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Backyard Talk Vol.014
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Backyard Talk vol.014 お洒落上手はチーフ上手
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吉田/梅さんの今日のスタイル、いいですね。スーツにポロシャツをサラリと合わせただけなのに、なーんかアカ抜けて見える。ヘアスタイルは歌舞伎町のホストみたいなのにね(笑)。
梅/からかわないでくださいよぉ。
吉田/いやマジで。スーツにポロシャツって、一歩間違えたら学校の先生みたくなりがちでしょ。ポロの襟を無造作に立ててるところもいいけれど、決め手は胸ポケに挿したチーフと見た。そういうちょっとくだけた格好のときにチーフを挿す発想って、凡人にはなかなかないよ。

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大西/たしかにそうだよね。ちゃんとドレスシャツを着て、タイを締めているときですら、チーフを挿す人は少ないもの。
吉田/ボクがそう。どこか照れくさい感じがして、チーフなんて結婚式以外ほとんど挿しません。
大西/もったいない。チーフほどカンタンにお洒落度をアップさせる小道具はないのに。そもそもチーフなんて、普段使うハンカチを胸ポケットに入れたことが始まりなんだから、あんまり堅苦しく考える必要はないのに。
吉田/そうなんですよね。ただ、ノータイスタイルのときにチーフを挿すのって、服飾ルール的にはどうなんでしょう。

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大西/全然アリ。というより、タイをしない寂しさを補う意味でも、チーフを挿したほうがいいと思う。
梅/ボクは下がジーンズのときでも積極的にチーフを挿しますよ。チーフが上品さを加味してくれるというか、ジャケットと、ラフなジーンズとの橋渡しをしてくれるんですよね。あと夏場は、ジャケットの胸ポケから白いリネンチーフがチラリとのぞいてると、それだけで全身が涼やかに見えるところがいい。

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吉田/なるほどね。やっぱりチーフはどんどん活用しなくちゃだめですね。でも挿し方にいまひとつ自信がないんだよなぁ。大西さん、うまい挿し方を教えてくださいよ。
大西/いろいろ挿し方がありますが、初心者は “TVフォールド”と“パフドスタイル”の2種類覚えておけば大丈夫。TVフォールドは胸ポケットの大きさに合わせて四角く折り畳んでいくだけ。もっとも正統的な挿し方だから、スーツスタイルを端正に見せたいときに向いています。一方のパフドスタイルは、気軽なスタイルに華やかさを添えたいときに最適。真ん中を持ってこんな感じにつまんで……(以下大西さんのスタイリング講座参照)。ね、こんなに簡単なら、吉田さんだってできるでしょ?
吉田/簡単っていうか、ずいぶん適当なんですね。
大西/だってパフドスタイルは無造作な感じが身上ですから。作法がなんだかんだとビビってる前に、とりあえず胸に挿すべきです。
梅/そうですよ。挿してるうちにサマになりますから。
吉田/なんか食わず嫌いでずっと損していたような気分だなぁ。

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吉田 巌

吉田 巌

ライター/有限会社十万馬力

服、靴、鞄、そして時計、と男性の物欲を刺激するアイテムについて何でもかんでも書きなぐっているライター。イタリアのバイクが好きで、生死の境をさまよう事故に遭いながら、懲りずにベスパでリハビリ中。東京で1番好きな場所は新宿ゴールデン街。遅筆。

大西 陽一

大西 陽一

ファッションエディター/RESPECT

エディター的視点からスタイリングのできる希少な存在として、雑誌や広告など幅広く活躍する売れっ子。守備範囲はメンズファッションだけにとどまらず、インテリアやクルマ、雑貨までにも及び、親しみやすいほがらかな人柄が多くの編集者から愛されています。趣味の写真の腕前は相当なもの。

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