モテる男とは?第2弾 Vol.2
Oct 27, 2010
大谷 和葉さんは50代の人とも付き合った経験があるとか。どんなところに連れて行ってもらったりしてたの?
近藤 その人はシンガポールに住んでいたんですけど、とあるバーに連れて行ってもらったとき、常連にしかださない飲み物を出してもらったんです。秘密の飲み物を二人で飲んだ時は楽しかった。付き合うか付き合わないかのときでしたね。
大和 微妙な時って、なんであんなに楽しいんだろうね。
西形 なにか自分のことを覚えていてくれたうえでの誘いはうれしいですね。
近藤 あと、誰にでもしているわけじゃない、とわかる誘い方は心に残ります。結局女の子ってみんな繋がっているから「この人から誘われたんだ~」って友達に打ち明けると、「えっ!?私も!」なんてことがあります。だから男性はそんなところも気にされたほうがいいかも(笑)。わたしはみんなに話すようにしてますね(笑)。
前田 う〜ん、女性を誘うってやっぱり難しいなあ。男性も女性もそうだけれど、最初の一歩って勇気がいることじゃない?難しいのが、僕なんか『LEON』をやっているイメージが先行していて、色々な遊び場所を知っていて、どんな楽しいことが待っているんだろう、と相手に過剰に期待されているんじゃないかと思っちゃう。そうでない男性でも年上である以上、歳の差のぶんだけ積み上げてきた何かを試されるんじゃないかと気構えてしまう人は多いんじゃないかな。それで上手く誘えない人も相当数いるはず。
近藤 あ、それわかるかも。私なんかは一人で遊びに出歩くのが好きなんで、過剰に期待はしないんですけど。けれども、「こんなサプライズがあったか!」とひとクセあるような場所を知っている人は惹かれたりしますね。でも美味しいという感覚を共感できればその場は楽しくなるんですよね。
前田 じゃあ、とにかく好みがあればその好みを察してくれるととっても嬉しいし、そういうのがなくても楽しい会話があったり、この人といると楽しいと思わせる何かがあれば何処に連れて行くとかはいちばん重要なポイントではない?
近藤 食べ物の趣味が合わないと厳しいですね。
前田 思い切って自分が美味しいと思うところに連れて行って、それが合わないんだったら仕方ない、ということでいいのかな?
近藤 むしろ美味しいものを食べられたら何でもいいんです。美味しい定食屋さんでもいいんです。特に期待はしていないかな。
前田 ところでね、話がかわるけど、今日たまたま僕も大和君もデニム穿いているじゃない?男性のジーンズ姿って、どう思う?
近藤 私、いちばんスーツが好きなんですよ。でもスーツをいつも着慣れている人がデニムをオシャレに着ていると、その姿にドキッとした経験はありますね。
西形 私も個性を出している人だったらどんな格好でも大丈夫ですね。
近藤 あまりに個性的なファションの人がいるけれども、それは自分勝手で違うと思う。ファッションも会話も思いやりだと思うので、気遣いのある、相手を落ち着かせる服装だったら好感が持てます。変にダサくても違和感を感じるし、逆にキメキメでも引いちゃう。だからちょっとユルいデニム姿って結構好きですね。
西形 ちょっと隙があったりするくらいがいいですよね、男性は。
近藤 オシャレ過ぎると、付き合ってからのプレゼントにも困っちゃう。逆に何もあげないほうがいいんじゃないかって(笑)
前田 僕もこういう仕事をしているからこそ、やり過ぎたオシャレにだけはならないようにしてます。結局男性は女性より出すぎちゃ行けないと思ってもいるし。
西形 それはそれで演出ですね。
近藤 でも前田さん、スーツも似合いますよね。前回のブログでみました。
西形 逆にこういうラフなスタイルを着こなせるほうが、スゴいなと思います。
前田 照れるなぁ。ありがとうございます(笑)。さっきの話に戻るけれども、実は今号の『LEON』で「モテる波乗りデニムのこなしかた」っていう企画をやってるんです。
大和 それはまたすごいタイトルですね。
西形 どんな企画ですか?
