからブラックタイかタキシードでこようよっ、て。

前田 考えすぎちゃってね! 案外多いですよね、その手の人(笑)。

大谷 それは確実にモテないですね。

前田 それを啓蒙しているファッション誌もダメだよね。

藤井 ファッション業界の結婚式ほどオケージョンがばらばらに崩れるわけですよ。ほかの業界の女の子からみたら、ただの変なひと。完全にモテないわけですよ。やり過ぎちゃっている人は多い。デニムに上だけタキシードを着ちゃう人とか。ハリウッドのセレブじゃあるまいしね(笑)

前田 カジュアルパーティの名目で、上はタキシード、下は真紺のデニムを穿いていたら、「あっ、この人分かっているな」となるけれど、ドレスコードがブラックタイのときにデニムを穿いてきたら、それは完全に間違いですよね。業界の人たちもそうだし、若い子でも多いんじゃないかな、そういう勘違いお洒落さんって。女性との食事で席につくやいなやジャケットを脱ぎだすヤツとかもいる。でもそういうことがNGだと分かってくる女性が増えると、ますます僕ら40代のほうがモテるだろうね。

藤井 絶対そうですよね。

前田 女性誌はちゃんとわかっていて、そういうT.P.Oの特集があったりするでしょ。一方で男性誌ではそういうマニュアル的な特集がなくなってきているから、どう振る舞っていいか分からないんじゃないかな。

大谷 そうしてもう同じ年の男性とは付き合えなくなるんですよ。

藤井 なるほどね。

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