洗いを施したジャケットやコート、そして、ローゲージニットといったカジュアルトップス、最近流行っていますよね。リラックスしたその雰囲気は、まさにこれからのシーズンの大人のカジュアルスタイルに打って付け。なんですが、いかんせんこの手のアイテムに袖を通した際に“しっくりこない”という感想を抱いていらっしゃる方もいるのではないでしょうか? そう、どこか大人っぽさが足りないんじゃないか、と。元来、この手のアイテムが持つリラックスした雰囲気は、時としてだらしなく、そして子供っぽく見えてしまうことも。というわけで、そんな懸念事項を今回はズバッと解決しちゃいましょう。結論から申し上げますと、件のカジュアルアウターを用いたコーディネートがいまいちキマらないのは、パンツ選びに問題があったんですね。トップスがリラックスした雰囲気をもつ分、ボトムスはリラックスしつつも大人っぽさと落ち着ついた印象を醸す一本を選ぶべき。というわけで、温かみ溢れる素材感と、1プリーツを腰元に備えた、こんな美脚パンツの登場、となるのです。野趣溢れるドネガル調の素材を用いることで、洗い加工やざっくり編みの雰囲気に負けない存在感とカジュアル感を放つこちらは、さらに1プリーツの恩恵で、ゆったりした腰周りを実現。そこから裾にかけて美しいテーパードライン(むしろペグトップ的といっても過言ではございませんが)を描くことで、きちんと大人っぽさも兼備しているってわけ。つまり、リラックスしたトップスに相性抜群ながら、どカジュアルには陥らないってこと。今秋冬には、前記したトップスに、この手の素材感ある1プリーツのボトムスがマストハブになるかもしれませんよ。
写真 : 渡辺修身(FOREST)
スタイリング : 梶谷 早織
ヘアメイク : 吉田葉づき
文 : 寺田慎一(GtN-48)
同じ1プリーツパンツを使用した別のコーディネートを下記よりご覧頂けます。
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Recommend Style vol.158 Casual Style other cut
洗いを施したフィールドジャケットにあえてストールを巻くことで、SEXYなコーディネートにまとめ上げました。この際、首元にキッチリ巻くのではなく、ちょいユルめに巻くのがポイント。こうすることで、ノンシャランとした、何とも絶妙なこなれ感が生まれますからね。
随所にパッカンリングが現れたフィールドジャケット。このこなれ感は、今季、何としても欲しいものです。なんですが、こちらにズタボロのデニムなぞを合わせてしまうと、ちょいと貧相&子供っぽすぎ。というわけで、素材感溢れる美脚仕様の1プリーツパンツの登場、となるのです。
洗いを掛けたジャケットに、素材感のあるパンツ。で、インナーがハイゲージのニットだと、ちょっと他のアイテムの存在感に負けてしまいます。なので、ミドルゲージの一枚を選びましょう。全体の素材感がまとまりを見せてくれるので、さらに洒脱に映りますよ。