前田 波乗りっていわゆるサーフルックを想像されるかもしれないんだけど、真っ紺のおろしたてデニムではなくて、ダメージ部分の綺麗な白糸と海の波を掛けているんです。ときどき若い子が糸が黄色かったり、ペンキが散っているようなダメージデニムを穿いているのを見かけるんだけれども、ああいうのを大人が穿くのは難しいですよ、というメッセージをこめて。ちゃんと綺麗に色落ちしているものだとTシャツにデニムというシンプルな装いの時にもコントラストができてファッション的にもいいし、穿きなれている感じすらする。清潔感もありますしね。だからこそ意図的に波乗りデニムを仕掛けていこうかと。
近藤 面白いですね。
前田 ま、そういうネタもやってるので、こういう色落ちしたデニムも穿いているんですが、女性から見てどんなもんなのかなぁ、と(笑)
西形 いや、素敵だと思いますよ。
近藤 デニムといえば私の周りの大人の男性はみんなユニクロばっかり(笑)
前田 よくできているからね、実際。ただユニクロにないのがこの波乗りデニムの色落ち具合。加工とかにお金がかかるから、プライスも上がるんです。
近藤 それは雑誌に出さなければわからないですからね。訳も分からず「ただのデニムがなんでこんなに高いんだろう?」って言っている大人の男性はいます。
前田 それはそれでひとつの価値観だとは思うけど、なんていうんだろ、僕はたかがデニム、されどデニム、だと思ってる。洋服の基本だとも思うし。その基本が“とりあえず”では自分自身が“とりあえず”な人間になっちゃうようで。白いシャツにジーンズが素敵とかっていう話ではなくて、いちばんシンプルで演出も何もできない格好が60歳になっても似合う男でありたいから、ちゃんとデニムを穿ける男でいたいというか。白洲次郎さんの写真で、へインズのTシャツにリーバイスのデニムを穿いて、ただ座っているだけのあの有名なカットのように。けれどもすごくカッコいいじゃないですか。あれって彼の後ろ側にエピソードがあるからこそ、より印象深いんですよね。
近藤 私、わかります!そういうとってもシンプルなスタイルが似合う男性に、キュンってしちゃった経験がありますもん(笑)
前田 アハハハハ!
近藤 高級な料亭や割烹ではなく、カジュアルなカウンター和食の店にお誘い受けたときだったんですけど、普段パリッとしている人だっただけに、妙にデニムスタイルが似合っていて。そういう瞬間に「素のアナタ」を発見したみたいな感じがして急に親近感が湧きます。
西形 シンプルな服こそ人間性が顕れるから難しいんですね。たしかにデニム姿で素敵な年上男性は私の周りには少ないですね。
前田 シンプルなものって身体のラインはもちろん、人としての在り方とか、立ち居振る舞いがとっても重要になってくるじゃないですか。女性の白いTシャツにデニムが似合うような子はやっぱり男からしても「素敵だな~」と思うわけだし。じゃあ究極は何かというと、デニムをのぞけばやっぱり男性はスーツなわけでしょ。で、勝手なイメージでいうと女性の究極は黒いタイトなワンピース。これがなんの演出もなしに着こなせる人はスゴイと思う。
近藤 実は私の勝負服、黒いワンピースなんですよ。
前田 でしょ!
近藤 それも、装飾品は何も身に付けずに。でもここでこれを言うと、もう今後できないじゃないじゃないですか(笑)。心に秘めていた勝負服なのに、つい言っちゃった(笑)。前田さんの言葉にとても共感できたので。
前田 身体の線もそうだし、立った時の姿勢やラインも強調されるじゃない、黒って。だから堂々と立てば堂々と見えるし、しなっと見せようとしたらそれなりに見える。
近藤 そうなんです。女度がアガった気分になれるんですよ!
前田 すごく緊張する色だしね。
西形 いや~、和葉には勝てないな、これ(笑)
近藤 今日はかなり暴露をしてしまいましたが(笑)勉強になりました。波乗りデニム特集、早速見てみます。
前田 こちらこそありがとうございました。僕も随分と色々な話をしちゃいましたが、ちゃんとまとまるのかなぁ。大和くん、大谷さん、ヨロシクです(笑)
美女たちに囲まれて照れ笑い!?な前田氏。
左からB.R.SHOPスタッフ高岡みさきさん、近藤和葉さん、前田陽一郎氏、西形彩庵さん、ライター大谷繭子。
そしてジョシ好感度が高かった前田氏のデニム姿でゴザイマス。
モテる男とは?第2弾 Vol.1
Oct 21, 2010
前回大きな反響のあった「モテる」企画ですが、今回は二人の女性ゲストを招いて語っていただきました。40代男性は本当に20代女性にモテるのでしょうか?
ご存知前田さんと女子たちの本音満載でお届けします!
前田 今回僕は聞き役で。ガールズトーク、しちゃってください(笑)
近藤 さっきも彩ちゃんと話をしていたんですが私たち20代半ばの女の子って大人の男性好きなんですよね。
西形 思いやりや感謝の気持ちを持っている人が好きですね。それがたまたま大人だったというだけで。
近藤 今の若い世代はメールで気持ちを伝えますが、40代の方々はそういった世代ではないから、きちんと話をしてコミュニケーションをとったうえでこちらの気持ちをちゃんと聞いてくれます。そして年下なのに敬ってくれる。そういうところに惹かれますね。
前田 実際に付き合ったことのある人で年齢差はどれくらい?
