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Vol.004
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Con La Sarto
Sarto Order Style / Men
“今”を感じさせる、最新オーダースタイル

こなれ感抜群なチェスターコートでタキシードスタイルを巧妙にハズす。洒脱な男のヤリクチは計算尽くな無造作感

こなれ感抜群なチェスターコートでタキシードスタイルを巧妙にハズす。洒脱な男のヤリクチは計算尽くな無造作感
こなれ感抜群なチェスターコートでタキシードスタイルを巧妙にハズす。洒脱な男のヤリクチは計算尽くな無造作感

多方面で活躍を見せたフランスの芸術家ジャン・コクトーは、あるパーティの夜、タキシードにキャメルのダッフルコートを羽織って登場し、パリの社交界をパニックに陥れたことがあったんだとか。当時、その着こなしが巷でどう評価されたかはここではさておくとして、このエピソードから分かることは、"お洒落は正統な中に存在する無造作感に宿る"ということなのかと。だって真っ当なもの真っ当に着ても、それじゃあただの人になってしまいますし、逆に粗野なものを粗野に着たのでは、まんま野暮ったい人、になってしまいますし、ネ。簡単に言ってしまえば、イタリアオトコが得意とする"ハズし"です、コレって。で、何を皆さまにお伝えしたいのかというと、前回ご紹介したSARTOが誇る仕立て職人・植本氏が手掛けるチェスターコートは、前出のエピソード同様、カジュアルだけじゃなくタキシードなぞのドレスアップスタイルにも活用できますよ、というお話。だって堂々たる風格を放つ太めに設計されたラペルといい、男らしさを存分に醸し出すロープドショルダーといい、男の正装たるタキシードに準ずる作りになっているじゃありませんか。その上、正統な面構えのチェスターコートにカジュアルな雰囲気漂うエンジのヘリンボーン地を採用したことで、シックなタキシードとこなれたコートとの間でギャップが生まれ、ソレが余計にお洒落に映ってしまう。つまるところ、タキシードにダッフルコートという、ある種の飛び道具的な着こなしで洒脱さを表現したジャン・コクトーのハズしワザが、このコート一着さえあればより簡単に手に入ってしまう、とそういうことなのです。無論、確かな採寸&裁断&縫製の技術力の恩恵で、ジャケットの上に来てもストレス知らず。かつご覧の通り、すっきりシャープなシルエットも兼備しているのだから、もはや非の打ち所はありますまい。出でよ、現代のジャン・コクトー。皆さまも氏宜しくな計算尽くの無造作感を手に入れるべく、ぜひともこちらのコートの新調を、強く、つよ~くオススメする次第です。

《スタイルポイント》
・着心地楽チンにして男らしさも漂わせる構築的な肩周り。
・美しいロールを見せる堂々のワイドラペルがイマドキ感を演出。
・熟練の職人の"手仕事"を感じさせるバルカポケット。
・ライナーはあえてちょい派手めなペイズリー柄。


Producer 大和一彦/ Stylist 中川原寛(CaNN)/Photographer 竹内裕二(S-14)/Hair&Make 大原恵美/Writer 寺田慎一(GtN-48)/Creative Director 中野慎一郎 / Model CUBA

フルオーダーコート¥330,300~(UEMOTO) タキシード¥477,750 シャツ¥74,55 ボウタイ¥23,100チーフ¥12,600 カマーバンド¥39,900(すべてキートン) グローブ¥15,750(ペルノイ/B.R.SHOP)ハット¥31,500(ボルサリーノ/ボルサリーノ ジャパン)

●問い合わせ先
キートン 0120-838-065
B.R.SHOP 03-5414-8885
ボルサリーノ ジャパン 03-3230-1030

アソコがぽっこり♥していると とっても男らしいのですよ

アソコがぽっこり♥していると とっても男らしいのですよ

肩周りは、袖山がぽっこりと盛り上がったロープドショルダーを採用。構築的な袖付け方法とされるこちらの仕様ですが、植本氏が手掛けた本作は卓越した技術力によって、快適な着心地もキープ。結果、とっても男らしく見えるのにとっても楽チンな一着に仕上がったのです。

頭上に鎮座する極上が シックな印象をさらに助長

頭上に鎮座する極上が シックな印象をさらに助長

タキシードの上にちょいカジュアルな印象のチェスターコートを羽織ったら、こなしの総仕上げにフェルト製の中折れ帽を。男性の準礼装ともいわれる正統な一着にクラシカルな印象を放つハットを合わせることで、コートのこなれ感がさらに引き立ってくるってワケ。これぞ、分かった上での大人のハズしテクニックですぞ。