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2010.12
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前田 陽一郎

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前田 陽一郎

雑誌「LEON」副編集長

ここではレオンを日々作っていて思うこと、もしくは掲載できなかったけど個人的に買ったものや、興味をもったこと、レオンをさらに楽しんでいただくための裏読みの方法(ここが一番読んでもらえそう!)また至極個人的趣味までを、ブログというより、コラムとして書いてみようかな、と。 (ネタには困らないと思うのですが、元来の筆不精、というより無精者なので、どれほど続くかは不明ですが…、お付き合いくださいませ)

雑誌「LEON」のホームページ
http://www.shufu.co.jp/
magazine/leon/

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LEON
ファッション専門誌でもクルマ専門誌でも時計専門誌でもありません。いつまでも艶っぽさを失わない「モテるオヤジ」のためのクオリティ・ライフ実用誌です。

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モテる業界人の口説き方Vol.2
Dec 31, 2010

藤井 ガツガツと言えば、中国版『LEON』見ましたよ。

前田 中国でも『LEON』が売れるってことは、相当彼らもガツガツしているよね。向こうの編集者にも女の子が何人かいて話をして分かったのが、逆にあんまりにも男性がガツガツしているから洗練された感じっていうのに憧れているみたいなのね。

藤井 それは、わかりますよね。

前田 日本では中途半端に紳士面するより、逆にガツガツしている人のほうが楽しい人って思われる傾向があるけれども、向こうの場合はほぼ全員がガツガツしているから、日本人のちょっと洗練された感じにとっても憧れているみたいです。僕なんかジャケットにパンツという姿でいるだけで、「何のお仕事をされているんですか?」と声をかけられるし。すごくスマートな男性として見られるんだよね。

大谷 じゃあ、日本人男性は中国でモテモテですね。

前田 モテると思うよ。それなりの男性が行ったら。

藤井 こんなに男女差別が激しい国がまだあるのかと、面をくらうくらいガツガツしてますね。

前田 イタリア人やフランス人ってガツガツの裏にエレガンスがあるでしょう? レディファーストの文化はその典型。50代でも現役で遊んでいるファッション業界の先輩たちもそうで、下品な話はするんだけれども、キチンと女性に対するケアができるんだよね。「やらせろよ~」とか笑い飛ばしていても、ちゃんとケアができている。今の若い男の子でガツガツしている子はいるとしても、そこで終わりなのかも。「まだ俺、25歳なんスけど、100人とヤリましたよ」というヤツがいても、そこにエレガンスはないでしょ。女の子に対する些細な優しさとか、気遣いは僕たちの世代にはまだあると思うし、もしかしたらこの歳になってようやく身についてきたのかもしれない。いい歳してワイルド一辺倒ではモテないよね。女性の心の機微を察して、場所を変えたり、優しい言葉をかけたりしないとモテないんじゃないのかなぁ。

大谷 さっき藤井さんと、前田さんは声が魅力的だねって言っていたんです。外見はワイルドだけれども声にインテリジェンスが垣間見えるから、結果そのギャップで前田さんはモテるんじゃないかと。

前田 そんな、藤井先生にほめていただいて。照れます(笑)

藤井 いや、それは男から見ても魅力的ですよ。それが前田さんの場合、自然体でしょ?計算しているわけではなくて。僕らの世代で背伸びしすぎるほど格好悪いことはない。

前田 もう背伸びはできないですよ。自分が積み上げてきたものを見せるしかないです。

大谷 業界の方はやっぱりガツガツ系の方が多い?

藤井 僕が知っている限りみんな野獣ですね! でも、僕らより上の世代にしてみたら、40代の連中なんてちっちゃいな、って思ってますよ。50代のアパレル系の人たちはもっとガツガツしているから。

前田 だからその人たちのファッションも面白かったんじゃない?爽やかだし、遊び方が粋。男に対しても爽やかだし、女遊びに対しても相当、爽やか。とはいえ男と女だからドロドロした部分はあるんだけれども、ガハハと笑い飛ばしちゃうような豪快さがある。やっぱりどこか突き抜けてるぐらいじゃないと、男は面白くないな~、と思う。

大谷 女性との飲み会での藤井さんの勝負服ってありますか?

藤井 年齢によりますね。20代の女性がいる飲み会だったら革ジャンを着ていくだろうし。

前田 あえてスーツというのは?

藤井 それも、アリですね。スーツは悪くないんじゃないですか?

