夏のバカンスのご予定はお決まりですか?私の知人の会社役員K氏は毎年8月になると奥さまと一緒に南イタリア・ポジターノへ2週間のバカンスに出かけるそうです。素敵ですね!そして今回のテーマは「大人のビーチリゾートスタイル」です。ハワイでもタンクトップやTシャツ一枚にカーゴパンツという姿を目にしますが、それはあくまで若者だから許されるもの。そこでお勧めしたいのが、夏でも長袖シャツをラフに着崩す、大人ならではのカジュアルな着こなしです。“長袖=暑苦しい”とイメージしがちですが、腕を巻くって着崩すことで、きちんと見えるのに力の抜けた大人っぽいスタイルに見せることができます。それにこのタンクトップ、いわゆる厚手でカジュアルな“若者タンク”とは一線を画す、繊細でラグジュアリーなデザイン。一歩間違うと、かなり無理して若づくりしているようにも見えかねないアイテムなので、至近距離で見ても粗ひとつ見えない完成度、襟ぐりのほど良い開き具合は大人が着るにあたって妥協できないポイントです。足元には何を持ってくるか悩みますが、ここはレザーサンダルで寛いだ雰囲気を。南イタリアの港町までクルマを飛ばしてオープンテラスのリストランテで美味しいパスタに舌鼓、はたまた、リュクスなホテルのビーチサイドバーに旨い酒を飲みに、なんて、とことん気持ちよく弛みたいリゾートシーンでは、シャツ × 短パンの着こなしが活躍しそうです。
スタイリング : 大西 陽一 / RESPECT
文 : 大谷 繭子
旅の道づれにはそんなバッグがいい
タンクトップとシャツを白で合わせたら、バッグも白をセレクト。「汚れやすい」と敬遠されがちですが、どんな洋服にも合わせやすい白は意外にも人気カラーなんです。それに「CISEI(シセイ)」のバッグは“仕立てが良いにも関わらず、コストパフォーマンスが高い”と、いま注目されているブランド。大きめサイズなのに上質でソフトなレザーが醸し出す絶妙なクタっとした風合い。キチンと旬の雰囲気を備えたフォルムも魅力です。
アンクレットで大人の遊び心を
いくらリゾートとはいえ、あまりにリラックスしすぎた格好はだらしなく見えてしまうもの。海外のリゾートに行くと、以外にもさりげなくチェックされているのが足元だったりするので手は抜けませんよね。そこでお勧めするのが、イタリアの老舗サンダルメーカー「MAURO de BARI」のレザーサンダル。職人の手作業によって丁寧に仕上げられた見た目に美しいトングサンダルなのです。それに素晴らしいのがそのプライス!これは色違いで求めていく方も多いとか。レザーのリッチな質感があれば、アクセントとなるアンクレットで遊ぶのも手。決して子供っぽくならず、大人の遊び心としてまとまります。
レザー素材で全体を引き締める
全体をラフにまとめたら、ベルトは表革のレザーは避け、メッシュベルトで夏っぽさを意識したほうが、カジュアルな短パンとも馴染みます。カジュアルを意識するならいっそリングベルトでもいいのでは?という声も聞こえてきそうですが、足元に寛いだサンダルを持ってきたぶん、リングベルトではくだけた印象に偏りすぎるので、エレガントな顔つきのベルトで締めるのがオススメです。