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Backyard Talk Vol.007
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Backyard Talk vol.007 着たら必ず惚れるサルトリオのテーラリング
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吉田/最近急速に評価を高めているバルバ。このナポリのシャツは、一体なぜいまこんなに人気なのか? そこのところを今回の座談会では考えてみたいと思います。特別ゲストにバルバのインポーターであるリデア企画の神藤さんをお招きしました。
大西/人気の理由を考えるというより、素直に神藤さんに教えを乞いたい(笑)。なんでバルバはいいのか、と。
大和、吉田/同感です。
神藤/なんだかプレッシャーを感じますね(笑)。私が考えるに、まずバルバってすごく研究熱心なんですよ。常にトレンドを先取りしたような生地を選択しているのはもちろんこと、見た目やフィッティングの向上のために、パターンや縫製を常に微修正している。毎シーズン、まさにミリ単位で調整している感じなんです。
大和/07年SSからは最近の細身傾向を考慮した“ブラックレーベル”をスタートさせましたね。おかげさまでウチでも大人気ですよ、あのライン。

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大西/極薄のパッドを使用しているんじゃないかな。ボクの場合、自前の“肉パッド”があるんで、それがいい感じに肩まわりの美しさに貢献している部分もあると思うけど(笑)。
大和/いえいえ、大西さん。サルトリオはボクのような痩せ型が着ても、ちゃんとカッコよく見せてくるし、美しく丸みを帯びた肩まわりも演出してくれるんですよ。だからじつはボク、既製スーツの中では1番サルトリオが好き。今日着ているのもサルトリオです。
大西/結局、体型補正効果がすごく高いんですよね。構築的な硬い仕立てのスーツで体型をカバーするというのはわかるんだけれど、こういう柔らかな仕立てのスーツで実現しちゃうのが凄い。だってこれ、薄〜い肩パッドが入るだけで、ほとんど芯地を使用していないでしょ?

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大和/体型補正もそうですが、そもそもこの仕立てで丸みを表現するというのは相当難しいと思います。吉田さん、ボクのスーツちょっと着てみます?
吉田/では、お言葉に甘えて……うわー、ふわっと身体に乗りますね。なんですかこの軽さは!
大和/ね、明らかに他のスーツと違うのがわかりますよね。
吉田/本当に中に何にも入っていないみたい。生地の微妙な張りだけでスーツができているというか。

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大西/よくある軽量仕立てのスーツと全然違うでしょ? スーツから引き算したものじゃなく、シャツジャケットから進化してきたという感じで。
大和/それでもスーツとして抜群にきれいなカタチを成立させているのが凄い。パターンや縫製テクニックが他とは段違いなんですよ。
吉田/いまは国産スーツも相当出来が良くなり、インポートスーツとの差がかなり縮まってきたと思っていましたが、これははっきり差がある。値段も納得できますね。

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大和/吉田さんも一着どうですか?
吉田/普段あんましスーツ着ないもんなぁ。でもこの着心地はたしかに魅力的。ベスパを売っぱらおうかな。

吉田 巌

吉田 巌

ライター/有限会社十万馬力

服、靴、鞄、そして時計、と男性の物欲を刺激するアイテムについて何でもかんでも書きなぐっているライター。イタリアのバイクが好きで、生死の境をさまよう事故に遭いながら、懲りずにベスパでリハビリ中。東京で1番好きな場所は新宿ゴールデン街。遅筆。

大西 陽一

大西 陽一

ファッションエディター/RESPECT

エディター的視点からスタイリングのできる希少な存在として、雑誌や広告など幅広く活躍する売れっ子。守備範囲はメンズファッションだけにとどまらず、インテリアやクルマ、雑貨までにも及び、親しみやすいほがらかな人柄が多くの編集者から愛されています。趣味の写真の腕前は相当なもの。

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