前田 鉄板と言えば鉄板。

藤井 変に凝ったスーツではなくて、トラディショナルなスーツをきっちり着れば決して悪い印象は与えないですからね。

前田 うん、うん。

大和 僕の場合、相手が20代の場合は多少の若作りは意識しますよね。

藤井 革ジャンって男のワードローブには必ずあるものですよね、昔から。

大谷 前田さんは革ジャンイメージが強いですね。

前田 バイクに乗るからね。だからこそ逆にどういう場であれ、僕は絶対にレザーは着ていかないかな。

藤井 逆にデイリーすぎちゃうんですね。

前田 お客さんとの会食も含めて、大半はスーツ。印象も変わるし。いかにいつもの自分と違うイメージで行くかを考える。

大和 なるほど。僕は女の子が引き立つように心がけますね。自分が目立ちすぎないように、派手な女の子だったら遊んだ格好はできるけれども、それほど華がない女の子だったら、自分がスタイリッシュすぎないように工夫はしますね。

藤井 この業界にいると知人の結婚式に白いスーツを着ちゃう人とかもいますよね。夏になると上はタキシード、下はショートパンツといった、ちぐはぐな格好で来る人もいるわけですよ。お洒落大会じゃないんだからって(笑)

前田 いるいる! 業界だと特に多い。残念ですよね。

藤井 オケージョンなんだからブラックタイかタキシードでこようよっ、て。

前田 考えすぎちゃってね! 案外多いですよね、その手の人(笑)。

大谷 それは確実にモテないですね。

前田 それを啓蒙しているファッション誌もダメだよね。

藤井 ファッション業界の結婚式ほどオケージョンがばらばらに崩れるわけですよ。ほかの業界の女の子からみたら、ただの変なひと。完全にモテないわけですよ。やり過ぎちゃっている人は多い。デニムに上だけタキシードを着ちゃう人とか。ハリウッドのセレブじゃあるまいしね(笑)

前田 カジュアルパーティの名目で、上はタキシード、下は真紺のデニムを穿いていたら、「あっ、この人分かっているな」となるけれど、ドレスコードがブラックタイのときにデニムを穿いてきたら、それは完全に間違いですよね。業界の人たちもそうだし、若い子でも多いんじゃないかな、そういう勘違いお洒落さんって。女性との食事で席につくやいなやジャケットを脱ぎだすヤツとかもいる。でもそういうことがNGだと分かってくる女性が増えると、ますます僕ら40代のほうがモテるだろうね。

藤井 絶対そうですよね。

前田 女性誌はちゃんとわかっていて、そういうT.P.Oの特集があったりするでしょ。一方で男性誌ではそういうマニュアル的な特集がなくなってきているから、どう振る舞っていいか分からないんじゃないかな。

大谷 そうしてもう同じ年の男性とは付き合えなくなるんですよ。

藤井 なるほどね。

モテる業界人の口説き方Vol.1
Dec 29, 2010

今回は『LEON』本誌でお馴染みのブランド、「BOGLIOLI」「FAKTOR」「Finamore」「Notify」等の正規エージェントである(株)アマン営業本部長、藤井尚志氏に参加していただきました。仕事がデキる、そしてモテる!ことでファッション業界でも有名な二人が集結したとあって、今宵のモテトークはどんな展開になることやら・・・・。


藤井 今の若い男の子を見ていて思うんだけれども、全然アグレッシブではないじゃない?見た目は若くてきれいだけれど。

前田 僕も全く同じ意見。女の子のほうがアグレッシブかも。

藤井 女の子に聞くと、彼氏や男友達と食事に行くと、割り勘が普通っていうんですよ。

大和 そう、そうみたい。ちょっと僕らの世代じゃ考えられないことだけど。

藤井 僕らの世代ってそこは格好つけなきゃダメでしょ、という共通の認識があったけれども、今は違うみたいだね。でも、デートに誘ってOKしてもらって「じゃあ、割り勘ねっ」なんて、やっぱり言えない(笑)

大和 女の子も、昔はそれが普通だと思っていたはずなんですけどね。

藤井 僕らが若いころって、周りに対して気遣いはできなかったとしても、引っぱることはできた。「俺についてこい」みたいな。僕らの若い頃ってそういうワイルドな時代だったじゃないですか。でも今どきの男の子ってナンパもしないらしいし、かといって気遣いがあるかと言えばそうでもないし。

大和 話を聞くと、できれば女性から誘ってほしいと、本気で思っているらしいですよ。

藤井 今の若い女性たちがある意味、気の毒ですね。僕らオヤジ世代のほうがよっぽどアグレッシブだったりするじゃないですか。

大谷 そう。だから年上好きの女の子が増えているんですよね。

藤井 仕事にしても、女性を口説くにしても、工夫やオリジナリティって必要でしょ。僕は営業をやっているから、ナンパは商売でバイヤーを口説くのと一緒です(笑)

大和 全く一緒ですよね。ナンパが下手な人は、ものが売れない(笑)

藤井 口下手な営業は仕事ができないですよね。

大和 そこが職人職と違うところですよね。

前田 でも僕はナンパは苦手です(笑)。人と話すのはすごく好きなんですけどね。多分ね、サービス業や営業職向きではないと自分で思っているのね。すごい恥ずかしがり屋だし。

藤井 前田さんのいいところは、例えばどんな忙しいタイミングでお会いしても、常に一生懸命に受け答えしてくれるところ。物事について真剣に向き合っている感じがする。

大和 いい加減にするってことはないですね、確かに。

前田 またも仕事の話になっちゃったね(笑)で、今回のテーマは?

