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植本 高史
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植本 高史

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植本 高史

「SARTO銀座店」 仕立て職人

こちらのブログでは仕立てに関してのこぼれ話や、日頃気になったことを綴っていきたいと思います。毎週金曜日 15:00~『B.R.SHOP』の店頭で受注会を行っています。皆様のご要望をもとに今までにない最高のスーツを作っていきたいと思っています。ご来店、お待ちしております。

SARTO
http://www.sarto.jp/

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オーダー会のお知らせ
Aug 29, 2012

皆さん、こんにちは。

暑い日が続いてますが、いかがお過ごしでしょうか。


今シーズンも、B.R.SHOPさんでオーダー会をさせて頂きます。

期間は、

8月31日(金) 〜  9月6日(木)です。

是非、あそびに来てください!

リネンジレ
Aug 16, 2012



シャツの上にさらっと

カットソーの上にさらっと

ジレは特にサイズ感が重要ですね。

スペシャルオーダー
Aug 16, 2012

このブログをはじめてくらいにご紹介させていただきました、

麻袋の生地がジャケットになりました。



1ボタン 比翼
マチ付きパッチポケット×スラントポケット
バックベルト エポーレット付き


縫い目はすべてクロスステッチ


フラワーホールなし

Kさん、ほんとにお待たせしました。

デザイン画通り具現化できましたでしょうか?

そして2着目ありがとうございます。

次の生地がまた、、、、、、

任せてください!

具現化しますよーー!

生地と芯地
Jul 01, 2012

3PLYフレスコ!!

とてもカタい生地で毛芯一枚仕立てだと、




やっぱりカタいです!

ということは、毛芯一枚で十分です。

あけましておめでとうございます
Jan 06, 2012


新しい年を迎えました。

また新しいスタート・・・・

と思いたいところですが、

正直あまりそういう感覚がありません。


仕立て職人として、常に今を越えて行く。
クオリティの追求。
技術面はもちろん、スタイル、感覚的な面、
すべてで現在より一歩前に行きたい。

ゴールの無いフルマラソンを走ってるような、
コースすらわからないような。

でもそれが職人としての幸せです。

皆様、本当にありがとうございます。
この感謝をテーラリングというかたちで返していければと思っております。

本年度もよろしくお願いいたします。

若手職人の秘密の会合
Dec 20, 2011


先日、同世代の仕立て職人の会合がありました。

いやー、とても刺激になります。。

イタリアンテーラリングの凄腕職人あり、

某有名ブリティッシュテーラーあり、

みんながんばってますねーー。


結局みんな洋服が好きで、この仕事が好きで、一生懸命にがんばって、

盛り上げていきましょーってことで、

雑炊 締め!



フルーティーな裏地
Dec 02, 2011


イギリスのHarrisonsの裏地はおいしそう。

ビスコースの繊細な風合いに

タテ糸が黒、ヨコ糸がワインレッドのシャンブレーになってます。

なので見る角度や光具合によって七色に変化します。

アメリカンチェリーみたいにキレイだなーー

とこの裏地を使うといつも思います。



一般的なキュプラの裏地より

扱いにくく、高価で繊細なんですが

生地に対する相性がよく、なによりも美しいので

お客様にはオススメしてます。


ほかにもいっぱい色があります。

ホントいい裏地です!

