ベースが黒の迷彩ベルトは
モード系モノトーンに使えます
ここでモデルが着用しているのは、ただ今大人気の新鋭ブランド「ガイオラ」のスーツ。ナポリのファクトリー勢の中ではかなり"攻め"ているところで、こちらも黒シャドーストライプ生地の艶感や、美しい細身のシルエットにより、全身の色使いを控えれば、ご覧のようにちょっとモード系スーツのように纏こともできる重宝な1着です。コストパフォーマンスの高いスーツをお探しの人には最適なモデルと言えます。
ただし今回もっとも注目していただきたいのは、このスーツではなく、ベルト。こちら、イタリアの「ティベリオ・フェレッティ」の新作でして、遠目はフツーの黒革ベルトに見えて、そのじつ迷彩柄のスエードというちょっぴりヒネリの利いたものなんです。しかも剣先にはクオーレ(ハートマーク)という小粋なアクセントも装備。こうしたモードの匂いのする細身スーツをモノトーン系でコーデすると、とかくストイックになりがちですが、そこを中和するハズし小道具としてまさにうってつけの逸品と言えるでしょう。
それにしても迷彩は、トレンドを超えた定番柄としてすっかり定着しましたね。若者向けのブランドからハイブランドまで、毎シーズンなんらかのアイテムにて迷彩柄を提案しています。でもそれらはけっこう色使いがキツかったり、柄がリアル過ぎたりして、普段のスタイルに取り入れにくかったりするもの。そんな中でこのベルトのモノトーン迷彩は控えめ具合がちょうど良く、大人のお茶目を演出するのにぴったりです。
スタイリング : 大西 陽一 / RESPECT
文 : 吉田 巌 / 十万馬力
人気絶好調の「ティベリオ・フェレッティ」の中でも、とりわけ高い人気を博すベルトが迷彩柄を採用した「カモフラクラーレ」と呼ばれるシリーズ。迷彩でありながら様々なパンツに合わせやすく、どのショップも品薄状態が続いてます。ご覧のブラックベースのモデルはドレススタイルの外し小道具としても使え、1本あると便利です。
「ガイオラ」のスーツは、パンツのシルエットも秀逸! 膝下の強烈なテーパードが抜群の美脚効果を生むのもさることながら、腰周りのパターン&縫製が絶妙で、キュッとお尻の持ち上がった美しいバックスタイルを作ってくれます。