今季、レディースモデルが日本に上陸したとあって、お洒落に敏感な女子たちの間で話題になっているのがPT01(ピーティーゼロウーノ)のパンツ。メンズのトラウザーブランドならではのボーイッシュなシルエットが逆に、女子たちにとって、とっても新鮮なんですよね。男モノのシャツを女の子が一枚で羽織っちゃうような、そんな色気とも言いましょうか。イタリア男から火が付いたPT01ですが、大人の男性に似合う極上のシルエット作りはさすがです。今回ご紹介するのはICON(アイコン)は、トレンドでもある“軍パン”です。春夏から秋冬にかけて、こぞって各誌で紹介されてきた迷彩柄ですが、やっぱり軍モノはどこか子供っぽくなりそうで手を付けなかった方も多いのではないでしょうか。でもこちらのブランドの手にかかれば、こんなにも上品にまとまるんですね。アウターで迷彩を取り入れるのは少々抵抗がありますが、パンツでなら簡単に取り入れられそうです。それに黄色が強いカーキではなく、モノトーンでシックにおさえているあたりが、大人が消化しやすいポイント。股上が浅いのにお尻はしっかり包み込んでくれるので、40代や50代の大人の男性にも嬉しいシルエットなのもPT最大の魅力でしょう。股の部分もダボつかないので、背が低い人も不思議と脚長にスタイル良く見える効果もあるそう。そう聞けば試してみない手はありませんよね!?ちょうど今、ファッション業界は展示会シーズンまっただ中なんですが、スタイリストの大西氏曰く、来春はさらにパンツ以外にもカモフラ柄が一気に溢れるようになると予想。今では完全に市民権を得た感のある白パンも、穿くのがちょっぴり気恥ずかしかった頃があるように、こちらのカモフラも第二の白パン的存在としていずれ定番化すること必至です。来春のトレンドを迎える前に大人のカモフラ柄を先取りしてみてはいかがでしょう?
スタイリング : 大西 陽一 / RESPECT
文 : 大谷 繭子
ボトムスがカモフラージュ柄の場合、上にブラックレザーを持ってくるとモードすぎて多少やり過ぎに見えてしまいます。そこで、あえて茶を差すことで、過剰な男臭さを消してくれます。かなり腕周りが細身なタイプなので、タイトにカッコよく着たいという方にお勧めの一着です。袖にはジップが施されているので、ラフに捲り上げてニュアンスを付ければイタオヤ風にこなせます。
大人がパンツを選ぶにあたって、サイズ感はかなりシビアになってきます。若者が穿いているようなぴちぴちのスキニータイプでは変にいやらしく見えるし、逆にダボダボは野暮ったいですよね。膝下が綺麗にテーパードされた絶妙なサイジングはこちらのブランドならではのストロングポイントでしょう。お直しが当たり前となっているイタリア男のように、きちんとしたサイズ感で穿くことで、このパンツの良さがより生きてきます。コットン素材なので、今から使えて春も着回しが効くのも嬉しいですね。
それでもやっぱり軍パンには抵抗があるという諸兄には、こうした差し小物を使うことをオススメします。グレートンのパンツの色味とトーンを合わせたカシミア100%のマフラーはラグジュアリーな香りをプラスしてくれ、過剰にカモフラが主調し過ぎず、しっくり馴染んで見せる効果があります。