チェスターコート
Nov 28, 2011


I様のパートナーになります、ダブルチェスターの仮縫い準備ができました。

今回は芯をしっかりめにつくり、
少し構築的につくります。

ただ、あくまで現代的な構築的にみせて
実はやわらかいというものです。

生地もウールカシミヤでやわらかく、けっこう軽めです。



今回オーダー時に要望をお伺いして新鮮だったのが、
丈が長めということです。

ヒザ少し下に設定してます。

SARTOでもお客様との会話の中、
ジャケットもパンツも今までよりも少し長めに
ということがちらほらと、、、

あとは全体のバランスがどうかということなので

タテの距離が延びた分、ウエストラインやVゾーンのバランスも変えます。

ちょっと色気のあるトラディショナルなコートになりそうです。
仮縫いを楽しみにしてます。

カシミヤ100パーセントの上質具合っちゃあ
Nov 24, 2011


ダークグリーンのヘリンボーンベースに

ワインレッドのウィンドウペーン。

配色もきれいで、K先生とてもおしゃれですねー


しかもカシミヤ100%でめちゃくちゃやわらかです。

独特の光沢とぬめり感はたまりません。

こういった素材は手縫いの良さが際立つので、とても好きです。



パッチポケットはそのまま付けると、

生地がやわらかすぎて へこんでしまいます。

なので裏から芯を刺して、腰の丸みをつけました。

これもハンドならではです。

完成間近。

これに合わせて、ライトグレーのウール×カシミヤのトラウザーズ
もオーダーいただきました。

やっぱ靴は茶のスエードですか、それとも、

Vゾーンの合わせはどんな感じなのでしょうか、

とても気になります。

1週間って早いです
Sep 30, 2011

皆様のお力をいただきまして、無事オーダーフェア終了となりました。

お忙しい中お越しいただきまして、ありがとうございます!!

今回いただきましたオーダーをこれからフル回転で進めていきます。

お時間はいただいてしまいますが、その分無二の洋服をお渡し出来るよう

一生懸命がんばります!はい!

BESPOKEN WEEK!!
Sep 20, 2011


この度、B.R.SHOPさんの力をお借りして

「SARTO×B.R.SHOPオーダー会」

を開催させていただく運びとなりました。

ご協力いただきました皆様、感謝感激であります!


期間は 9月23日(金)〜 9月30日(金)までで、

その間B.R.SHOP内をウロウロフラフラしてますので、ぜひ遊びに来てください。


急に話は変わるのですが、

「TWEED RUN」好きです。

各々お気に入りのツイードアイテムを身にまとい自転車を乗り回すというイベントのことです。

もちろん参加したことはないです。

最近、本格ロードレーサーもよく見るくらいサイクリストが増えてますね。

環境にもやさしく、体も絞れる、走ってて気持ちいい って悪いとこが見つからない、

すばらしいんじゃないですか。


私は自転車素人の軟弱体質なんですが、

一枚仕立てのやわらかいツイードジャケット、

袖を前に振って付けて、背中に補給食を入れるポケットを付けたり、

快適なロードジャケットを作りたいなーと思っています。


ハウススタイル?
Sep 06, 2011

っていうほどのものではないのですが、

個人的に好きな洋服のフォルムが

まるくて、やわらかみ のあるものなのは間違いないと思います。

それってなんだか女性的なラインで、

あのヴィーナスや、ほしのあきのような抑揚のあるライン。

当然、人間の体は曲線で出来てますので、

洋服も曲線で出来ていて当たり前だと思うのですが

カッティング次第では、自分の体とは違うフォルムに見せることが出来るというところも面白いと感じます。

絵を描くのと同じじゃないでしょうか。

なのでパターンをつくるとき、カーブ尺は使わずフリーハンドで描きます。

そのほうがイメージに近いものが出来ます。


K様の洋服は、私の好きなスタイルで作らせていただきました。

完全に1枚毛芯なので、見た目以上にやわらかいです!

体型は筋肉質で洋服のフォルムとは正反対ですが

その体に乗せるとまろやかな雰囲気が加わると思います。

とても楽しみです。

ここに肩先が入れば、いい感じにまるみが・・・・

って、やっぱりトルソーに着せても全然わからへんですね。

すんません。。

ふんわりとペラペラの境界線
Aug 23, 2011

皆様お久しぶりです。

更新がけっこう遅れました。  すいません。。。。

この忙しさも皆様のおかげで、感謝感激しております。


いかにやわらかく上品な美しい洋服に仕上げるか、
それが私の目指しているところではあるのですが
ただ薄いだけのペラペラではない。
これが非常に難しく、面白いのです。

着ている本人だけが感じることのできる感覚であり
周りの人はそれと気づかない。
それってどんなん?

