

前回SARTO植本氏による上質なフランネルのスーツをご紹介しましたが、実は今回ご紹介するジャケットは前回とまったく同様のもの。でもパンツをチャコールグレーのフランネルにするだけで随分と印象がかわったのをお分かり頂けますよね?つまり一枚いいものを仕立てればどんなシーンに身を置いてもしっくり馴染み、溶け込ませることが出来るんです。昔から世界の政治リーダーたちは「ワル目立ちせずに、さりげなく主張する」という着こなしに腐心してきましたが、今回のベージュスーツはまさにそんなハイレベルな着こなしができる極上の一着。ぬくもりのあるベージュのフランネルは着ればソフトかつ上品な印象にまとまるので取引先やプレゼンといった場面でもウケがよく使いやすいんです。また、それだけでなく、着なれた貫録も生まれるので頼もしさまで感じさせてくれます。しかしトラッド流行りとはいえあまりにクラシックに偏ると、野暮に見えてしまう恐れも。そんな時に活きのがちょいモードなディテール。前にも申しあげたとおり、体にきちんと寄り添うタイトフィットなサイジングもそうですが、最先端を行くモードブランドのスーツに見られる襟先がピンと上を向いたピークドラペルや水牛やナットボタンにするところを、あえて金ボタンで遊びを散りばめているので、一見ごく普通のジャケパンスタイルに見えるのに実はよく見るとこだわっている、といった脱・無難な着こなしが簡単に手に入ります。
《スタイルポイント》
・チャコールグレーや黒のパンツで全体を引き締め、モード感をプラス。
・タイトフィットでシャープなラインを強調。
・ディティールにちょっとした遊び心を。
Producer 大和一彦/ Stylist 中川原寛(CaNN)/Photographer 植野淳/Hair&Make 松井里加/Writer 大谷繭子/Creative Director 中野慎一郎 / Model CUBA
フルオーダースーツ¥262,500〜(UEMOTO) シャツ、スラックス、ネクタイ、ベルト、靴はすべてディースクエアード(スタッフ インターナショナル)
● 問い合わせ先
スタッフ インターナショナル 03-5794-9931

インパクトを加えるラウンドトウで足元から脱・ブナンを狙いましょう
カジュアルでもマウンテンブーツやエンジニアといったワーク系が人気のいま、ビジネスシーンでも秘かに話題となっているのがこちらのウイングチップシューズ。そう、いままでのド定番といえばイタオヤさんたちもこぞって履いているドレスシューズが主流でしたが、ここ数年のクラシック&英国調トレンドからじわじわと台頭してきたのがソールに厚みのあるラウンドトウタイプなんです。ノーズがやや長めなのでスマートな印象で履くことができてエレガントに装いたいオンビジネスにもピッタリ!

タイをきちんと締めた真っ当な着こなし。でもよ~く見れば艶やかじゃあありませんかっ!
メンズ誌でもいかにノータイでカッコよく見せるかといった特集が組まれ、ノータイ推奨の記事が増えていますがビジネスマンたるもの、プライベートとの差別化をきちんとする意味でも襟を正してネクタイを締めた、真っ当な着こなしを心がけたいものです。とはいえ、ごく普通にタイを締めるだけでは芸がなかろうと今回、スタイリスト中川原氏が選んだのは幅が細いソリッドなタイ。大人の色香を匂わせてくれるだけでなく、顔つきをシャープに見せてくれる効果も大いにあります。

