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2010.02
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丸谷 誠

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丸谷 誠

Ball Works
Shoe Care Meister

このブログでは、靴のリペアとメンテナンスの方法をBEFORE & AFTERで分かり易く解説します。

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SAPHIR!!!!!!
Feb 27, 2010

ここ数日雨の日が続きますね…。


そんな出不精になりがちな日は、お家でシューケアなんていかがでしょうか?


もちろんプロに預けてやってもらってるからという方もいらっしゃると思います。
(むしろありがたいお話ですね!)


ただ、プロに出すっていうのは病気になった時に病院に行くっていうのと似た感じです。


普段、手洗いやうがいみたいに予防をしますよね?


自宅でのシューケアはそういった予防にあたる行程だと考えていただくといいかもしれません!

で、今回はそんなご自宅のケアにお勧めのケア用品のご紹介!!


言わずと知れたフランスの名門 「SAPHIR」!!

写真右は乳化性靴クリーム!
写真左は汚れ落としです!


で、今回は写真左の汚れ落とし(レノマット)のご紹介です!


このレノマット!匂いもなかなかですが、市販の汚れ落としとしてはかなり強力!!


靴の表面に固着した古いクリームをサラーッと拭い取ってくれます!
(※革の繊維内部まで染み込んだシミを除去するものではありません。)


革の表面に残っている靴クリームは1ヶ月に一度くらいのペースで除去してあげるのが理想的です!

分かり易く言えば、女性のお化粧と一緒です。お化粧するけど洗顔はしない!なんて人いないですよね!?


要は洗顔作業です!


靴も定期的に洗顔してあげることで、厚化粧にならず衛生的な革の状態を保つことができるわけですね!


そのためには、この「レノマット」!!!!

ただ、入荷は今週中頃!

……フフフフ…………
Feb 26, 2010

ご無沙汰しております!


最近、これまでのやり方を見直してみようと思い、使うクリームや溶剤などを根本的に改良してみたりと一人ですったもんだやっておりました!


気付いたら、夜な夜な一人で薄ら笑いを浮かべて科学の実験みたいなことをしている自分が…。

お酒など飲まずとも、ベンジン、ラッカー、シンナーの強烈な空気で十分酔ってしまうような夜……。(怖いわ……)

もはや、誰にも理解されないから誰にも言わない!という孤独への最短ルートを突き進んでおりました……。


で、悪戦苦闘する中でやっと先が見えてきました!

その最たる成果が!


この染め替えだーーーーーーっっっっ!!!!!!
Before

After

どーーーーですかっっっっっっ!

前と何か変わったの?と思う方!!


かなりのマニアでしょ!?


実はっっっっっ!


目視では分かりません!!!


(じゃ載せんじゃねーよ……)


…確かに……


でも、直に見ると……フフフ……


……フフフ………


…フフ……


…フ………


(大丈夫か!?)

カスタム!!
Feb 14, 2010

なかなか暖かくならないもんですね…


作業場が寒いのなんのって…


でも、アパレルさんの世界はもう春!
靴もしかりでブーツがメインだった陳列もスリッポンに様変わり!


なんだかお店の中だけは春を感じます…。


最近お店に入荷した新作のフェランテ!軽快なスリッポンで色バリも3色あり、まさに春!!って感じです。


しかも、値段が!!!
¥31,500ー!!!!!!
セメンテッド製法で、縫い付けではありませんがこの値段は魅力的ですね!


で、今回は靴底のカスタムのお話です。


底付けは大きく分けて3種類。
1セメンテッド(接着剤でくっ付ける製法)
2マッケイ(アッパーと靴底を一気に縫い付ける製法)
3ウェルテッド(アッパーとウェルトを縫い付け、ウェルトと靴底を縫い付ける製法)


今回は1セメンテッドで作られた靴を2マッケイで張り替えてみよう!というカスタムです。


ということで早速!

このままでも十分なんですが、もう少し本格靴っぽい感じで!との依頼でしたので。



どうでしょう?
ちょっと分かり辛いでしょうか!?
少しエレガントな雰囲気が出たと思いませんか?
ソールを薄いシングルの革底に変えて、エッジを削ってコバを丸く仕上げております。
コバを丸くするだけで、見た目のソールの厚みは極端に薄くなったように見えます。

一度ラバーのまま履いて、最初の修理の際にこんな風にしてみるのもいいんじゃないでしょうか!?


裏から見ると

こんな感じ!


※セメンテッドの中にはマッケイ製法に変えられないものもあります。

靴クリーム
Feb 13, 2010

たまには少しマニアックなお話を…。

質問される内容で最も多いのが「一番いい靴クリームってどこの?」というもの。
ダントツに聞かれます…。

てことで、今日は靴クリームについてのお話を!

まず、靴クリームは大きく分けて2種類あります。
1つが乳化性というもの、2つ目が油性というものです。
2つ目の油性というタイプは平べったい缶に入ってるものでKIWIのワックスが代表的ですね。これはグラサージュの際に用いるもので、一般的なケアにはさほど必要ないと思います。
で、1つ目の乳化性というのが今回のメイン!


これ、見た事ありますよね!?
この2つどちらも乳化性と書かれています。

じゃ、何がどう違うの?ってことを説明しますね!

乳化性クリームは更に2種類に大別されます。
①Oil/Watar型(写真右)
②Watar/Oil型(写真左)
両者は水分と油分の含有量の違いによって分けられています。
要するに右①はお水の中に油を垂らしたもの!左②は油の中にお水を垂らしたもの!ということです。

どちらが一般的かと言うと右①の方です。
右①はサラッとした感じで伸びがよく自然なツヤがでます!左②はネトッとした感じで伸びるという感じではありませんが強い光沢がでます!
左②は油性の靴墨のように爪先や踵に少量塗布して光沢を出すような使い方がベターかもしれません。
右①は全体に塗布して、ブラシで伸ばすと自然なツヤが出易いですよ!


ということで、「一番いい靴クリームってどこの?」という質問には答えようがなく…。

例えば、髪をガッチリ固めたいという人とフンワリとセットしたいという人では整髪料も違うものになりますよね!?
靴も一緒で、その靴の革の特性、状態、どのシーンで履くのか、といった様々な要因に合わせてケアの仕方も使うクリームも変わってくる訳ですね!


とは言え、それほど神経質に考えずにまずはケアを楽しんでみてくださいね!


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