日に日に日差しが強くなり、気温も上昇。もうすぐ心躍る夏の到来です。で、“夏”と言えば、リゾートに当然足を運びたくなるわけでして、皆さまに置かれましては、夏の旅行計画のひとつやふたつ、既に画策している最中なんじゃなかろうか、と。そんなわけで今回は、そんなリゾートで今季、大オススメなスタイルをご紹介しちゃいます。そのスタイルはというと……、ズバリ映画『太陽がいっぱい』のような装い。色や柄を巧妙に取り入れつつ、かつ、開放的なあの着こなしこそが、何ともリッチでお洒落で、さらに今季的に見えるんです。映画の内容自体は、是非とも見習わないでいただきたいサスペンスなアレですが、着こなし自体は本当に今旬なスタイルが多出。実際問題、今季のメゾン＆モードブランドを見ると、（明確に本作をテーマとしてはいませんが）『太陽がいっぱい』のようなルックを打ち出している銘柄が多く見られます。それくらいこちらの映画は、最旬のリゾートな着こなしのヒントが満載ゆえ、是非改めてご覧いただければ。と、このままでは、ファッションの潮流と映画の宣伝のみで話しが終わってしまいそうなので、そろそろ着こなしのポイントを解説させていただければと。要するに、開放的なリゾート地ですから、いつもよりちょっと派手めくらいでも全く問題ないのです。むしろ、日常的な心持でコーディネートしてしまうと、必ずや地味な印象に陥ってしまうはず。色も柄も“ちょっと派手かなぁ”と思うくらいのものを合わせていきましょう。で、さらにニットなどで大人っぽさと高級感を演出することも忘れずに。ただ派手なだけ、では小僧の夏休みと大差ありませんので、そこは大人の余裕を演出することも大事なポイントです。主人公・トムの手に掛けられてしまったフィリップも、（ドラ息子ではありましたが）生来のラグジュアリー感が板についていたことですし、そういうポイントはしっかりおさえつつ、バカンスを楽しんでいただければ、コレ幸い、と。
写真 : 渡辺修身（SAMMY STUDIO）
スタイリング : 梶谷 早織
ヘアメイク : 吉田葉づき
文 : 寺田慎一（GtN-48）
ニットを脱いで袖まくりをしたコーディネートは下記よりご覧頂けます。
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Recommend Style vol.172 Casual Style other cut
袖まくりや胸元を大胆に開けるなどといったラフな演出が似合うのも、リゾート地ならでは。ゆえに、肌が見えてくる部分には、ブレスレットをしたり、ネックレスやアンクレットをしたり、と小物で遊んでみるのも洒脱ですよ。
開放的な方がリゾート地ではお洒落に見えるので、シャツの裾はぜひともタックアウトしていただけると際です。ちなみにこれでだらしなく見えないのは、ショーツのシルエットが美麗だから、というのもあるのですよ。
ヌケ感やこなれ感とダラシナイというのは全く持って違うモノ。その分かりやすい指針となるのが足元のこなしでしょう。これがビーチサンダルだと後者のような印象になってしまいますので、ここは大人っぽくレザーのサンダルを選んでくださいませ。
