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NAKAMURA TATSUYA PRESENTS THE ESSENTIALS −案ずるより着るが易し− Vol.3
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色気を足すならまずは脚元から

今シーズンは久々にメンズファッションの中で“色”が大ブーム。スーツやジャケットといった大物から、シューズやベルト、そしてバッグといった小物に至るまで、巷にはさまざまなカラーアイテムが溢れております。とはいえ、この手のモノって普遍的な着こなしに対しての、あくまでもアクセント的な位置付けであるため、塩梅を間違えるとものすごくイタ~い感じになってしまう恐れも……。ゆえ、ついついトレンドと知りつつも足が遠のいていて、な~んて方も、実は結構多いんじゃなかろうかと。てなワケで、今回は絶対に失敗しない今季的な色の取り入れ方を、中村さんにお伺いしちゃいます。これさえご覧いただければ、楽して即座に旬な着こなしが実践可能ゆえ、今季はお洒落に色めきたい、なんてお考えの向きはぜひご覧いただければと思う次第です。



中村達也

中村達也・なかむらたつや

1963年生まれ。大学4年の秋にBEAMSでアルバイトを始め、卒業と同時に入社。 BEAMS SHIBUYA、BEAMS F 店長、BEAMS F バイヤーを経て、現在、BEAMS F、Brilla per il gustoの2セクションを統括するクリエイティブディレクター。その深い知識から生み出される本質を捉えるスタイルが、幅広い層から支持されている。


いつものこなしに
ペールトーンのパンツが効く

ここ数シーズンは、サファリやミリタリーテイストな流れからベージュやカーキ系の色味に注目が集まってきました。で、みんながそのブームに少しずつ飽きてきていて、“そろそろキレイな色を身に着けたい”と思っている頃合いなんじゃないでしょうか。だからこそ、今“色”がトレンドになっているのだと思います。実際にお店でも、キレイな色のアイテムから売れていくんですよ。ということで今回は、簡単な“色”の取り入れ方をご説明させていただこうと思っています。ポイントとなってくるのは“色のトーンと取り入れるアイテム”です。

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【ライムグリーンのボトムスにベージュのジャケットと、同じくベージュでチェック柄を採用したジレをお召しになった中村さん。インナーの白シャツが無難な選択に見えないようにジレをはさむことで、着こなしに変化をつけているのだそう。足元のベージュのスエードシューズも軽快&上品な印象で洒脱ですね。

ジャケット L.B.M.1911¥69,300 / シャツ DANOLIS¥21,000 / ジレEIDOS¥25,200/パンツ PT01¥29,400 / ベルトANDERSON’S¥16,800 / シューズ Crockett&Jones¥69,300問い合わせ先 すべてBEAMS 銀座 TEL:03-3567-2224)】

5~6年前に“色”が流行った時には、すごく印象の強い、ビビッドなカラーのアイテムが主流でしたよね。ジャケットにしてもパンツにしても、シューズにしてもそう。だから紺ジャケに赤パンといった具合に、いかにコーディネートの中でコントラストをつけられるかが重要視されていたように思います。ですが今季は全くソレとは逆。むしろとても優しくて爽やかな印象の、ペールトーンのアイテムがとても今日的と言えるでしょう。色は濃くなれば濃くなるほど、合わせるのが難しくなっていくものです。そういう意味でも、今季主流のペールトーンであれば、着こなすのもとても楽、というわけなんですよ。

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【トップスだけに目を向けると、ホワイトとベージュのみで構成された、氏の本日のコーディネート。ここにカラーパンツのライムグリーンが加わえて、全身を3色でまとめています。ゆえ、色を足した着こなしといえども、ごちゃごちゃした印象にならず、すこぶる大人っぽく仕上がっている、というわけなんですね。】

あと、色を楽して取り入れるうえで外せないポイントがもうひとつあるんです。それこそが“パンツで色を足す”ということ。コーディネートに対して占める面積が多いアイテムだけに意外に思われる方も多いかもしれませんが、実際の合わせを想像してみると、容易に理解できるはずです。だって、色のジャケットはいくら着こなしやすいペールトーンであってもやっぱり難しいでしょうし、シューズなどの小物も、実のところ似合うパンツを見つけるのって、結構難しいでしょ。でも今日のコーディネートのように、ペールトーンのパンツであれば、ネイビーやベージュといった、恐らく皆さんがお持ちであろうベーシックなトップスともすこぶる相性が良い。だから、色を簡単に取り入れることができるというワケなんです。ちなみにメンズファッションにおいてはよく言われることですが、“色”を足す際にも、全身を3色以内でおさめると、大人っぽくかつお洒落な雰囲気に仕上がるので、コーディネートをされる際には、これも頭の片隅に置いておいてくださいね。


TATSUYA’S STYLE Vol.3


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“色”も“柄”も引き立つ好例です

ライムグリーンのパンツにベージュのジャケットという合わせと同様、カラーパンツにジャケットという合わせ。なんですがこちらは、今季“色”とともにトレンドと目される“柄”も同時に合わせたちょい上級なコーディネート。とはいえ、お洒落に着こなせば、ご覧の通り両者ともに引き立ち、結果すこぶる今季的に見える着こなし。ゆえに、これも是非とも習得したいテクニック。ということで、この合わせの解説も懇切丁寧にしていただいちゃいましたよ。

今季ショップで一番売れているのが、今回コーディネートしたレモンイエローなんです。というわけでこの色のパンツに、ちょっとハードルは上がりますが、チェック柄のジャケットを合わせてみました。一見、単品でみるとジャケットのチェック柄を派手に思われるかもしれませんが、ブラウン×ホワイトのチェック地の上にオレンジのペンが走るこちらは、考え方によっては同系色の色で統一されているため、ベージュ系のジャケットと同じ感覚で合わせることが出来るんです。つまりこれも結果的にはブラウン×ホワイト×イエローの3色で構成された色数を抑えたコーディネート。だからこそパンツで取り入れたレモンイエローと、ジャケットのチェック柄とが両方引き立ちつつも、とっても大人っぽく仕上がっている、というわけなんです。ちなみにこちらのインナーも万能な白シャツを合わせていますが、本日の私の着こなし同様、間にベージュのカーディガンをはさむことによって、シンプルにまとめすぎないところもポイントですよ。


ジャケット BEAMS F ¥52,500 / シャツ DANOLIS ¥17,850 / カーディガン ALTEA ¥19,950/パンツ PT01 ¥34,650 / ベルト AMBOISE ¥12,600 / シューズ DOUCAL'S ¥39,900(問い合わせ先 すべてBEAMS 銀座 TEL:03-3567-2224)










Producer 大和一彦 / Stylist 中川原寛(CaNN) / Photographer 人物:谷田政史(CaNN) 静物:植野淳(植野製作所) / Hair&Make 吉田葉づき / Writer 寺田慎一(GtN-48) / Creative Director 中野慎一郎



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