スペースコンポーザー
谷川じゅんじ
>Vol. 002(後編)
スペースコンポーザー
谷川じゅんじ
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マネックスグループ株式会社代表取締役社長CEO 松本 大
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マネックスグループ株式会社代表取締役社長CEO 松本 大
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NHK BS1『地球テレビ エル・ムンド』等の上質な情報番組のナビゲーターのアンドレア・ポンピリオ(アンディ)さんと、様々な分野で活躍する方々とのトークを展開する『ACROSS THE BORDER』。世界を舞台にビジネスを展開するマネックス証券株式会社代表取締役社長CEO松本 大さんとの対談の後編をお届けします。対談は予定時間をオーバーしても終わる事なく楽しい会話が続きました。二人のそれぞれの経験、また、今注目しているエリア等、様々な "世界に向けた思い"を語ってもらいました。
マネックス証券株式会社
代表取締役社長CEO
松本 大さん
東京大学法学部卒業後、ソロモン・ブラザーズ・アジア証券を経てゴールドマン・サックス証券に勤務。同社のゼネラルパートナーとなり、東京支社の為替・債券部門の共同責任者としてリスク管理及びプロダクトを担当。1999年4月にソニー株式会社との共同出資でマネックス証券を設立。2004年8月、日興ビーンズ証券との経営統合により、マネックス・ビーンズ・ホールディングス(現 マネックスグループ)が発足、代表取締役社長CEOとなる。現在は、持ち株会社であるマネックスグループとその傘下のマネックス証券双方のCEOを務め、また、東京証券取引所グループとその子会社の東京証券取引所の取締役も兼任している。2011年2月より現職。
http://www.monex.co.jp
http://ameblo.jp/monex-oki/
ナビゲーター
アンドレア・ポンピリオさん
東京生まれ。イタリア人の父と日本人の母と、オランダ国籍を持つ「ワールドシチズン」。都内インターナショナルスクールと、イタリア・ローマで学生時代を過ごし、幼い頃から自然と向き合ってきたアイデンティティへの問い、そして「世界のリアリティ」への好奇心を胸に、報道写真家、PR/イベント制作業、など様々な経験を経て、2005年、J-WAVEナビゲーターに。7年半に渡り土曜昼のワイド番組をナビゲートした。2011年からはNHK BS1「地球テレビ エル・ムンド」メインMCを担当。東京を拠点に、ネイティブな日本語/英語/イタリア語を生かし、ラジオ、TV、雑誌、イベント等で、グローバルなカルチャーやライフスタイルを紹介。日本と海外の架け橋となる「フィルター役」を目指し、日々チャレンジを続けている。
ANDREA POMPILIO.net
Hair&Make Yoshida Hazuki
text: Ohtani Mayuko
海外出張のときにはマンガも、ときにはゴシップ誌だって買います(笑)
アンディ 松本さんは出張のたびに何か国もの国をまわっていますよね。それは意識的にされているのですか?
松本 IR(投資家向け広報)で欧米の主要な都市を訪問するケースが多いのと、ラウンドトリップでフライトを手配すると値段がリーズナブルなので。世界1周、ひと筆書きでビジネストリップをプランニングします。
アンディ なるほど。機内ではどう過ごされていますか?
松本 国内移動のフライトでは、メール処理と新聞や雑誌を読みます。海外への移動の際は、搭乗前に雑誌や小説を買い込みます。クルマの雑誌やサブカル系雑誌も読みますよ。ゴルゴ13も(笑)
アンディ マンガも読むんですね!面白い。経済誌とかではないんですね(笑)
松本 そう。実はマンガ好きです(笑)。海外からの帰国のフライトの際は、『Star』のようなゴシップ雑誌を買うこともありますよ(笑)。機内では映画を1~2本観ますね。特に、日本からの往きのフライトでは、英語の耳慣らしも兼ねて英語のものを英語で観ます。
アンディ 松本さんのいちばん好きな国は?
松本 ニューヨークは何回行っても飽きません。I LOVE NY!(笑)。ニューヨークは僕にとって元気になれる、エネルギーを充填できる街なんです。元気なやつが、戦い続けるやつが集まる街だからでしょうね。金融でもアートでも、その業界でしのぎを削るために、ここで戦うためにたくさんの人が集まってきている、そんな街だと思います。ニューヨークは決して癒される場所ではないし、それを求める場所ではないですよね。仲間に入れてもらって生きていこうとか、そこに行けば何かを得られるとか、元気がもらえるという場所ではないと思う。そういうところが好きです。逆に嫌いなところは、うるさいところ。真夜中でも道路掃除の大型車の音がゴオーーーッと唸るような騒音を発しているようなところは好みじゃないですね。
アンディ ニューヨークの街に立つといつもどんなことを思いますか?
松本 自分の原点、ですね。大学を卒業してすぐに入社した投資銀行で、英語もまったくできないのに、金融と競争に憧れてニューヨークの地に降り立ってしまったときの気持ちを思い出します。温くない、緊張した、これからここで闘っていくんだ、という気持ち。上を向いて、上を目指していくんだという気持ちかなぁ。