メンズ誌の得意技ともいうべきジャケット＋パンツ、いわゆる"ジャケパン"スタイルですが、メンズだけのものにしておくのはあまりに勿体ない！今回は、前回のグレーのオーダースーツ、そのジャケットをカジュアルに着こなすスタイルのご提案です。女性がメンズライクな服を着たときに漂うそこはかとない色気、それがジャケットスタイルなら簡単に手に入ります。トレンドに左右されないタフな印象のテーラードジャケットは男性のみならずいまや女性にとっても定番のアイテムとなってきましたが、やっぱり流行のシルエットやシェイプは年々さりげなく変わっています。例えば5～6年前に買ったジャケットを今そのまま着ていたら・・・・やっぱり流行遅れで野暮な印象になってしまうでしょう。でも30代、40代になったらクリスチャンルブタンの靴を履いたり、本物のダイヤモンドを身に付けるのと同じように、上質なジャケットを手に入れたいですよね。そこでオススメなのがオーダージャケット。極上の生地でオーダーしたら、まるで自分の体に吸い付くようなフィット感が味わえます。そう、ミラノマダム達は何が上手なのかといえば、シャツにしてもジャケットにしても自分ならではの着こなし、自分ならではの匂いで着ているんですよね。オーダーしたジャケットなら世界でたったひとつだけのもの。自分の個性を簡単に醸し出すことができるのです。何年かたってシルエットが古く感じたら直して、今どきのシェイプにモディファイすればＯＫ！今回、白井さんがスタイリングをてがけたジャケパンスタイルもカーゴパンツにテーラードジャケット、ティアドロップサングラスと極めて男っぽいアイテムを合わせているにもかかわらず、セクシーさを匂わせるスタイルに仕上がっています。マニッシュな仕上げも、レディライクな着こなしもあとは合わせる小物次第。オーダージャケットが一枚あればカジュアルスタイルも思いのままです。

《スタイルポイント》
・カーゴパンツとの合わせで、テーラードジャケットをドレスダウン。
・サングラス、ブレスレット等アクセサリーでニュアンス付け。
・パンツの裾をロールアップ、フラットシューズで寛いだ雰囲気に。


Producer 大和一彦／Stylist 白井艶美／Photographer 植野淳／Hair&Make 松井里加／Writer 大谷繭子／Creative Director 中野慎一郎 ／ Model 熊沢千絵

フルオーダースーツ¥262,500〜（UEMOTO）Ｔシャツ¥6,720（スリードッツ／スリードッツ代官山アドレス店）カーゴパンツ¥25,120＜Ｊ.Ｗ.ブライン＞ベルト※参考価格¥13,650（アンボワーズ／ともにアマン）ストール¥26,250ネックレス¥24,150ブレスレット各¥26,250（すべてチャン ルー／ヤマツゥ）サングラス¥31,500（オリバーピープルズ／オリバーピープルズ 東京ギャラリー）バッグ¥147,000 シューズ¥39,900（Ｊ＆Ｍ デヴィッドソン／八木通商）※ピアスはスタイリスト私物


●問い合わせ先
スリードッツ代官山アドレス店　03-5428-3792
アマン 03-6805-0527 http://www.aman.ne.jp
ヤマツゥ 03-3464-5155
オリバーピープルズ 東京ギャラリー 03-5485-2361 http://www.oliverpeoples.jp
八木通商 03-3224-2729

チャンルーのブレスレットをぐるっと巻いて ジャケパンを大人の遊びでハズします

繊細なブレスレットといった本格ジュエリーもいいけれど、ジャケパンをよりリラックスした雰囲気で着こなすなら、“お遊び”感のあるコードブレスやミサンガを。なかでも天然石をセットしたチャンルーのブレスレットは去年からじわじわと話題となっていますが、Ｔシャツやポロシャツといったどカジュアルな服のみならず、テーラードジャケットやコート、クラシカルな服にも合うとあってこの秋冬も注目されています。

足元はリラックスしたぺたんこを ヌケ感のある着こなしに繋がります

ともするとマジメに見えてしまうテーラードジャケットは、小物や着かたでいかにラフに見せるかが重要なポイントに。腕元をぐっと捲り上げて華奢な手首を見せて着るのと同様に、チノパンの裾もロールアップして寛いだムードたっぷりに着こなしましょう。ここでレディライクなパンプスを合わせたいところですが、お洒落上級者はあえてぺたんこシューズをセレクト。バランスを取るのが難しいペタンコもボトムスをロールアップすれば簡単に履きこなせます。