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Backyard Talk Vol.010
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Backyard Talk vol.010 大人こそ、もっとマフラーを楽しむべきです
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吉田/今日もまた寒いですね。マフラー巻いてくれば良かったなぁ。1枚あると全然違いますもんね。今年の冬は思いのほか寒くなったし、最近B.R.SHOPさんでもマフラーの売れ行きはいいんじゃないですか?
大和/ダウンブームのせいか、正直言えばあまり売れゆきはいいって感じじゃないですね。とくに若い人はマフラーをあまりしなくなったように感じます。
吉田/ダウン、異常人気ですもんね。たしかにファーのついたものを持っていれば、マフラーはいらないかも……。

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大西/そういう状況だからこそ、マフラーをかっこ良く巻いていると差がつくんですよ。大人は子供に差をつけるためにもどんどんマフラーを巻くべき。個人的にも、今回レコメンドスタイルで紹介したようなウールコートにマフラーを巻くスタイルがボクはとても好き。というか、マフラーがあってこそコートスタイルは完成するものだと思ってます。
大和/それはいえるかもしれませんね。マフラーは単なる防寒アイテムではないんですよね。冬場のスタイルを完成させる重要な小物。
吉田/ただボク、いまひとつ小粋な巻き方がわからないんですけど。面倒くさいんで、単にぐるりと首に巻き付けるか、片側にループを作ってそこにもう一方を通すオーソドックスな“ループ巻き”で誤摩化しているんですが……。これ、そのへんの高校生と同じ巻き方ですね(笑)

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大西/カジュアルならそれでもいいけどね。ループ巻きもギュッとしめればスーツスタイルに合わないわけではないけれど。じゃあひとついい巻き方を教えましょうか?
吉田/是非是非。
大西/何年か前にイタリアに取材で行ったとき、あのフランコ・ミヌッチさんのお友達という人から教えてもらった巻き方です。ワレワレは通称“フィレンツェ巻き”と呼んでいます(笑)。雑誌で紹介したこともあって、いまけっこうお洒落な人の間で人気の巻き方なんですよ。えぇと、まず最初にマフラーを縦に2つに折って……(以下、「大西さんのスタイリング講座」参照)。

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吉田/おっ、この巻き方、いいですね。襟元が立体的に見えてとても雰囲気がある。それに複雑な巻き方に見えて、けっこうカンタン。不器用なボクでも一発で覚えることができました。
大和/吉田さん、マフラーを小粋に巻こうと思ったら、巻き方も重要だけれど、それより何より、マフラー選びそのものも大事ですよ。
吉田/というのは?
大和/まず、少なくとも大人が手編み風のマフラーをするのはやめましょう。それとカジュアルやモードな格好なら長めもありですが、ビジネスに着用するのであれば160cm前後が妥当だと思います。
大西/素材もポイントですよね。
大和/そう。上質なウールのもの、中でもやはりカシミアを混紡したものがいいですね。混率が高ければ高いほど、暖かさや肌触りが格段と向上します。できればカシミア100%が最高です。大人のエレガントさやリッチさを醸し出したければ、ここは惜しまずにいいものを選ぶべきです。
吉田/カシミア使ってるものだと、薄手でも暖かいんですよね。結び目もぎゅっとコンパクトにできるし。やっぱりマフラーの最高峰はカシミアだよなぁ。
大和/実は最近ウチにめちゃめちゃいいマフラーが入荷したんです。なんとビキューナ100%。
吉田/えっ! ビキューナ使ってるんですか? あの“神の繊維”と呼ばれるヤツでしょ?
大和/19万9500円とお値段はそれなりですが、このしっとりとした肌触りは絶対クセになりますよ。明らかにカシミアより何ランクも上だということを実感できます。もし最高峰のマフラーが欲しければコレです。
大西/吉田さん、さっきマフラーを巻いてくればよかったって言ってませんでした? 幻の素材であるビキューナを100%も使用しているこれだったら、文句ないでしょ。
吉田/いや、ちょっと……。妻と相談してから考えます(笑)。

吉田 巌

吉田 巌

ライター/有限会社十万馬力

服、靴、鞄、そして時計、と男性の物欲を刺激するアイテムについて何でもかんでも書きなぐっているライター。イタリアのバイクが好きで、生死の境をさまよう事故に遭いながら、懲りずにベスパでリハビリ中。東京で1番好きな場所は新宿ゴールデン街。遅筆。

大西 陽一

大西 陽一

ファッションエディター/RESPECT

エディター的視点からスタイリングのできる希少な存在として、雑誌や広告など幅広く活躍する売れっ子。守備範囲はメンズファッションだけにとどまらず、インテリアやクルマ、雑貨までにも及び、親しみやすいほがらかな人柄が多くの編集者から愛されています。趣味の写真の腕前は相当なもの。

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