カジュアルなファッションが全盛の今、巷を見渡すとフェード感のあるアイテムに身を包んだファッションオタクがワンサカ。で、なんとな~くそんなヤレ感のあるスタイルに、ここ最近、既視感と違和感を感じてきてはいないでしょうか? そもそも、オトナのファッションとは、“ひととなり”を表現するものでもあります。であるならば、そんなスタイルばかりしていると「ちょっと貧相な人」に思われてしまう危険性もはらんでいるのではないか、と。そこで今一度、オトナのシックな着こなしに立ち返ってみてはいかがでしょう? というわけで今回ご紹介したいのが、グレーフランネルの美脚スラックスをベースとしたコーディネート、です。ご覧下さい。トップスにはトレンド感漂うウォッシュド加工が施されたジャケットを着用しながらも、上品なボトムスの恩恵で、全体としてはとってもシックに仕上がっているでしょ。ゆえ、タイドアップもすんなりハマッてしまう、というわけ。定番アイテムゆえ、意外と盲点になりがちですが、この冬、こんなグレーフランネルの美脚スラックスに目を向けてみると、アナタのスタイルが激変するかもしれませんよ。
スタイリング : 梶谷 早織 / RESPECT
文 : 寺田慎一(GtN-48)
グレーフランネルのスラックスを使用した別のコーディネートを下記よりご覧頂けます。
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Recommend Style vol.155 Dress Style other cut
ブリッジするVゾーンに注目
軽快感のあるジャケットと、シックなスラックス。このベクトルの異なるアイテムを絶妙に調和させているのが、Vゾーンのあしらいです。柔らかなセッテピエゲのタイを、片襟のボタンを外したB.D.シャツに合わせることによって、いい塩梅のヌケ感を演出している、というわけなのです。オトナの着こなしの妙って、こういう細部に宿るのですね。
エグみを腰元にドンッ
端正な顔立ちながらも、フランネルならではの起毛感が強く打ち出されるこの手のパンツ。ゆえ、ベルト選びは、シンプルすぎてはいけません。そこで、かようなベルトをオススメしたいわけです。ヴィンテージ風味のバックルとウミヘビ特有の素材感が、腰元にアクセントをプラスしてくれますよ。
全体をシックなトーンにまとめたら、足元には遊びを。というわけで、旬なキルティタン付きのスリップオンをリコメンド。こちら、今回ご紹介するジャケパンベースの服装にはもちろん、カジュアルなスタイルにも抜群の相性を見せてくれる一足ゆえ、今季、ぜひとも購入リストにラインナップしていただきたいアイテム、と言えましょう。