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Backyard Talk Vol.008
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Backyard Talk vol.008 B.R.SHOPオリジナル靴の本当の魅力とは?
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吉田/「B.R.Practical Style」から登場した待望のオリジナルシューズ、すっごい人気だそうですね。
梅/そうなんですよ。初回入荷は完売で、急いで追加発注したところです。
大西/だって製法は本格的なグッドイヤーウェルトなのに、アンダー4万円だもの。それにソールの縫い目を隠すヒドゥンチャネル仕上げをはじめ、随所の仕様が凝りまくり。そりゃあ皆さん、買いますよ。

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吉田/木型も美しいですよね。ほどよいノーズの長さやトゥの丸みはまさに旬の英国靴といった感じだし、シェイプの効いたウェストや小ぶりのヒールはビスポーク的な高級感も醸してるし……あれ、なんかお手本あるんですか?ひょっとしてどこかの有名ブランドの木型をそのまま拝借しちゃったとか(笑)
梅/いやいや(笑)。イチから作った完全なオリジナル木型です。ここにいたるまでは何度も試行錯誤を繰り返しました。

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吉田/あとヒールが35mmもあり、背が自然に高く見えるってところがいいな。普通の靴より10mmは高いわけでしょう?ここも間違いなく大人気の要因のひとつでしょうね。
梅/たしかに。靴修理工房のかたが以前おっしゃっていたんですが、身長を高く見せるために、ドレス靴のヒールをより高いタイプに付け替える修理依頼が最近とても多いんだそうです。無理矢理高いヒールを装着すると、バランスが崩れて不格好になるのに、なんて嘆いていました。
大西/当然ですよね。靴というものは、あらかじめヒールの高低に合わせた木型を採用しているものだから。
梅/そうなんですよね。だから何度もいうように木型にはとことんこだわりました。あと、接地面に向かってテーパードするピッチトヒールを採用したのも、この高いヒールを自然に見せるためです。

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吉田/工場はやっぱり中国ですか?最近のリーズナブルなグッドイヤー靴って中国生産ものが多いですよね。これもその手?
梅/製革から製靴まで日本製です。
吉田/へぇー、それでもこんなに安い価格が実現できるんだ。

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大西/ボクは価格の安さよりも、靴のレベルの高さに純粋に感動するなぁ。日本のビスポーク靴のレベルが凄く高いことは世界的にも有名だけど、既製靴でも今はここまでのものができるなんて、知らない人が多いと思うよ。っていうか私も知りませんでした(笑)。スーツの世界だとファイブワン工業さんやリングジャケットさんの存在もあって、既製が相当なレベルまで達したことは多くの人がご存知だと思うけれど……そうか、日本の靴も遂にここまで来たんだなぁ……。
吉田/ちょっと大西さん、話しながら遠い目をしないでくださいよ(笑)。でもまぁ、そういう国産既製靴の実力をあらためて知らしめてくれるという部分も、このオリジナル靴の魅力なんでしょうね……そうだ! 次はブーツを作りません?それも同じ価格で。大和さんに是非言っといてくださいよ。
梅/それは絶対無理です!

吉田 巌

吉田 巌

ライター/有限会社十万馬力

服、靴、鞄、そして時計、と男性の物欲を刺激するアイテムについて何でもかんでも書きなぐっているライター。イタリアのバイクが好きで、生死の境をさまよう事故に遭いながら、懲りずにベスパでリハビリ中。東京で1番好きな場所は新宿ゴールデン街。遅筆。

大西 陽一

大西 陽一

ファッションエディター/RESPECT

エディター的視点からスタイリングのできる希少な存在として、雑誌や広告など幅広く活躍する売れっ子。守備範囲はメンズファッションだけにとどまらず、インテリアやクルマ、雑貨までにも及び、親しみやすいほがらかな人柄が多くの編集者から愛されています。趣味の写真の腕前は相当なもの。

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