5月1日からクールビズが導入され、丸の内や新橋界隈にはノータイ姿のビジネスマンの姿がちらほらと増えてきました。仕事柄、街ゆく人のファッションを見るのも非常に勉強になるのですが、やはり綺麗なサイジングでシャキッと背筋を伸ばし、凛々しく歩いている人は目をひきます。とはいえ亜熱帯気候と言えるほどのムシムシした日本の夏を快適に過ごすためには着こなしの知恵も必要ですよね。
そこで今回ご紹介する「インコテックス」が採用したのが、ナノテック加工を施したウォータープルーフ生地なんです。実はコレ、2011年秋冬から登場し、こちらのレコメンドスタイルでもご紹介しましたが、ベルトループを細くしたり生地感を替えるなど、さらに進化を遂げています。最近では速乾性や形状記憶を謳ったシャツやパンツなど“ハイブリッド”アイテムが多いですが、どうしても「化繊」「安っぽい」といったイメージが払拭しきれないのも事実。でも「インコテックス」にかかればこの通り。上質なウールが醸し出す独特のシャリ感やサラッとなめらかな肌あたりは、「一度履くと病み付きになる」という声も多く、いま売れに売れているパンツなんです。
そして今回もう一つオススメしたいのが、リネンのシャツ。メンズ誌ではこぞって「真夏は鹿の子のボタンダウンでしょ!」宣言をしていますが、鹿の子素材は厚みがあるので、「実際は言うほど涼しくないんだよね~」というファッション界のオシャレ番長たちの声も耳にします。服を知った人ほど“夏のリネン”を推す人は多いようです。一般の男性の中には「汗をかいたときのシワが強く出るのが嫌い」とリネンシャツを敬遠する方もいますが、上質なリネンシャツほどシワ感も美しいとされ、エレガントにも見えるのでぜひ進んできていただきたいもの。真夏のビジネスマンの強~い味方になってくれること間違いなし、です。
レディースファッションでも一年中レインブーツが売れているように、晴れていたかと思えば急に雨が降ったりと日本は本当に雨が多い国。ジメジメ、じとじとの蒸し暑い夏もサラッと快適に過ごせ、しかもスタイリッシュに見えるとあれば、これは買わない手はありません。とくに会社の需要な役職についているビジネスマンの方々にこそ着て欲しい、リッチな大人のクールビズスタイルです。
スタイリング : 大西 陽一 / RESPECT
文 : 大谷 繭子
いま、メンズレディース問わず売れているのが「フィナモレ」のシャツなんです。それも「ジャケットを作ってみたり、ワンピースも作っちゃった」なんて今どきの方向に流されず、真摯にシャツファクトリーとしてシャツだけを作り続け、ナポリのテーラリングを守り続けているあたりも、ファッション業界人を虜にしているゆえんなのです。燦々と降り注ぐ明るい陽ざしのもと生まれたナポリ仕立てのシャツは、今どきフォルムで注目を集める「ルビアム」のアンコン仕立てのジャケットとも相性抜群。こなれた雰囲気に仕上げてくれます。
昨年の秋冬に大ブレイクした「インコテックス」のウォータープルーフ仕様が更に進化して今季も登場!雨に濡れることで変なシワがでてしまう梅雨の季節にはオシャレ心もなんだか萎えてしまいますが、上質なウールを使ったハイブリッドパンツなら梅雨の時期も快適に過ごせそう。それに「インコテックス」といえば強みはなんといってもその美脚シルエットにあり。カラダを最大限に美しく見せる「J35」モデルは一度穿いたら病み付きになって「もう手放せない」という声も続出。オシャレに敏感なオヤジさん達の心をガシっとつかんで離しません。
モダンな雰囲気を携えて日本本格上陸を果たしたイタリアの老舗ファクトリーの「ルビアム」。オシャレに敏感な諸兄はもうご存知化もしれませんが、このルビアムがブレイク間近とひそかな話題に。ドレススタイルのカジュアル化に火をつけた「ラルディーニ」や「ボリオリ」が浸透してしばらく経ちますが、「ルビアム」もその流れを組み、とっても柔らかい着心地のアンコン仕立てを採用しています。見るからに上質な生地とコンパクト過ぎないシルエットは決してコンサバの領域を越えていないから長く愛用でき、モダンなのにとがっていない品の良さは今までになかったタイプかもしれません。シャリ感のあるさらっとした肌触りのサマーウールは、これからの季節にもピッタリ!今季は“ルビアム党”がジワジワ増える予感です。