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モテる男は両極が好き?
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前田 陽一郎

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前田 陽一郎

雑誌「LEON」副編集長

ここではレオンを日々作っていて思うこと、もしくは掲載できなかったけど個人的に買ったものや、興味をもったこと、レオンをさらに楽しんでいただくための裏読みの方法(ここが一番読んでもらえそう!)また至極個人的趣味までを、ブログというより、コラムとして書いてみようかな、と。 (ネタには困らないと思うのですが、元来の筆不精、というより無精者なので、どれほど続くかは不明ですが…、お付き合いくださいませ)

雑誌「LEON」のホームページ
http://www.shufu.co.jp/
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ファッション専門誌でもクルマ専門誌でも時計専門誌でもありません。いつまでも艶っぽさを失わない「モテるオヤジ」のためのクオリティ・ライフ実用誌です。

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モテる男は両極が好き?
Feb 26, 2011

友人から真っ赤なトヨタ・スポーツ800、通称“ヨタハチ”を購入することになった前田さん。送られてきた写メールに思わず笑みが。実はヴィンテージカーフェチ?
いえいえ、単なる旧車マニアではなく、そこには深~いコダワリが隠されているんです。

大和 しっかしこの“ヨタハチ”珍しいですよね。

前田 あ、ちなみにまだ「購入した」わけじゃないですよ。大阪の友達から「手に入れた」という連絡があって思わず「オレに譲ってくれ!」って言ったら「じゃあ見にきてくださいよ。レストアの方向性を打ち合わせしましょうよ!」って。要するに今は友達のだけれども、いずれ(近いうち)にはこっちに回ってくる確約をとった、という段階で(笑)。

大和 というか、そもそも思わず、でそういう展開にはならないというか(笑)。前田さんってヴィンテージ好きでしたっけ?

前田 そもそも古いクルマは好きなんだよね。社会人になって最初のボーナスで買ったクルマがMG-Bだったくらいだから。

大谷 イギリスの古いスポーツカーですよね。

前田 自分と同じ歳の‘69年式のね。当時は自分なりにモディファイしたくて、給料のほとんどを修理やカスタムにつぎ込んでた(笑)。それくらい、好き。いちばん最初に乗った車は祖父がワンオーナーで乗っていた’71年式のビートルだったんだけど、まだ学生だったから友達のツテでクルマ屋さんのガレージを借りては車高を落としたりして。そうして考えると、自然に古いクルマと接してきたかな。

大和 バイクも古いのを買ったり?

前田 バイクもかなり乗ったな~。‘70~’80年代のものが多かったかな?

大谷 ヴェスパとか、ですか?

前田 ヴェスパは今も乗ってるよ。でもそれほど古いものではなくて、PX200っていうモデルで‘90年代後半のもの。昔乗っていたのはヤマハのTX650やGX750、それにホンダのCB750FBとか。結局一番長く持っていたのは定番のヤマハのSR500だったけど。

大谷 全部あげていったらキリがなさそうですね。

前田 確かにね! でも、だからといって僕はマニアじゃないです。とにかく乗り物が好きなだけ。だからいつも古いものと実用的な新しいものはもちろん、荷物が積めるものとそうでないスポーツカーのようなもの、オフロードとオンロードのように、とにかく両方持っていたいっていう贅沢な願望があって(笑)。自転車も、ロードレーサー、BMX、近所の山の中を走るためのマウンテンバイクにダウンヒル用のフルサスペンションモデルも持ってます。バイクなら通勤にはBMW、オフロードを走るためにヤマハの TY250Zってのも持ってます。けれどもスクーターの楽しさっていうのもあるから、ヴェスパもず〜っと持ってます。

大谷 その台数はスゴイ! 前田さんって結構な趣味人なんですね。

大和 クルマも何台か持っていますよね?

前田 もうアホですね。クルマはクラシック・ミニがあって、ジープ・チェロキー、それにポルシェの993。

大谷 そして次に手に入れようとしているのがこのトヨタ・スポーツ800ですか!

前田 クラシック・ミニは僕の中では“旧車”じゃないからね。根本的に古いものが欲しいな、とはずっと思っていて。未だにオートバイもクラシックなやつが欲しいなあ、と。とにかく常に両極を楽しみたいんです。ほんと、おバカさんです(笑)。

大谷 それってファッションでも同じですか?

前田 そうかもね。スーツを着るときにはちゃんと着たいし、デニムなら上下デニムがこなせる男でいたいっていうのはずっと変わらないから。なににしても、両極がきちんと楽しむことができれば、その中間を楽しむ事もできるっていうのは持論かも知れない。

大和 それにしても前田家のガレージは凄そうですね。

前田 いろいろ溢れかえってます(笑)。

大谷 手入れがされた昔のクルマは、どこか品がありますよね。特に前田さんみたいにワイルドな人がクラシックカーに乗っているとそのギャップにドキッとしますね。格好いい最新のスポーツカーを何台も揃えて乗っている人とか40代の富裕層に多いですが、それだけだと、あまり魅力的には感じないんですね、私は。逆に、古いモノの良さをきちんと理解したうえで実際に乗って楽しんでいるほうが最新のスポーツカーしか知らないより断然格好いいよく見えますし、何より知的な感じがします。

前田 そう?! 基本、古いものって女子ウケは悪いけどね(笑)

大谷 それは納得! お尻が痛くなりますから(笑)でもあえてミーハーなクルマに手を出さないところが前田さんらしいかも。

前田 いやいや! オトコ目線でいえば相当ミーハーだと思うよ(笑)。ただどっちにしてもヒエラルキーの外側にはいたいんだよね。人って常に比べられるわけじゃない? それを、自分のキャラクターとモノで出来る限り外側にいるっていう姿勢でいたい。価格が高いとか安いとか、早いとか遅いとかいった単純な判断には巻き込まれたくない。

大和 まさにお金じゃなくてセンス、ですか?

前田 まさに(笑)!。これも例え話なんだけど、僕は冬はテレマークスキーをやるんだけど、これもまた上手かろうが下手だろうが「テレマークをやっている」と言うだけで、大半の人たちのヒエラルキーの外側に居られるわけ。それにマイノリティでいることって案外、周りが優しかったりするのもいい!

大谷 それまた珍しい趣味ですね。

前田 高級車はやっぱり魅力的ではあるけれども、ツウな人が見ても「それを選んだんだ。いいよね」って言ってもらえて、一般の人から見ても、「いいですよね」って言われて、クルマ屋さんでも「乗り続けたほうがいいですよ」って言ってもらえるクルマを沢山の選択肢のなかから自分なりに選ぶのが好きなのかもね。だから空冷最後のモデルであるポルシェ993に乗り続けるし、チェロキーにしてもリミテッドの最終版に乗り続けたい。一般的なヒエラルキーを十分理解したうえでその半歩外側にいると、独自の立ち位置でいられるかなぁ、と。

大和 なるほど。

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