出張や旅行で飛行機を利用するたびに思うことがあります。いかにも固そうな装いをしている方々に対して“おいおい、そんな服装で、これから機内で何時間過ごすかご存知ですか”ということ。確かに公共の場でもありますし、きちんと感はある程度出しておいた方が良いわけなんですが、さすがにカッチリしたジャケットにスラックスを履いて機内に乗り込んじゃ“いかにも旅慣れてない人”を自ら公言しているようなもの。やっぱり限られた空間でリラックスして過ごす意味でも、ちょっとした楽チンさを求めたいわけでして。ということで今回は、旅慣れて見える機内の装いをご紹介させていただく次第です。まず、トップスですが、こちらに関しては断然、ニット等の伸縮素材を選ぶべき。だってただでさえ限られたスペースなのに、着ている服までこちらにストレスを与えるようなものでは、寛げるはずもありませんから。で、パンツもそれに然りで、ストレッチが効いたものやスエットなんかがオススメですよ。で、なかでも特に重要になってくるのが、いかにも旅慣れていて、それでいてお洒落に見える小物選びなんですね。機内持ち込み用のバッグ等がその好例と言えましょう。ゆえ、今回のように、他とかぶり知らずで、かつ高級感もあるかようなトロリーなんかが、“旅慣れている人”を演出してくれるのです。ね、通常の四角四面なトロリーとは一線を画す出で立ちが、存在感を発揮してくれていますよね。というわけで、機内でのスタイルは、リラックスしつつも高級感あふれるこんなスタイルが大オススメ、というわけなのですよ。
写真 : 渡辺修身(FOREST)
スタイリング : 梶谷 早織
ヘアメイク : 吉田葉づき
文 : 寺田慎一(GtN-48)
クロコの型押しがなされたトロリーを、美しき発色が魅力のレッドバージョンに変えてみたコーディネートは下記よりご覧頂けます。
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Recommend Style vol.164 Casual Style other cut
トートに早変わり
二段階での調節が可能な引き手を収納してしまうと、高級感あふれる縦長のトート型にへん~しん。ゆえ、荷物か少ない時にはこのように持っていただいて、ヨーロッパの石畳を闊歩していただく、なんてことも可能ですよ。
ストレス知らず
機内はもちろんのこと、空港のラウンジ等は、背の低い椅子がほとんど。自然と足を組んだり、膝を曲げたりするシーンも多くなってくるはず。ということで、ボトムス選びで重要なのは、ストレッチの効いたアイテムをチョイスすること、なんですね。
楽チンが良い
で、こんなリラックスした装いに、足元だけドレスシューズ、というのもイタダケマセン。それだけで寛げないし、なんだかちぐはぐにも見えてしまいますしね。ということで、大人顔した配色の、こんなスニーカーが塩梅良しですぞ。