山本　確かに色も柄も絶妙…これは挑戦的な!!

丸山　ちょっと挑戦かな（笑）とは思ったんですけどね。一応ネクタイはもう１本持ってきたんですよ。

山本　いや、いいよ！　これは、スタイリストがいないと難しい合わせ方！

ーー　そうですね。こういうコーディネートには“ストライプ オン ストライプ”という名前が付いてます。あと靴が…

丸山　僕の大好きな『CESARE PACIOTTI』の靴です。多分、イール（うなぎ）と何かの革ですね。

丸山　スーツを着たときの、身の引き締まる感じが好きですね。昨年くらいから、男子ツアーがプロ・アマでジャケット着用になりまして、そうなると、やっぱり適当に着ていけないじゃないですか。もちろん何十万円もするジャケットを着ていこうとは思わないけど、常に自分らしい、きちんとした格好を見せたいと思います。紺のブレザーを羽織っておけば間違いないだろうといった安易な考えで、サイズも合っていないような服をダラッと着ていくのは嫌だなと。どのジャケットにどのゴルフウエアが合うかを、自分で一応決めるなど、小さなこだわりを大事にしてますね。最近は若手の選手なんかでも、ゴルフ中はもちろん、アフターゴルフでもお洒落な人がいっぱい増えてきてますよ。今までは、ほとんど食事に行くときはジャージでしたから、ゴルファーって。面倒だし、荷物も増えるからって。

山本　帰りの飛行機とかね。

丸山　そう。それが今、大分よくなってきているんです。だから、あんまり変に固いことを気にしないでほしい。そうすると「面倒くさいからジャージで」というところに行き着いちゃう。または「紺のジャケットなら文句言われないだろう」ってね。

ーー　全体的にそうだと「自分だけ張り切っても…」とモチベーションが下がりますね。

丸山　下がりますよ。でもね、完璧とは言わなくても、ある程度そういう部分に色気がある男って、やっぱりどこかしら光ってる、と僕は思うんですよ。やっぱり男である以上、ギラギラしているところが少しはないといけないと思うんで。やっぱり、淡水魚じゃダメなんですよね。ギラッと光ったものがないと。泥の中でも生活できるんだなってくらいの。最近はそういう人が増えてきていて、時計とかもお洒落になってきたと思います。それが、僕は他の人にも夢を与えると思うんですよ。

ーー　そうなんです！　若い人のそこの意識を高めることのできる大人が、確実に減ってきてると思うんですよね。ファッションにスーテタスを求めるギラッとした大人を増やしたい、というのが僕が洋服屋を始めたきっかけでもあります。

山本　マルは本当にいつまでも挑戦者なんです。僕は裏方でずっと見てきて、もうそろそろいいんじゃないのかと思うんですけど（笑）それでも、彼は挑戦し続けていくんです。

ーー　僕は自分から追い込んでいく人、大好きですよ。

山本　その追い込み方が、すごいから（笑）

丸山　まあ僕、ドＭなんで（笑）

山本　いや、できるからやるんでしょう。

ーー　できるんでしょうね。それ以上のことをやってらっしゃるんでしょうね。

山本　そうそうそう。また始まった、みたいなね。アメリカに行ってすぐ、プライベートジェットに興味を示したと思ったら、気がついたらそれにしか乗らなくなって。そして、今の豪邸でしょう。

丸山　僕は、自分が強く願うことが生き甲斐なんですよ。その目的に向かって行くスタイルが大事だと思うんです。何でも夢を大きく持つ。プライベートジェットに乗る男になる。でっかい家に住む男になる。夢があった方が目的を達成できるでしょう。ファッションだって、もっとこんな格好をしたいという気持ちを強く持つことが大事だと思うんですよね。