近藤 私が22歳のとき、52歳の人と付き合ったことがあります。
前田 マジで!?
大和 それは、わかる気がする
西形 私は7つ上の32歳ですね。やっぱり年上のほうがきちんと女性として扱ってくれますね。それに勉強になります。自分が成長するというか。
前田 女性と男性では精神年齢の差こそあれ社会に出て能動的に生活している人、将来のビジョンを考える段階にきた女性や男性はいずれも大人だと思うんです。だから、最近、年齢で区切ることがいかにナンセンスなことなのかを実感していて。近藤さんも西形さんもそうだけれど25歳で会社を経営する、自分の技術で作品を残していくといった自分の生き方みたいなものをきちんと持っているでしょ。そういう女性はきっと、もうきちんとオトナの女性で、だから年齢は関係ないのかな、と。年上の人と付き合うと勉強になるということだけれど僕自身「人と接する=何かを得ることがある」と思っていて。自分が25歳の女性に一体、何が教えられるんだろう?と思う。世の中の男性みんなが思っていることなんじゃないかな。
大谷 仕事を通じて出会う人で、魅力的な男性は沢山いますよね?どういった部分に惹かれますか?
近藤 「この人のこと好きだな」って思うのって会話のリズム。それがポンポンとリズミカルに合ったときにキュンってしちゃいますね。
前田 相手の機微を感じて馬鹿馬鹿しい話から楽しい話までできる。知性がシンクロするんだろうね。
近藤 そうかもしれないですね。女性の会話をちゃんと聞いてくれて、楽しみつつ入ってきてくれる。逆に自分を前面に出したがる、独りよがりな男性は嫌ですね。でもね、ダメな人に惹かれちゃうことも大いにあるんですよ(笑)
西形 そう(笑)それってなんでだろう。
近藤 男くさい人っていますよね。見た目も口調も。ダメ男ってそういう外見の人に多いんです。そんな人に惹かれちゃうこともあります(笑)
大和 いわゆる結婚しちゃダメな男ってやつね。
近藤・西形 そう、まさにそれですね(笑)
近藤 でもそんなダメ男でも自分が成長できるんですよ。彼が怒っているときには私がこういう態度をとったらどうかな?とか頭を巡らせて。そうすると相手が折れてきたり。自分の成長に繋がる。だからこそ惹かれちゃうんだと思う。
西形 逆に年上だからこそ「何でそこで怒るの?」「もっと寛容にいてくれたらいいのに」と思う時もある。
大和 若いコはぐいぐい引っぱってくれる人に惹かれる傾向にあるよね。だから年上男性と付き合うパターンが増えてきているのかな。
近藤 同世代の男の子では、積極的にアプローチしてくれる人が少ないですね。
前田 そうなの?僕らの世代って女性は女性なのね。友達との線引きがすごく難しいと思っている。この女性いいなと思った瞬間、むしろ友達のラインをキープしていくのが難しくなっちゃう。でも今の若いコたちの会話を聞くに男の子も女の子も、どちらも対等なラインに立っているように見えます。
大和 友達まではすんなりいけても、そこから先に踏み出せないコが多いんじゃないんですか。
前田 じゃあ、なに!?モテるやつは異常にモテてて、モテないやつは友達は沢山いるのにただのワン・オブ・ゼムでしかないこと?
大和 複数ではしょっちゅう会っていても、二人きりでは全く会っていないとか。
近藤 二人っきりで会っていても、ずっと友達の男の子とかいます。同年代ではそういう子のほうが多いですもん。
前田 とはいえ、いつかはいつかはと思っているんじゃないの?でも付き合ってくれるまで猛烈にアプローチするっていう男性が減ってきたのかもね。
西形 秘めているだけじゃ、わからないですよね。
近藤 私は自分から言っちゃうこともありますよ。
前田 でも逆にどうして女性からは言えないものなの?
近藤 むしろ男性から「好きだよ」と言ってもらうことによって女度があがる気がするんです。
西形 女のプライドなのかな。男性か来られたほうが女性は幸せというプライド。固定概念ってありますね。
近藤 でも言わずとも、自分のことを気に入ってくれている男性は目でわかる。目のアプローチは結構好きですね。バーカウンターで隣り合って「君のこと好きだよ」という目をされているとき結構気づきます(笑)
前田 それ、勉強になるなぁ(笑)どういう目なんだろう。
近藤 嬉しそうなんですよ。
大和 男がついそういう目をしてしまう女の子っているんだよね。本当は何とも思っていなかったのに、その目で見られた瞬間に「俺、好きかも」って気持ちになる。
西形 逆にね。
前田 意識の外側にある、自然の表情ってあるのかもね。
近藤 女性って警戒心が強いから、それを上手く解いてスッと入ってきてくれる人はモテるよね。
大和 男側からしても解いた瞬間は快感なんだよね。
前田 解き方ってあるのかな?
