~ボクが素直に着たいモノ~
今回、満を持してスタートしたB.R.ONLINE SPECIAL ISSUE『ジローラモの"これ、イイじゃな~い!!"』。テレビ、雑誌を通して今やメンズファッションのアイコンとなったパンツェッタ・ジローラモさんの審美眼に適ったアイテム、スペース、イベント、カルチャー、ニュース等を、ご本人から直接リコメンドしていただきます。しかも、そんなジローさんを撮影するのは、公私にわたる名パートナー、桐島ローランド氏。名コンビ二人が醸し出すリラックスした雰囲気の中で行われる本連載で、果たしてジローさんからはどんな過激発言がとびだすのか。はてさて記念すべき第1回目は、ご自身の趣味が高じて立ち上げに至ってしまったというなんともジローさんらしいブランド、『Matto』について。2012AWコレクションのこだわりポイントをズズイ~と語っていただきましたよ。
本当にお洒落な人に着て欲しいんだよネ
仕事でもプライベートでも、とにかく今まで着てきたモノの中で、わたしが"カッコイイネ~"と思えたものをミックスしたブランド。それがこの『Matto』なの。だから、必ずしもみんなに着こなせるわけじゃないけど、わたしはこのブランド、本当にお洒落な人に着てもらえたら最高だなって思ってるんだよネ。たとえば、中に着た1Bのカーディガンにしても、ペグトップっぽいカタチのパンツにしてもそう。着こなすのは相当難しいかもしれないけど、キマればこんなにカッコいいでしょ? だからどうしても『Matto』を作りたかったんだ。もしどこかのお店でこのブランド見つけたら、ぜひ注目して欲しいな。ちなみに『Matto』ってイタリア語で、仕事はデキるけどお洒落で、しかも遊び人。そんな感じの意味なんだよネ。まさに、ボクが思い描いている理想のオトナのオトコって感じかな。
襟元のボアもイマっぽいでしょ!!
今回、わたしがみんなにオススメしたいのがこのピーコートなの。こだわりポイントは色々あるんだけど、特に襟にボアを張ってイマっぽくなってるでしょ。しかもこのボア、実は……。温度調節機能を付けたから寒い日でもあったかで、実用的にも本当に使えるんだよネ。
襟自体も大きくすることで、立ててもお洒落だし、寝かせてもインパクトが出るようにしたの。形はベーシックなピーコートだけど、トコロドコロに遊びを効かせてるから、これ一着あれば、結構いろんな着こなしにマッチしてくれる。 だから、ぜひお洒落な人には一回トライして欲しいな。
ドーム型のボタンもお洒落ネ
ヴィンテージのミリタリーウエアからヒントをもらって、ボタンはドーム型のゴールドカラーにしたんだよネ。そこに『Matto』のロゴをエンボスしてもらっているから、本当に古着屋さんにあるようなミリタリーウエアのボタンっぽく見えるでしょ。お洒落な人ってこういうトコロにこだわるし、実際わたしも買い物してて"ここがこうだったら買っているのに~"ってことよくあるの。
だからこういう細かいところにまでトコトンこだわりました。ダブルの合わせなんかもそう。あえて浅くすることで、開けても着られるようにしたんだよネ。イタリア人ってダブルも時々、開けてきたりするでしょ。それってすごくお洒落だと思うの。だからこれもそんな風に着てもらってもイイかな~って、ネ。
背中もセクシー!!でイイじゃな~い
イタリア人って背中の美しさにこだわるんだよネ。だからこのピーコートも、背中の美しさを追求したの。上質なメルトン素材でドレープを出したり、バックベルトをつけることで、脚を長く見せたり、色々凝った作りになってます。
しかも、大胆にインパーテッドプリーツを入れることで、さらに美しいAラインを表現しているんだよネ。これで前から見ても、後ろから見ても、ウエストにシェイプを効かせたキレイなシルエットに。要するに、どんな体型の人にもはまっちゃうんだよネ。