ジョシの世界でも直球のモードではなく、ちょっぴりモード感が味わえるコンサバアイテムやブランドがここ最近人気のようで。コンサバの可愛げや品の良さを保ちつつも、モードのあの何とも言えないカッコよさは手に入れたいというなんとも欲張りな声が多いんですよね。若い頃、ヨージヤマモトやコム デ ギャルソンに親しんできた諸兄もきっと多いと思います。でもいざ大人になってからモードブランドの服を着ようとすると、サイジング的にもかなり問題があるし、ピッタピタのタイトな服はよほど体に自信がるか、ファッショニスタを自負している人でない限り難しいのが現実。そこで「モードをあきらめていた」という人にぜひオススメなのが今回のご提案で「モードブランドでなくてもモードを簡単に取り入れることができますよ」というメッセージが込められています。
例えばパンツやジャケットのサイジングもグッと細身に、色もダークカラーのワントーンで揃えるだけでグッとモードっぽい雰囲気に仕上がります。定番のM-65タイプのブルゾンにフランネルのパンツというクラシックかつお馴染みのアイテムでも色合わせ次第でこんなにすっきりシャープに見せる事ができるんですね。
そしてここでキモとなってくるのが、小物使いでしょう。マフラーも上質なカシミアのハイゲージではなく、編み感のあるケーブル編みで取り入れて。トレンドのモチーフではありますが、セーターで取り入れるにはあまりに難易度が高いので、あえてマフラーで取り入れて。それもざっくりラフに巻けば一気に今年らしいモード感が手に入ります。(若い子向けのファストファッションの広告でもこの手法をよく見かけますよね?)小ワザを磨いてオシャレを磨く、これがキーワードとなりそうです。
スタイリング : 大西 陽一 / RESPECT
文 : 大谷 繭子
マフラーというとファッション誌でも毎年、フィレンツェ巻きだ、ジェオルジオ巻きだと提案してきましたが、今年はあえてざっくりラフな感じに巻くのがコツのよう。それもローゲージニットのマフラーをふわっと巻くと女の子だったら抱きしめたくなる可愛さが生まれますが、一方ジョシ目線でも、もこもこのマフラーをしている男性ってなんだか可愛らしくて好感が持てるんです。それもシブ~い大人の男性がすることで妙にギャップが生まれ、これがたまらないんですよね! ぐるっと無造作に巻いたらだらしなく外に出さず、ダウンジャケットの中にスッと入れるのもポイント。着ている服の良さを活かしつつ、それらしくこなれてみせてくれる巻き物は今年もアレンジのし甲斐がありそうです。
ベルトというと注目度が高まるのは薄着になる夏ですが、実は冬も腰元に目線が集中するのをご存じですか?クルマ移動派にショートコート愛用者も多いので、特に今回のようにムートンジャケットやダウンジャケットで真冬も乗り切るという人が多いみたいですが、ショートアウターの場合腰位置にアウターの裾がくるので、視線がいきやすいんですよね。もちろんレストランでもパートナーがコートを脱ぐ姿って案外気になってみてしまうんです。そんな時に上質な、それも遊びが効いたカモフラ柄でもワル目立ちしない「ティベリオフェレッティ」のベルトはいま話題のブランドだけになオススメしたい一本です。何より会話のネタにもなりますし、この時期に持っておきたいアイテムです。
実はこのブレマのジャケット、ライニングがダウンになっているので外せばそのままダウンジャケットとしても着られる2WAY仕様の優れモノなんです。それも今年らしいダブルジップで下をちょっと開ければぐんとこなれた印象で着ることもできます。こんなにもあったかいダウンが下に隠されているのに、なんともスマートなデザインのブルゾン。お見事です!