今の時季、是非実践していただきたいスーツコーディネーションが、ネイビー系スーツ×ネイビー系タイの合わせです。そんなの王道中の王道でしょ? なんて声も聞こえてきそうですが、スタイリストの大西さんによれば、いまイタリアのお洒落オヤジたちはこぞってこのスタイルに回帰し、再びスーツコーディネートの最旬に躍り出そうとのこと。盛夏に紹介するのは少々暑苦しい組み合わせでもありますので、今回御紹介した次第です。ネイビースーツを纏ったフレッシャーズが街にあふれかえっている時季ですし、同じ色調のスーツでも大人が着こなすとこんなにも洗練して見える、という格の違いを知らしめたい人にも絶好です。
ポイントはタイとスーツの色調を合わせつつも、タイのほうに光沢や織り柄が入っているものを選ぶこと。こうすることで今っぽさを表現できます。シャツは真っ白でもいいのですが、よりシャープにまとめたいのであれば、ストライプ入りを選びましょう。この際、スーツ&タイと同系色である淡いブルーなどとすると、全身がワントーンにまとまってよりトレンディです。
周囲に明確に差をつけたいというなら、これはもうスーツのパワーに頼るしかありません。ご覧の「B.R.Practical Style」の新作3Bスーツが採用するシャドウストライプ入りの生地は、伊ロロピアーナ社製!B.R.SHOPがこだわった細身シルエット、そして日本屈指の凄腕ファクトリー、ファイブワン工業の確かな仕立てもあり、これなら周囲のネイビースーツに大きく水をあけること間違いなしです。
スタイリング : 大西 陽一 / RESPECT
文 : 吉田 巌 / 有限会社 十万馬力
「ジャネッリ」は、1996年に南イタリアに創業したハンドメイドタイメーカー。2003年からス・ミズーラとプレタラインのシャツをスタートさせたところ、こちらもたちまち大人気に。最高級のスイスコットンやエジプト綿を中心に展開しています。
1975年に伊・パレーゼに創業した「パオロ アルビサディ」のタイです。遠目ネイビー無地に見えながら、じつは濃淡の異なるレジメン柄となっており、ほどよい艶感もたたえた1本です。
伊の名門生地メーカー、ロロ・ピアーナ社の“ジランダー”を使用。抜群のしなやかさと極上の肌触りをたたえています。適度な光沢を放つシャドウストライプが施されているところも魅力です。