突然ですが、もっともベーシックなジャケット&パンツスタイルって、どのようなモノをご想像されるでしょうか? 恐らく、おおよその方にとってのソレは、ネイビーのジャケットにグレーのパンツというモノなんじゃないか、と。ソレは確かに大正解で、これに清潔感漂うサックスブルーのシャツにネイビーのソリッドタイなんかを合わせれば、それこそ、どこへ行ってもある程度通用する装い、が完成します。なんですが、無難な服装というのは、どこまで行っても無難なわけで、相対する人の印象にも残らなければ、特別感も全くない。ゆえ、新たな出会いなんかも期待できるはずもなく
。そう、なにが言いたいのかと申しますと、ひと言に“ジャケパン”と言っても、さまざまなバリエーションがあるってこと。しかもここ数年は、件のスタイルの人気が上昇し、さらにジャケット自体のバリエーションも増えてきている。というワケで、今回は、夏のパーティにモッテコイなジャケパンスタイルをご紹介させていただきます。とはいっても、留意する点は以下の3点のみですので、取り入れるのはすこぶる簡単。 1.パーティなのでキッチリ感は不可欠。 1.でも夏ですから、清涼感も重要です。 3.折角のジャケパンなので、こなれ感も醸しましょう。ということ。具体的には1は単純にタイドアップしてしまえばいいんです。クールビズでくつろいだVゾーンが氾濫するため、キッチリタイドアップしているだけでも、十分キッチリ感は醸せるのですよ。で2に関しては、軽快なジャケット&パンツのサイズ感に加え、淡~い色で全体を構成する、ということがかなり重要になってきます。色の情報は人の目に強い印象を与えるため、ここで“原色を多色遣い”なんてことは絶対に控え、爽やかな色味でまとめるのが正解かと。で、最後は靴やベルトといった小物で遊んでみる、という単純明快な話。ね、ここまで聞けば、夏のジャケパンパーティスタイルがなんだかとっても簡単に思えてきませんか? というワケで、ぜひ実践していただくリコメンドさせていただきます。
写真 : 小林孝至(FOREST)
スタイリング : 梶谷 早織
ヘアメイク : 吉田葉づき
文 : 寺田慎一(GtN-48)
上品なオフホワイトのジャケットに合わせたのは、白地にブルー×ブラウンのストライプが走るレジメンタイに、見るからに涼やかなチーフ、そしてこれまた清涼感たっぷりなメッシュ素材のシャツ。見た目も着用感もすこぶるクールです。
ウエスタン調のプンターレがついたコンビのメッシュベルト。素材本来の軽やかさも相まって、とお~ってもこなれて見えますよね。タイドアップしたジャケパンに、こういう遊び心の効いたモノを合わせられるのが、大人の余裕なんですね。
足元に持ってきたのは、メッシュ素材のスリップオン。これがレースアップのドレスシューズだとどうしても重苦しい雰囲気になってしまうので、ここはこのくらいの塩梅の、こなれ感漂う一足を選ぶのが正解だと思うのですが、如何でしょう。