前回に引き続きドレススタイルではクラシックな英国調スーツスタイルをオススメしたいと思います。今回パッと目を引くのはこのインパクトあるチェック柄。オシャレに精通した方はご存じのとおりかもしれませんが、イギリス的なコーディネートの観点から見ると、チェック柄のジャケットにはアクの強いレジメンタルタイは避け、小紋柄を選ぶというのが一般的なセオリーですよね。正統派クラシックの流れをくみつつも、どこか若々しく見えるのは、「BOGLIOLI（ボリオリ）」ならではのモダンなシルエットが際立っているから。実は世界シェアを見てもイタリアに次いで日本が二位というから、いかに日本に「ボリオリファン」が多いかということが分かります。袖を通せばとってもソフトで快適な着心地。オフでも通用する寛いだルックスは女子目線でみてもこなれ感タップリでカッコよく映るんですよね。これ見よがしにキメるのではなく、ほど良いスキが生まれるんです。これって結構大事なポイント。例えば、男性でもオシャレに美容に関心があることはいいことですが、必要以上に爪がピカピカだったり、眉毛を整えていたり、毎週ヘッドスパに行っているような「俺にスキなし」なんて人と飲みに行ったら、落ち着いて飲めません（笑）極端な事をいうと、「オシャレ大好き」が全身から匂ってくる男性って、ジョシが引いちゃうんです。実のところ、どこの服を着ていても構わないし、よっぽどダサく見えなければそれでいいんです。それより、本当に美味しいレストランをたくさん知っているほうがよっぽどジョシ受けは高いと思います。
つまり、いかにも「俺、オシャレでしょ？」なんて高圧的でない、育ちの良さを匂わせるビジュアルこそジョシ目線で見るボリオリの魅力。一昨年の大ブレイクからボリオリの知名度がグッと高まり、スーツのサイジングには気をつけるようになった男性も増えてきました。そこでもうひとつ気を遣いたいのが小物でしょう。クルマ移動が多い方にありがちなのが集金バッグを髣髴とさせるオジ・クラッチバッグです。言わずもがな、これは完全にＮＧでございます。
実はこのクラッチバッグ、ジョシの間でも色々なタイプが出ているので、ちょっと敏感に反応してしまことも。男性が持っていると普通のバッグ以上に目立ちます。今回ご紹介するように多機能なクラッチバッグ、ドキュメントケースが増えてきているので、常にアップデートが必要なのです。オシャレのどこに気を遣うか個人差こそあれ、トータルバランスはやっぱり大切。「一体、どこまで気を遣わなければいけないの？」なんて声が聞こえそうですが、オシャレも遊びも、美味しいものを食べるのも、楽しんでこそ。
色々と楽しんでいる人はやっぱり結果的に“モテ”ているような気がします。
スタイリング : 大西 陽一 / RESPECT
文 : 大谷 繭子
本文でも申し上げたとおり、柄ジャケに小紋タイはトラッドな着こなしの定番的手法ではありますが、ガチガチのクラシックに見えないのはちょっとしたディテールが効いているから。実はこのタイ、剣先が緩やかなカーブを描いているんです。だから太めのタイでも無骨に見えず、着こなし全体がまろやか～に仕上がるというワケ。会話のネタにもどうぞ♡
クルマ移動の方はもちろん、最近では個人情報がうるさい事もあり、パソコンは会社に置きっぱなしで手ぶら出勤、という方も増えきたよう。そんな方にオススメしたいのが、オジ・クラッチとは一線を画すスマートなドキュメントケース。なにを隠そうコレ、とっても機能的なんです。iPhoneやiPadにメモパッド、カードケースの収納が可能なので、社内での会議にもこれ一つで充分。使い込むほどに味がでるので経年変化も楽しみです。
着心地が良くてサマになる革新的スーツ
少し前まで「スーツ＝背筋をシャンとのばして着る」「スーツは男の戦闘服」なんてダンディズムの象徴として例えられましたが、この「ボリオリ」の登場以来、フォーマルなスーツの定義が変わりました。「ボリオリ」といえば、正統派ナポリスタイルの血脈を継いでいながら、先進的なシルエットはデザイナーズブランドを髣髴とさせるゆえ、たちまち注目を浴びるように。大ブレイクした「Ｋジャケット」に次ぎこちらの「ドーヴァー」も大人気を博したのです。ご覧のとおりシルエットも肩も実にコンパクト。クラシックなチェック柄もボリオリの手にかかればこんなにもセクシーに仕上がるのです。
