スポーティラグジュアリーの極致

CLOSEUP ITEM

by Satoshi Naito / Jul 21, 2018

秋冬シーズン、一番ラグジュアリーなコーディネートと言ったら皆様は何を想像されるでしょうか？

私内藤が個人的に思い浮かべるのはやはりカシミアを使ったコーディネート。

今回はそんなカシミアを贅沢に使ったラグジュアリーなコーディネートを是非ともご紹介したいと思います。

Blouson　Settefili Cashmere　Size:46

Sweater　Settefili Cashmere　Size:46

Trousers　PT01　Size:46

Shoes　Pantofola d'Oro　Size:41

インナーにはカシミアのクルーネックニット、そしてブルゾンにはカシミアはカシミアでも同色のものを選び、パンツから足元にかけては綺麗にグラデーションを作りまとめました。
どこがラグジュアリーでどこがスポーティなのか明確に説明していきましょう。

最初に挙げられることとしたら、それは色合い。一番高級感のある色は何か、と問われればやはり白ではないでしょうか？
それは説明するまでもないですが敢えて言及するならば、白の美しさというのは刹那的なものでもあり、且つデリケート。そこに人は価値を見出す傾向にあるから、ということでしょう。

もう一つは素材です。インナーのクルーネックニットはカシミア素材で非常にふんわりと仕上がっているB.R.SHOPではお馴染みのSettefili Cashmereのもの。そこに同ブランドの同色ブルゾンを合わせました。もちろんこちらもカシミアです。

カシミアにカシミアを重ね着するのは、誰もが認めるラグジュアリーな要素かと思います。
ただ少し皆様が懸念されているかもしれませんが、白×白になってしまうとメリハリがつかないのでは？とご心配になられるかたもいらっしゃるかと。実は同じ素材でも糸が1PLYと3PLYで異なるのです。

ブルゾンの方が3PLYでざっくりしており表情が違うので、立体感もでてのっぺりとした雰囲気にはなりません。また、細かく言えばパンツで近い色を合わせていますが、こちらもヘリンボーンの織り柄がありコーディネートに奥行きを与えています。

さて少しお話しがそれましたが、次はどこがスポーティなのか、についてです。

大きなポイントは二つ、スタンドカラータイプのブルゾンとスニーカーです。
ブルゾン自体がスポーティなものなので、そこにスニーカーを合わせることによってよりわかりやすくスポーティたる軽快さを引き出しました。
またここでのスポーティに見せる大きなポイントはこの二つなのですが、実は小さなポイントとしてもう一つあります。
それはインナーがクルーネックということです。スポーティでモダンに見えるインナーはVネックよりもクルーネック。このちょっとしたポイントがより軽快に見せます。

今回サイズは全て普段身に付けるもののワンサイズ上のもので合わせました。
スポーティながらもラグジュアリーに見せるためには極上素材のドレープを楽しむことも重要になってきます。
やはりラグジュアリーな素材を使用したテクスチャーはゆとりのある時が一番ドレープを楽しめ、またよりラグジュアリーに見せることができます。

サイズの観点からもラグジュアリーに見せるスタイリングのご紹介でしたが、トーンオントーンの合わせは気を使うべきところがたくさんあります。
ただ今回合わせたように素材の表情が違うものを合わせることによって立体感を出せば難しいと感じる同色系コーディネートも意外と楽にこなせます。
皆様も今期の秋冬シーズンはスポーティなアイテムをラグジュアリーに落とし込んだスタイリングを楽しんでみてはいかがでしょうか？