80年代にアルマーニのダブルのスーツが流行して以来、流行しそうでしなかったこのアイテム。今年の秋は、ここで取り上げたマージャーズのダブルジャケットが登場し一気にトレンドアイティムに復活しました。口火を切ったのは、雑誌「レオン」。今年の7月発売の号で1ページをさいて掲載したところ、まだ夏真っ盛りなのにあっという間に予約で完売するお店(B.R.shopでも発注していたのですが9月の入荷前に予約で完売!!)が続出。この人気の秘密は、素材がウール×ポリエステルのニット素材で、着丈が短くタイトフィットしていて、今までのテーラードジャケットには無いカジュアル感があった事と、ミリタリー的な押し出しの強さがあったからではないかと思う。それとプライスが7万円台とエントリーしやすい設定だったのも重要なポイント。 コーディネイトは、ダブルのジャケットを着るという感覚ではなく、ピーコートを羽織るようなスポーティーな組み合わせにするとモダンに仕上がるはず。ジャケットのボタンは、写真のように止めないで着るとダブルのインパクトがやや薄くなるので、着慣れないうちはこうするのがオススメ。そのうち慣れて来たらボタン一つ掛けに。それとこのジャケットは、気持ちタイトなサイズを選ぶともコーディネイト上重要で、ボタンを閉めたとき脇にシワが出るくらいタイトなものが理想。ちなみにこのジャケットは、胸ポケットとチェンジポケットが通常の位置とはとは逆についっているが、これは付け間違いではなく、デザイナーの遊び心から。 マージャーズのような着丈の短いジャケットには、パンツは細身のものを持ってくるのが王道。この時期の5ポケットのパンツは、デニムではなくコーデュロイにするとスポーティー感をさりげなくアピールできる。 シセイのトートバッグは、一見カラフルすぎてコーディネイトしにくそうに見えるけれど、写真のようにマフラーに同系の色が入ったものを使うとバランスが取れ、スパイスとなり◎!
マージャーズは、イタリアのモディナにあるセレクトショップのオーナーのガブリエッレさんが立ち上げたブランド。実は、このジャケット今年1月のフィレンツェの展示会の最中、とあるホテルにガブリエッレさんがこれを着て現れたところを偶然リデア(日本の輸入代理店)のスタッフの方が出くわし、あまりのインパクトゆえにその場で突然オーダーを入れた!?という、いわくつきの商品。
このパンツは、サイドのポケットがチノパンのようなスラントポケットになっていながら、ヒップポケットは、ジーンズのようなパッチポケット(変形パターン)という変わり種。シルエットは、かなりタイトで股上も浅め。素材の細うねのコーデュロイは、インコテックスらしい上質感にあふれつつも、ストレッチが効いている。これからの季節のドライブや旅行に最適のパンツだ。
フィレンツェ在住の日本人、大平智生さんが立ち上げたバッグブランドがシセイ。日本人らしい細かな作り込みと、イタリアならではのデザインがうまくミックスされたバッグを作ることで定評のあるブランドだ。写真は、持ち手と本体を止める部分のアップ。シセイ独自の手法で、縫われハンドルの強度を高めています。