

撮影スタッフ一同から絶賛の声があがった「SARTO」植本さんが仕立てたスーツ。肉厚でぬめり感のある上質なフランネル生地は、南イタリアのカチョッポリのものを使用。一見ごく普通のクラシックな仕立てですが、実はところどころにちょっとした仕掛けが施されているんです。ひとつボタン、ピークドラペルは本来だったらフォーマルなタキシードコートやモード味溢れるトップメゾンのスーツに使用されるディテール。「デイリーに着るスーツには使用しない」というのがファッション業界の共通認識でありましたが、このちょいモードな仕掛けこそ今回のミソでありまして。あえて起毛したクラシカル生地と合わせることで絶妙なリズム感が生まれ、上品なムードと野性味が相まって今どきの雰囲気が生まれるのです。クラシカルなスーツというのは普遍的に着られるだけにちょっとしたサイジングやディテールが野暮にも新らしくにも見えるカギを握っているので気を付けたいところ。さらにイタオヤさんがよく使っている巻きものワザを拝借すれば更なるこなれ感が生まれ、クラシックなスーツも遊びモードにガラリとシフトチェンジするのです。生地に関してもベージュは春夏から引き続きトレンドとして注目されていますが、日本人の黄味がかった肌色がともするとくすんで見える難しいカラー。そこを馴染ませるにもぜひ使いたいのが大判ストールのボリューム感です。コンサバスタイルもストールづかいを利かせるだけで華やかなアクセントになるので、ラグジュアリーな遊び小物として活用しない手はありません。
《スタイルポイント》
・クラシカルなフランネル素材に、遊び心あるディティールで艶だし。
・スリムなラインながら、見た目以上のはき心地のパンツ。
・肩線を内側に攻めコンパクトな作り。
・柔らかい大人の色気を醸し出すワンピースバック。
Producer 大和一彦/ Stylist 中川原寛(CaNN)/Photographer 植野淳/Hair&Make 松井里加/Writer 大谷繭子/Creative Director 中野慎一郎 / Model CUBA
フルオーダースーツ262,500〜(UEMOTO) シャツ(ハイドロゲン/三喜商事)千鳥格子織りストール(イレブンティ/バインド ピーアール)シューズ(グレンソン/バインド ピーアール)※リングはスタイリスト私物
●問い合わせ先
三喜商事 03-3238-1385/バインド ピーアール 03-6416-0441

無骨な迷彩シャツでヒネリを効かせ
クラシックな素材を思いっきり遊ぶ
カジュアルスタイルの定番となったウエスタンシャツ。白シャツ、ダンガリーと数枚は揃えているという諸兄も多いのでは。ショールカラーのざっくりニットで合わせるのもいいですが、今回のようにクセがある柄シャツはあえてクラシックなスーツで合わせるといい具合にエグ味が中和され、大人の遊び心として効きます。そこらへんの小僧の着こなしとは一線を画す、貫録たっぷりの大人ならではの合わせワザです。

英国調レースアップシューズは
ホワイトソールで軽快感タップリ
イタオヤスナップでも良く見かけるのがスーツにソールで軽快感をだすという小物ワザでしょう。フランネルは生地感が重厚ゆえ重たく、ややもすると生真面目に見えるので、カジュアルな場面では靴をあえてドレスシューズではなくぽってり靴やチャッカブーツといったカジュアル靴でハズすのが定石です。

