夏は本当に過酷です。屋外に出ると厳しい暑さが襲いかかり、室内に入ったら入ったでクーラーが効きすぎていて逆に寒かったり
。しかも商談やレストランに向かう際には、当然ジャケットだって欠かせないワケで。嗚呼、一体全体どうすりゃいいのよ? と嘆きたくなりますよね。あ~、その気持ち分かります。そこで今回は、そんな夏を憎々しく思うアナタにオススメしたい、ジャケットお手持ちスタイルをご紹介いたします。とはいっても、要するに、ジャケットを手に持って必要な時だけ羽織りましょう、という至極普通に思われるご提案ですが、これをうま~く実現させるためには、結構見落としがちなポイントがふたつほどあるわけで。そこで早速そのふたつのポイントをご説明させていただきます。第一は、当然のことながら、ジャケットを脱いでも成立することを前提としてコーディネートする、ということ。当たり前なことのようですが、意外とジャケットを脱ぐと着こなしがチグハグって人、見かけるんですよね。だから暑くてもジャケットを脱げない、なんて悲劇が起こってしまうのです。というワケで、朝、本日の着こなしを決める際に、一度是非ともジャケットを着ない前提でコーディネートしてみてください。その上でジャケットを合わせれば、前述したような失敗をすることはありませんから。そして第二のポイントとなってくるのは、ジャケットの素材選び、です。脱いだ際には手に持っていることがほとんどなので、ジャケットには結構シワが入るもの。ゆえに、是非ともシワに強い素材を選んでいただければ、と。だってココゾの場面でジャケットを羽織ったらシワシワ、なんて失態、目も向けられませんからね。と、ここまで、ジャケットお手持ちスタイルのススメをしてきたわけですが、最後に一点だけ。女性は得てして夏の寒暖の差には弱いものでして、レストランやその帰り道に寒がっている彼女の肩にお手持ちのジャケットを掛けて挙げられる、なんていうヨコシマなヤリクチもあったりして
。どれを主目的とするかはさておくとしても、このジャケットお手持ちスタイル、一度試してみる価値はありますよ。
写真 : 渡辺修身(SAMMY STUDIO)
スタイリング : 梶谷 早織
ヘアメイク : 吉田葉づき
文 : 寺田慎一(GtN-48)
今季イチオシの柄ショーツをあわせたコーディネートは下記よりご覧頂けます。
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Recommend Style vol.175 Dress Style other cut
ジャケットを脱いでも成立するコーディネートが肝要、ということは先にも申し上げた通りですが、当然ながらジャケットを着た際に華やげることも求めたいトコロ。だからチーフで遊んだりするテクニックも手抜かりなきよう。
あえてシューズとは違った色味のレザーのベルトを採用することで生まれる良い意味での違和感の恩恵で、シャツとパンツの境界線が明確に。これでジャケットを脱いでいようが着ていようが、のっぺりコーデにはならないってワケ。
“涼しい”と“涼しげ”は当然違うわけですが、相手に対して後者のような印象を与えるのもこの季節のホスピタリティかと思われます。ゆえに足元は軽快に、かようなローファーを合わせるくらいが良いのではないでしょうか。