アメトラ復活を受け、英国バラクータ社のG−9や米国マックレガー社のドリズラーなど、懐かしの“スウイングトップ”の人気が再び高まっている様子。さまざまなブランドからも、これらに敬意を表したようなモデルが多数登場しています。共通するのは、シンプルなデザインはそのまま、身幅や袖幅をぐっとタイトにアレンジし、いまどきのサイズバランスとしていること。ここで紹介するブルゾンもある意味その流れに乗ったものといえるでしょう。
手掛けたのはあの「バルバ」。そう、ナポリメイドシャツで不動の地位を築いたブランドが、今季初めてブルゾンを手掛けたのです。シャツで培った秀逸なフィッティング技術はしっかり踏襲されており、ご覧の通り過激なまでのタイトシルエットながら、意外なほど運動性能を確保。最近の細身ブルゾンのなかでも頭一つ抜けた着心地のよさをキープしています。
G−9ブルゾンにミリタリーテイストを注入したかのようなデザインも魅力。とはいえ、けっして泥臭くならず、あくまで大人っぽくまとめているところはさすがの手腕といえましょう。ご覧のような綺麗なサックスカラーを用意している点も、ナポリブランドならではのセンスです。
人気のスウィングトップタイプで差の付く一着をお探しなら、是非購入候補に加えていただきたいブルゾンです。
スタイリング : 大西 陽一 / RESPECT
文 : 吉田 巌 / 有限会社 十万馬力
G−9とミリタリージャケットをハイブリッドしたようなこのブルゾンは、「バルバ」が手掛けたもの。トレンディなデザインといい、抜群のフィット感といい、シャツ作りで培った技術とセンスが巧みにフィードバックされています。
ドレスシャツのようなカフスを備えた「ザノーネ」の長袖ポロ。通気性&吸湿性に富む“フリゼ”素材を使用し、とてもクールな着心地です。夜洗濯しても、朝には乾いているという速乾性の高さも見逃せません。
足元には「アルファンゴ」のアイコン的存在であるドライビングシューズをチョイスし、軽やかに。ガンガン歩いても大丈夫な、堅牢性を高めたソールを備えています。