・・・それを探しています。

ドロドロ
Jul 13, 2011


友人はいろいろ創作活動をしています。

そのうちのひとつがこれなんですが、
やっちゃってます。。。。

このシリーズで体重計もあります。


水玉好きでクリエイティブな氏は
今日もぶちまけていることでしょう!


無題
Jul 06, 2011

Here come the Sun ルルルルー Here come the Sun イッツオーライーー


時代は流れる、変化する ・・・けど基本は同じ
Jun 24, 2011

パリコレも始まりましたーー!

Louis Vuitton!!

セットアップでもやはりハズしてドレスダウン。
バランスも全体タイト。
ただパンツがやや太くなってきた?
ウエストラインも少し落ちた印象。
全体的に観ると今までのヴィトンと方向が違うような・・・
キム・ジョーンズ色ばっちり出てますね。


Dries Van Noten!!

このパンツのライン好きです。
夏の暑い日はやわらかくて薄い生地で
こういうラインのパンツは快適でしょうね。
スーパータイトの昨今、とても新鮮に思えます。

やわらかい素材、繊細なスーツ。
LANVINっぽい雰囲気。
春夏は軽くてやわらかな上質な服がいいなあ。


番外

Alexis Mabille!!

ブリーフ、ブリーフ、ブリーフ、、、

ドルガバよりガリアーノよりブリーフ、ブリーフ、、

カラフルパワフル
Jun 19, 2011

ミラノコレクションでいつも楽しみな

Burberry Prorsum!!

クリストファー・ベイリー自身のシンプルなスタイルも好きですし、
彼が創る超モダンなコレクションは毎シーズンとても刺激的です。


今回すごい色数を使ってますね!
しかも発色もかなりいい。

全体でやはりシルエットはタイトですが
コートは量感がありますね。

SARTO的な見方で
裾幅16.5センチ?

ボンボン付きキャスケット!
と、やっぱりグラサン!

色と柄のパワーに圧倒。
でもチグハグじゃないところがすごいな〜。

あっ、セットアップがゼロでしたね・・・・

残念!


2012 S/S スタート!!
Jun 16, 2011

来年の春夏コレクションがスタートしました!

今回はどんな新しいものやカッコいいものが観れるか
とても楽しみです。

私、クラシックな洋服をつくらせていただいておきながら、
モード大好きです。

対極にありながら、短命がゆえのパワーや美、儚さは
クラシックでは味わえないものではないだろうかと思います。

ですので、今シーズンのコレクションをテーラードを中心に
独断と偏見、とても自己的な目線で追っかけていこうと思います。
すいません・・・先に謝罪しておきます・・・・

先頭をきって発表したのが

BAND OF OUTSIDERS!!


タイト、ショート、ナロウ、グラサン。。

テイストは今までのコレクションと変わらずです。
デニム良さげでした。
でも今回テーラードが少なかったです・・・・・


Life is ARTful
Jun 08, 2011

六本木にある国立新美術館で
『ワシントン・ナショナル・ギャラリー展』が
今日からスタートしました!!

絵画が好きな方は楽しみにされていたのではないでしょうか。

しかも濃厚な油彩の作品が多い、印象派メインのコレクションで

ファンの方も多いと思います。(私もその一人)


早速行ってきました。。。。

最初から最後まで超有名ドコロばっかりで、見応えあり

けっこうオススメできる展覧会だと思いました。

私の大好きなゴッホ先生の作品は3点だけでしたが

モネとセザンヌも観れたので、数時間かけておなかいっぱいです。。。

クロード・モネ
『日傘の女性、モネ夫人と息子』

ポール・セザンヌ
『<レヴェヌマン>紙を読む画家の父』

2作品とも画家の家族を描いたもので、
サイズもけっこう大きいので実際に観ると迫力あります。


リラックスしたいときは絵画、
もやもやしたときは、ワケのわからない現代アート、

チューインガムを何千枚と重ねただけの作品で、さらにもやもやしましたけど
なんかそれが良かったり、、、

アートはもっと遠いところで近くに感じていたい。。。。

Capri Suit
May 31, 2011

先日、峰 竜太様のスーツが完成し、お渡ししました!

