大柄のチェックにツイードライクな見ためといった、英国カントリー調のジャケットって流行っていますよね。とは言え、この手のアイテムって、どう着こなしてもオッサン臭くなってしまうという懸念から、これまで敬遠してきた方も意外と多いのではないでしょうか。確かにどこか懐かしい印象を覚えるこちら、こなしいかんで、ずいぶんと方向性が別れてしまうのも事実でして。元来のぬくもり感を生かして、大人の安心感を与えてくれる、素敵なスタイルに落ち着かせるにはどうしたら良いのか、を今回はご説明させていただきます。とは言ったものの、その答えはすこぶる簡単。要は、ジャケット以外のアイテムを都会的でモダンな方向性でまとめていけばいいのです。すると全体としてはジャケットのカントリーテイストが中和され、ならではの温かみのみが前面に押し出されてくる、というワケ。こうすることで都会的でモダンでありながらも、それでいて地に足のついた頼れる男性像を演出出来てしまうと、そういうことなのです。そう、この手のジャケットに必要なのは、都会的かつモダンな合わせ。これさえ覚えれば、流行りの一着も、まったくもって恐れるに足らず、ですよ。
写真 : 渡辺修身(FOREST)
スタイリング : 梶谷 早織
ヘアメイク : 吉田葉づき
文 : 寺田慎一(GtN-48)
インナーをVネックにした別のコーディネートを下記よりご覧頂けます。
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Recommend Style vol.160 Casual Style other cut
キッチリしっかり
男性の装いの中で“個性の窓”と呼ばれるVゾーン。ここをあえてジャケットのテイストに合わせてリラックスしたノータイスタイルにするのではなく、タイドアップ&ジレでシックにまとめ上げるのが、オッサン臭く映らない一番の近道、というわけなのですよ。
胸ポケでひろう
ココでいつも通りに胸ポケにチーフを挿してしまうと、ちょいキメすぎな印象に。ここはジャケットならではのカントリーテイストを生かして、グローブを挿すくらいが良い塩梅なのかと。コーディネートした色をさり気なくひろうと、こなれ感が倍増しますよ。
都会的夜の薫りが◎
グレーデニムに黒のロングノーズなブーツという、なんともモダンな合わせ。これでさらに、チェックのジャケットをイマドキに見せてくれているのです。ジョッパーブーツを合わせ、スポーティな印象を加味しているあたりに、分かっている感が宿りますよ。