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Backyard Talk Vol.004
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Backyard Talk vol.004 シャツ+デニムスタイルの落とし穴
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吉田/今回はB.R.SHOPの新スタッフである真美ちゃんに「裏話」に加わっていただきました。早速ですが真美ちゃん、最近の男性のファッションで何か気になることってありますか?
木谷/え、いきなりですか? えーっと……そうだ、私、男の人が上品な白いシャツをデニムに合わせている姿がとても好きなんです。それもシャツの裾をパンツの中にちゃんと入れている着こなしが。でもあれ、同じような格好なのに、とんでもなくダサく見える人もいるじゃないですか?どうしてでしょう?
大西/ひとつはデニムの選び方を失敗しているんじゃないかな。ゆったりしたシルエットで、股上の深い昔ながらのデニムは、シャツをパンツインすると野暮ったく見えることが多いんです。トラディショナルなデニムは、“ヒゲ”の関係で腰の横が膨らんでしまうところもよろしくない。若い人たちのように腰で履けばまだ誤摩化せるんだけど、私ぐらいの世代の人はぐっと引き上げて履くから、余計にシルエットの野暮ったさが目立ってしまう。その点ヤコブ・コーエンをはじめとするヨーロピアンタイプのデニムはうまい。あの手の今どきデニムは脚を綺麗に見せることはもちろん、腰回りをスッキリ見せることにかけてものすごーく気を使っています。

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大和/そもそもサイズ自体を間違えている人も多いですね。年輩の方々はとくに大きなサイズのデニムを履きがち。これだと全然スマートに見えない。
木谷/私たち女性はとってもサイズを気にしますけど。いくらデザインが気に入っても、少しでもサイズが合わなかったら絶対に買いません。感覚的には0.1mm単位の誤差も認めない感じ(笑)。
吉田/そういえば、渋谷や原宿界隈で、デニムが身体に合っていない女性なんてまず見当たらないですよね。別に高級ブランドのものでなくとも、ホント、上手に履いている。オジサンには眩しいくらい 。

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大西/たぶんいま世界で一番デニムを綺麗に履いているのが日本女性。本来デニムは男性のものなのに、完全に日本男児は置いてきぼりです。
木谷/シャツの選び方はどうですか? 少なくともお父さんが着ているようなカッターシャツ的なタイプはデニムに合わないということはわかるんですが。
大和/白シャツならドレス感の高いブロード生地より、カジュアルなニュアンスのあるオクスフォード生地のほうが合わせやすいでしょうね。
大西/ノンアイロンで着たり、カラーステイを抜いて、襟を柔らかいイメージにするというのも効果的なテクです。

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大和/あとはやっぱりサイズ。身体にぴったりフィットする細身を選ぶのは、今どきスタイルの鉄則。シャツの場合、身幅はもちろん、脇下のもたつきもチェックして欲しい。ここに余裕があるとシャープに見えません。
吉田/シャツをパンツインするならベルトも大事ですよね。スーツ用のドレスベルトを持ってくるのは論外として、妙に頑張りすぎちゃうのも考えものじゃないですか。ていうのも、先日同窓会に出たら、スタッズが過剰にびっしりついたタイプとか、デコラティブなバックルの付いたやつとかを巻いてる人がけっこういたんです。かくいう自分もスタッズベルトだったんですが(笑)。俺たちもう40歳だよなぁ、なんて思ったら急に恥ずかしくなっちゃって……。年はともかく、ああいうギラギラベルトはもう完全にNGですよね?
大西/いまならメッシュベルトがいいですね。この手のベルトって、ファッションが上品傾向になると、必ず人気が復活するんですよね。いずれにしろ、ドレスにもカジュアルにも相性がいいので、デニムにシャツを合わせるようなスタイルにぴったり。幅は3〜3.5cmくらいがいいですね。
木谷/なんだかすっごく勉強になりました。
吉田/ところで、その勉強した内容、真美ちゃんはだーれに伝えるのかなぁ?
大和/もちろん今後の接客で生かしてもらいます(笑)。

吉田 巌

吉田 巌

ライター/有限会社十万馬力

服、靴、鞄、そして時計、と男性の物欲を刺激するアイテムについて何でもかんでも書きなぐっているライター。イタリアのバイクが好きで、生死の境をさまよう事故に遭いながら、懲りずにベスパでリハビリ中。東京で1番好きな場所は新宿ゴールデン街。遅筆。

木谷 真美

木谷 真美

スタッフ

本業は某大手プロダクション所属のタレント。スタイリングの際に女性目線からのアドバイスが欲しいというご要望に応えて、B.R.SHOPの新スタッフに抜擢されました。好きな色は淡いピンクで、お客様にも甘めのカラーをおすすめする傾向があり。週末を中心にお店に立っています。

大西 陽一

大西 陽一

ファッションエディター/RESPECT

エディター的視点からスタイリングのできる希少な存在として、雑誌や広告など幅広く活躍する売れっ子。守備範囲はメンズファッションだけにとどまらず、インテリアやクルマ、雑貨までにも及び、親しみやすいほがらかな人柄が多くの編集者から愛されています。趣味の写真の腕前は相当なもの。

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