お忙しい中、二度の仮縫いに付き合って頂きありがとうございました。


仕立ては、うすく、軽く、やわらかくを意識しまして

裏地は必要な部分だけ付け、スメラルド芯一枚で

風が吹くとひらひらゆらめく、まさに夏のスーツです。

やわらかくてもシルエットはイメージ通りに表現したいので

そこは、芯なしではなくスメラルド芯を使用しました。

見た目はくだけすぎず、着用者にはやわらかく心地いい服、

大事にしている要素のひとつです。

この雰囲気のスーツをさらっと着こなす峰さん、ステキです!!

FANTASTIC MAN
May 22, 2011

イギリスの老舗テーラー『Norton & Sons』オーナーであり、

こちらも老舗『E. Tautz』のクリエイティブディレクターの

Mr. Patrick Grant

雑誌『FANTASTIC MAN』でも取り上げられてましたが、
(表紙の人物は別人です。・・・似てますけど。)

カッコイイっすね〜

スーツはやはり、オトコを魅力的にする最高のアイテムなのだと

再確認させて頂きました。

でも個人的には、

ヘッドカッターのMr. David Ward のリーゼントが大好きです!


この二人、まさしくファンタスティック!

Smeraldoお世話になります
May 20, 2011


洋服のフォルムといいますか、

雰囲気を左右する部分で、もちろんカットと縫製は大事なのですが

私は芯地が重要だと思っています。

芯地というのは

普段目にすることのない、服の中に入っている土台みたいなものです。

芯なしの洋服なんかは最近あたりまえのようにでてますが
(芯なしといっても、全くないものは少ないですが)

ハンドメイドの洋服は芯を入れたほうが絶対いい服ができると思います。

手縫いは表に見えない部分に多く施し、

それがあるからこそいい服になるのだと思います。


私はやわらかい服もつくりますし、カッチリしたものもつくります。

やわらかい服をつくるとき、最近気に入っている芯が

イタリアのボローニャで織られている『スメラルド』という芯です。

これがけっこう特殊なもので、素材が

ビスコース60% ウール30% コットン10%

・・・・・・???

一般的に使われている毛芯はウールとコットンで織られています。

なので風合い自体が別物で、かなり薄いです。

最初何着かテストでこの芯を使用してつくったのですが、

とても扱いにくく、コツをつかむまで苦労しました。


でも、やわらかくしなやかな生地でこの芯を使い

ハンドメイドで仕上げた服は、まろやかでとてもいい雰囲気です。

手縫いの良さと生地のやわらかさを最大限生かせるこの芯地は

今後も大活躍でしょう!

只今仕事中のつづき
May 14, 2011

つづきまして、

ウエストベルト付け。
ウエストの仕上がり寸法を確認しながら付けていきます。
このとき、見頃を少しいせることでより腰のふくらみがでます。
これは寸法というより感覚的なものです。

内股を縫い合わせます。
これも前と後ろで少し寸法が違います。
伸ばしたり、イセ込んだりして脚の曲線に合わせていきます。
やはり感覚が重要です。

筒になった状態でさらにアイロン。
水分を加え、高熱で生地を変化させます。

左と右の筒をひとつに縫い合わせて、
寸法の最終確認をします。

これで準備OKです。

フィッティングが終われば、またばらして1枚の布に戻します。
そういう過程を経て唯一無二の洋服ができるのです。

ハンドメイドの洋服はこころがあります。
なので服が表情豊かで独特のオーラを発します。

これだけ機械の技術的進歩があるにも関わらず、
手間ひまかけた手作りの服が生き残ってるのは
結局、生物である人間が着るものであるからなのかなあ、、

人間の第六感で無意識にこころを感じることができるのでしょうか。

そのこころをお客様に伝えることのできる職人になりたいと思い、
やはりそれは、正直にお客様と洋服と向き合うことなのだろうか、、、
自分にそれができているのだろうか、、、

とか考えていると、やっぱり眠れないのです。

只今仕事中
May 13, 2011

日々の仕事を少しご紹介します。

今回は『パンツの仮縫い』編!