西形 女の子がそのとき置かれている状況にもよるんですが、悩んでいた時に察してくれる。それで「頑張れ!」じゃなくて、やんわり励ましてくれる。その言い回しがドンピシャで刺さる時があるんです。
大和 相手の立場に立てる人だよね。すごいカッコいいのに、そういった気遣いができない人もいるから。
前田 そうだね。『LEON』ではたまたまオヤジという言葉を使ってミドルアッパー層に向けて発信はしているけれども、あんまり年齢、年齢というのもナンセンスかな、と。仮想設定として自分より若い男には負けないというのはあっても、結局は年齢ではなく人間力のほうが大事なんだよね。そのために体を鍛える人もいるし、洋服を買ってお洒落をする人もいる。『LEON』でも前向きな男性は魅力的であると謳っていて、そこには年齢はやっぱり関係ないんだよね。
近藤 そこを磨くために人間力のある人と付き合うか、それとも人間力をあげてくれるダメ男と付き合うか(笑)いつも実は右往左往しているんです(笑)
前田 ハハハハハ(笑)なるほど。男から見ても、理知的で凛としていて自立している女性は明らかに魅力的。でも仮に人間的常識に掛けている女性でも顔とか声のトーンとか話している内容が好きで、その魅力的な一部分に抗えなくて好きになっちゃうことも無くはないと思う。
西形 とはいえ私はなにか尊敬する部分がないとダメですね。感性が豊かな人が好きかな。
近藤 といいつつ、彩ちゃんもダメダメな人にも惹かれているよね。
西形 でも後悔はしないですよ。あとになって思い出したりはしますが(笑)
近藤 私は、時間が共有できることが大事。
前田 それ、僕の悩み(笑)とにかく時間がないから。
西形 時間を共有するのってお互いの努力が必要になってきますよね~。
前田 本当に頭が痛い話です(笑)
近藤 女の子って恋愛も上手くいくと、仕事もスムースにいくと思っている子が多いですね。
前田 実際にそうなのかもしれないね。女性という性がそうさせているのかもしれない。
近藤 女性であることを常に実感していたいから、だからその気にさせてくれる異性、彼がいたら「もっと会ってよ」と思う気持ちは分からないではないかな。
前田 そのドキドキがモチベーションになり、朝起きるのが楽しくなったり。
西形 街を歩いていても、この子は一緒に歩いている彼のことが大好きなんだなあ、というのは伝わってくる。
近藤 私は、女性を見て学ぶほうが好きですね。男性ばかり見てたら「なんで会ってくれないの?」なんて愚痴を言う変な女になってしまいそうで。それよりは、ダメ男に対しても「会わなくても理解できるよ」といったスタンスでいられる、落ち着いた女を目指したいと思って。だから素敵な女の子を見ると勉強になります。
西形 時間を共有しすぎると、女性の幅も広がらなくなるということもありますからね。
前田 経済的なことだけではなく、人として自立をしたうえで強くなれる相手ね。10代の時の恋愛と、自分が大人だなと意識し始めたときの恋愛はそこが違う気がする。わくわくする気持ちは未だ残っているけれども、10代との差はどこかある気がします。
近藤 前は相手に依存していたのが、いまは自分が学びあえる関係。そこが大人の恋愛になってきているかなと実感することはあります。
<今回のゲスト>
ランジェリーブランド
デザイナー兼CEO
近藤和葉さん(25歳)
元ミスワールド日本代表。ショーモデル経験を経て前回、モテる企画でご登場いただいた南條千尋さんとともに、ランジェリーブランド「Honey Hearts」を立ち上げる。趣味は海外一人旅とバーホッピングだそう。
アーティスト
西形彩庵さん(25歳)
伝統工芸師である両親のもとに生まれ、幼いころから手織り、手染め、手描きを習い、技法を身につける。その活躍はNHK番組でも取り上げられ、作品は銀座のレストランをはじめ様々なところで飾られている。近藤さんとは気の置けない友人どうし。
こちらは西形さんの作品の一部。
手織りで織った布の上に「筒描き」という技法で絵を描いていきます。
ガールズトークも交えていよいよ話は白熱!
次回Vol.2では勝負服!?や好きな男性の服装についても語っていただきました。
お見逃しなく!!