いままでコートというとどちらかといえばスーツやジャケットの上から着ていましたが、いまミラノでもこちらのようにカーディガンの上からサッと羽織ってしまおうという着かたが流行りなんです。実はジョシのファッションでもこの傾向が流れてきていて、チェスターコートやテーラードコートが流行りつつも、実際にはマント風コートやショート丈のピーコートといったように、肩がこらずジャケット感覚で羽織ることができるコートを買っている人がとっても多いんです。リラックスして着られるスエード素材のショートコートはリッチに見えるのに、どことなく寛いだ印象も匂わせるので休日のシーンでとっても重宝しそう。そこでキモとなってくるのがインナーのカーディガン。シャツ一枚でもなく、ジャケットでもない、トレンドのバルキーなざっくりニットを一枚、シャツとコートの間にかませるだけでグッとヌケ感がでてお洒落に見えるのです。それも前ボタンつきのニットのほうがベター。首元には今回のドレススタイルでもオススメしている「ペルノイ」のスカーフでさりげなくアクセントを効かせます。せっかくコートを軽快にまとめたので、首元もこれくらい軽やかなほうが好印象に見えます。
ここ数年、大人のメンズの方々の着こなしがとってもお洒落になってきて、自分なりの着かたで楽しんでいる方が多くなってきたように思います。先日、40代後半の知り合いA氏と話をしていたのですが、「やっぱり若い子が着ている様なミリタリーコートやダウンジャケットも買ってはみるけど、この歳になってそれを着るとなんだかもたないような気がする」と言っていたのを覚えています。やっぱり若く見られたらうれしいけれども、それを武器にしちゃうのはちょっと。。。。という事なのでしょう。今回、スタイリスト大西氏が提案するコートスタイルはまさに年相応の貫録を備えた、大人が着てこそ魅力的なコーディネートだと思います。
スタイリング : 大西 陽一 / RESPECT
文 : 大谷 繭子
年齢を重ねるごとに首元には年齢がでますよね。それを知ってかイタオヤさん達は実に巻物上手。ストールをぐるぐる巻いたり、ときには小ぶりのスカーフで埋めたりとアレコレ手を使っております。今回オススメしたいのが、ドレスでもご紹介したこの「ペルノイ」のスカーフ。薄くて小さいのでチーフはもちろん、このようにスカーフとして使う事もできちゃうんです。それに大ぶりのストールと比べて断然軽快でスマートに見える。巻き物の印象次第でガラリと違ったオシャレを楽しめるこれからの季節には、色違いで揃えていくのもいいかもしれません。
フォーマルな素材ではないのでリラックスして着られるスエード素材のコート。バックにはウエストベルトがあしらわれているクラシックなデザインです。イタリアの老舗レザーブランド「エンメティ」が手掛けるこちらは“スエード=重たい”という概念を覆す、着るほどに体にクタッと馴染む素材感が特徴。しかもプライスが11万ちょいと、費用対効果もバツグンです!
昨年からマウンテン系やエンジニア系のゴツブーツがトレンドですが、より大人っぽくエレガントにこなすなら定番のチャッカブーツがオススメ。でもこのブーツ、どこか新しく見えませんか?そう、丈が通常のタイプと異なり、少し短いミドル丈になっています。フルではクラシックすぎるところ、ハーフ丈なので一見スニーカーにも見えるモダンさを備えており、いつものパンツもスッキリとおさまります。