はじめに生地のアイロン掛けから。
生地はその字の通り生きています。
熱を加えると縮むので、生地を裁断する前に
しっかりと縮ませておきます。
このはじめの作業は非常に重要です。


生地のアイロンが終われば、カッティング開始。
チャコを使って生地にパターンを描いていきます。

描いたパターンを下の生地にも
しつけ糸でマーキングしていきます。
これはパンツの後ろ見頃。

生地2枚にしるしがつきました。
これを頼りに縫い合わせていきます。

ダーツを縫っています。
生地をつまんで縫うことで、お尻のふくらみをカバーします。
メンズのテーラーリングではアイロンでさらに生地を変化させて
より体に沿うように立体的にします。

これは、脇線を縫い合わせているところ。
前と後ろが合体して、少しパンツらしくなってきました。

、、、、以外と行程があるなあと今思いました。

つづきはまた次回にご紹介します。

今後はUEMOTO極秘技も

すこーーしずつご紹介できたら、、、、、

、、、と思います。   たぶん。


黄色
May 10, 2011


わたしの一番好きな絵、

ゴッホ作『夜のカフェテラス』

この絵を観ていると心が休まります。

ゴッホ独特のタッチと暗い夜を照らし出す美しすぎる黄色、

私がこの絵から受けるものはやさしさの様な

ことばでは説明できない、やわらかいものを感じます。

本当に美しい。

1900's Style
May 05, 2011

前回、Sartoria Caliendoを紹介させていただきました。

やはりナポリ仕立てなので、全体的にやわらかくつくられていますが

今回はそれとは趣の異なる、時代も異なる

1900'sジャケットです。

特徴は極端に狭いVゾーンにちびラペル、

かなりのカットアウェイ!それにかっちり仕立て。

おもしろいじゃないですか。

で、つくってみました。


かっちり生地なかっちり仕立て

袖口もかっちり折り返し本切羽。



Super 120s の生地で、すこししなやかな仕立て

4ボタンのロングジャケット。


リアルクローズとはほど遠いものになったのですが、

仕立て方法や生地をかえて、ディテールを絞り込めば

けっこうカッコ良くなったり・・・!?

それはわかりませんが、

イタリアとかイギリスとかいうようなカテゴリーに分けず

様々な国や時代をニュートラルな視点で見ることができれば

もっと新鮮でカッコいい服ができるのではないか、

とか考えているとやっぱり眠れないのです。

Sartoria Caliendo
Apr 30, 2011

私の好きなサルトリアのうちのひとつが

イタリアはナポリの、
Sartoria Caliendo(サルトリア カリエンド)です。

まず、奥のトルソーが着ているジャケット!

バランス良すぎです。

ボディのシルエット、ラペルとゴージのバランス、
肩幅と着丈、ラペルエッジからフロントカットにかけての
ラインのつながり、、、

この服欲しーーって思いました。

少し前にお客様がナポリでスミズーラされたスーツを

そのとき、前から 後ろから ななめから 

裏に返して、その裏まで見せて頂き

特に胸の立体感と雰囲気が印象的でした。

重そうなアイロン

これで生地を変化させ立体にする。

年期入ってます。

木丸出しのチーズボード

これでポケット作りや芯据えをする。

テーラリングには必須の道具です。

パッチポケットを縫っているところ

イギリスもイタリアも職人は
テーブルの上に座って服を縫うのですね。

日本でこれやると・・・・・

フェルディナント・ボル
Apr 28, 2011

先日、渋谷Bunkamuraで開催されている

『フェルメール『地理学者』とオランダ・フランドル絵画展』

に行ってきました。


絵画では、ゴッホが一番好きなのですが

フェルメールは生で見たことがなかったので、ワクワクでした!

今回のものはドイツのシュテーデル美術館が改装する間

そこの作品を展示するということらしいです。

なのでフェルメール以外の作品も展示されています。

フラフラ観ていると、レンブラントやルーベンスという巨匠の中、

フェルディナント・ボルというフェルメールのお弟子さんの作品
『若い男の肖像』

薄暗い背景に浮かぶ真っ白い顔と全体の陰影に見入ってしまいました。

行っては戻りを繰り返していたのですが

やはりそれが印象的でした。

このコントラストたまりません!

