初めてFRAYと出会ってから虜になり、美しい襟の絶妙な角度や長さ、最高級の生地、肌へのタッチが抜群で毎回着用するたびに気が引き締まります。
FRAYの襟の美しさは、個人的に世界で一番と言っていいくらい好みで、まるで芸術を見ているかのようです。

一般的にFRAYのシャツは身幅や袖幅がゆったりと作られているため、B.R.SHOPではボディを完全別注しています。日本人の体型に合うようにネックサイズに対してボディをサイズダウンすることにより、日本人の体型にあう美しいシルエットを構築します。

全体的に、ゆとりのあるシルエットがFRAYらしくて好きだと言う人もいると思うので、B.R.SHOPのボディスペックが一番だとは言いません！しかし、この芸術性をもあわせ持つFRAYのシャツをせっかくなら美しく着て欲しい。そんな思いから今回は、FRAYのシャツの魅力を徹底的に分析します。

SUIT / DALCUORE / SIZE:46  私物
SHIRT / FRAY / SIZE:38
TIE / Kenji Kaga
SHOES / F.LLI Giacometti

FRAYを着ていて思うのが、他のアイテムをさらに良く魅せてくれるドレスシャツだと思います。
寸分違わぬ美しいステッチワークに裏打ちされた技術力と最高級の素材にしても、主張しすぎず周りを輝かせる。最高の脇役と言えば伝わるでしょうか？

FRAYを着用すると多くの方から「なんか雰囲気が違うよね！？」とお声かけされます。それはうんちくや洋服オタク的な目線ではなく、誰の目から見てもいいものを着ているというオーラを発することはとても大切だと思いますし、FRAYにはそのオーラを作るパワーがあります。

そんなFRAYのパワーの源と言えば、クラシックスタイルからモダンスタイルまで幅広く活躍する襟の美しさにあります。 ノータイでも美しい襟の開きで、汎用性が高いドレスシャツです。 ボディーラインを見てわかると思いますが、通常のFRAYよりもかなりスッキリしていて綺麗なシルエットで着られます。

ここで、ちょっとした解説をします！

見ていただきたいのが、平面な台に置いた時の襟の開き。 いいシャツを見分ける時にポイントは、クタッとした表情になる襟の開きのシャツはしっかり首にフィットするように作られているそうです。

アイロンをかけていた時に気がついたのですが… 台襟がカーブし首に沿ってフィットする作りは高級なドレスシャツではよく見かけますが、、、
注目して欲しいのが、襟の先から中心にかけて下る時の美しいカーブ。
他ブランドに比べると独特で、これが着用した時の襟の美しさに繋がっているのではないかと思いました。

今季、仕入れた生地から私、山田が特にオススメな生地をご紹介します。

FRAY / シルク セミワイドカラー シャツ

シルク素材のFRAYを仕入れているところはないのでは！？というくらい珍しい素材で仕入れています。 上品な色合い、滑らかな光沢、そしてサラっと優しく肌にタッチする最高の着心地はこのシルク素材でしか実現できない異次元の着心地。

FRAY / ドビー セミワイドカラー シャツ

こちらはドビー織りは、独特な柄や風合いが魅力的な生地。 よく見ると、光の当たり方で細かい柄が浮かび上がったりします。 柄に光沢が出ることで高級感もあります。 ドライタッチでハリのある生地ですが、着用するとさらっとしていて着心地がいいです。

FRAY / ツイル セミワイドカラー シャツ

こちらはツイル素材。ツイル素材はシワになりにくいと言われていたり、品のある光沢が出て定番の生地ですが…
FRAYのツイルは、普通のツイルとは違います。 よく見ないとツイル生地だと分からないほど美しい光沢とソフトな質感です。 滑らかでソフトな生地は、地肌に着るとうっとりしてしまうほど素晴らしい肌触りです。

シャツとしては、目を疑ってしまうほどのプライスで手を出しにくいものでもあるものです。 ただ、ここぞという時に着て頂きたいドレスシャツです。 顔まわりに近い所は、ジャケットのラペルの表情やネクタイ同様に手を抜くとだらしなく映ってしまいます。

最高に美しいFRAYのドレスシャツを合わせればいつもとの違いに必ず気がつくと思います。お好きな方は、バリエーションを増やし楽しんで欲しいものです。

一度、このFRAYのシャツを知ってしまうと後戻りはできませんのでご注意を。 それは私山田が何年も愛用し続ける事実に基づいたお話だからです。