毎回期待してたもの以外が良かったりします。

だから美術館はちょくちょく行ってしまうんですかね。


もちろんフェルメールの地理学者、良かったです。 はい。

天然すぎる素材使い
Apr 26, 2011

現在進行中のK様の2回目の仮縫いを終えました。

かたちはサファリジャケットですが、

生地がすごいです!

イタリアの生地屋で購入されたもので、リネン100%のデッドストックなのですが

かなり古いものらしく、間にワラが平気で挟まってたり、

アイロンをかけるとなんともいえない香りがします。

普通なら洋服には使わないでしょう。

このハードな面構えの生地で、上品なサファリジャケットが欲しいとのことです。

う〜ん・・・・・


で、こんな感じになりました。


リネン100%なのですがハードなので一枚芯でもシルエットはきれいに出ます。

胸のマチ付きパッチポケットのバランスを調整してます。


後ろはワンピースバックのバックベルト付き。
肩のエポーレットとバックベルトはクロスステッチという
特殊なステッチで縫っていきます。

もう少しサイズの調整が必要ですね。

K様こだわりサファリ、職人心を刺激してくれます!

One Piece Back
Apr 22, 2011

みなさん、こんにちは。
いかがお過ごしでしょうか?

先日、峰様の仮縫いが終わりました。

終始楽しく、リラックスしてやらせていただきまして
ありがとうございました!

仕上がりは後日ご紹介できると思います。

なので今回は背中だけにスポットを当てます。

『背中よければすべて良し!』

恩師の名言ですが、それは言い過ぎだとしても

私も後ろ姿というのは非常に重要だと思っています。

ですので、より美しくするために背中は一枚でつくります。

背中心の縫い目がない分、立体化する為に高熱のアイロンで

生地を変化させ、生地をいじめて、いじめて、ちょっとゆるめて

の繰り返しでバックシルエットが形作られるのです。

これを 『ワンピースバック』 といいます。

そのままですけど・・・・・

ストライプやチェックなんかは柄がきれいに見えるので好きです。

ふんわりエレガント
Apr 16, 2011

みなさん、こんにちは。

私、B.R.SHOP内に作業スペースを設けて頂き、

ちくちく服を縫わせていただいてます。


前回に引き続きまして

峰 様 のスーツのご紹介です。。


これから仮縫いをするのですが、今は自分のスタイルが強く出ています。

仮縫いをすることで細かい補正を行うと同時に、

実際かたちを見る事で、採寸時に出てこなかったアイデアが出てきます。

お客様と職人のイメージをより近づけ、

さらに完成度の高い洋服にするという意味でも

仮縫いは重要なのですね。

・・・・・いつでも初回の仮縫いは緊張します。

いつも意識しているのは、

着た時のやわらかさと軽さ。
でも芯無しのようなカジュアル感ではなく
上品なドレス感、、、って抽象的な感じですが
要するに極薄毛芯を使い、うすく仕立てるということです。

なので、ふんわりエレガント!!

今のところこれがしっくりきます。

はじめまして!植本です。
Apr 08, 2011

はじめまして。
SARTOの仕立て職人 植本 と申します。

ブログが立ち上がったまま放置しっ放しですいませんでした。
これから、作業経過や気になったこと
などなどを まめ に更新していきたいと思います。

今回は第一回目なので、まじめに
オーダーのご紹介をさせていただきます。

お客様は 峰 竜太 様 です!

スーツのご注文を頂きました。

生地はDRAPERSのウールリネン+シルクです。

ステキな生地です。

そのままかたちにするだけで、とてもいい服になると思いますが、

私はひねくれておりますので、期待を裏切りたい気持ちでいっぱいです。。
(もちろんいい意味で、、、だと思います)

これからカッティングに入りますので

あーしよう こーしよう、、と妄想していると、、、

なかなか作業が進まないのです。


この後の仮縫いや完成品もご紹介できればと思います。

峰 様 ありがとうございます!
仮縫いを楽しみにしております!!


Coming Soon
Mar 13, 2011

Coming Soon

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