大和 今回は「業界のモテる男が語る、女性の口説き方」でいかがでしょう?

前田 すごいね、そのタイトル(笑)

大谷 今回はプライベートな話まで聞かせていただきたく。藤井さんは業界でもモテる男として有名だそうで。

藤井 いや、モテるというか、失敗を恐れて成功はない、ということでしょうか(笑)

前田 ははは!俺と相当、性格が違うと思うよ~。

藤井 前田さんは逆に女性のほうから寄ってくるんじゃないですか?

前田 いやいや、仕事モードではいろんなことに対して割と敏感で、ちょっとしたニュアンスの違いにも気が付くのに、女の子からのアプローチには全くもって鈍感です(笑)

大谷 ファッション業界はいい意味でガツガツしている人も多いと聞いたのですが、本当ですか?

前田 そうね。この業界、多いね!

大谷 ということは藤井さんももちろん、ガツガツ系ですね(笑)

藤井 僕が若い頃なんか10回フラれても11回目はアリかな?と思っていましたね。

大和 僕もそうですね。

藤井 最近では、例えば一緒にご飯にいくことだったり、その先のことだったり、目標がありますよね? 僕の場合は自分の目標に対してどうYESという言葉をもらおうかと考える。それで、断れない状況に周りから固めて「こうなるのが自然でしょ?」という方向に持って行っちゃう。

大和 なるほど!(笑)

大谷 でもそれは、女の子が自分に好意があるって分かっているからですよね?

藤井 そういうところは僕わりとポジティブですね。食事に行く時点でそんなに嫌がられていないと思っているので、あとはいかに楽しんでもらうか。場所を変えたときのバーの椅子も重要ですね(笑)

前田 椅子ね!『LEON』でもやったな~それ。

藤田 シチュエーションづくりが大事。

大和 男と女が親密な関係になりやすい椅子ってありますよね、やっぱり。

藤井 そういう雰囲気になれるところってありますよね。煌々と明るい場所は、本気で口説くにはやっぱり不適切ですね。

前田 あと、あまりにもオープンすぎたりとか。

藤井 隣の人との距離感も大事ですね。それに、あまり奇をてらった演出はしないですね。いちばん最初のデートに行くときは居酒屋は確実にないですね。

大谷 カジュアルなトラットリアもないですか?

藤井 ないですね~。むしろ和食屋さんはアリかな。ゆっくり話ができるので。いい割烹や小料理屋さんだと、大将と話さなきゃという雰囲気になるので避けますね。

大谷 藤井さんが思う、デートにベストな店とは?

藤井 ちょっと外側の喧騒が見えるような、個室があるところですかね。もしくはお客さんとお客さんとの間隔がゆったりとられている席があるお店がいいかなぁ。
具体的なお店はオフレコです(笑)。いちばん恥ずかしいのが、頑張って考えて「ここは気に入るだろう」と思って予約した店が、逆に女性のほうが常連だったりするとき(笑)。

前田 それは危険だね。『LEON』ではそういうことも考慮に入れて“家飲みがいいんです”とか、“あえての○○で、ハズした場所を選びましょう”という提案をしてます。でも藤井さん、店とか詳しそうですよね。

藤井 結局は自分がデイリーに使っている居酒屋なんかに一緒に行けるコが最終的にはいちばんいいですよね。

大谷 最後にはそういうところに連れて行くんですね。それは何回目くらいですか?

藤井 三回目かな。

前田 お~(笑)

藤井 和食の美味しいところ、二回目はイタリアンでインテリアもちょっと洒落たところ、その次はいきなり炉端焼き、みたいな。

大谷 急展開だ(笑)

藤井 串揚げ屋とか。

大和 でも僕ら世代になってくると、この業界の人って殆ど遊ばないですよね。

藤井 そうですね。

大和 だから、夜遊びっていうと藤井さんと一緒にいることが多い(笑)。

藤井 なんでしょうね。みんなあんまり外に出たがらない。僕らより上の50代の人はバンバン遊んでいるんだけれど、なぜか40代や30代の人は遊ばないんですよ。

前田 結婚して落ち着いちゃうのかなぁ。

大和 だから、気づけば藤井さんとばっかり遊んでる(笑)

前田 ハハハハ(笑)会社で責任のあるポジションにいるから、遊べないタイミングに差し掛かるのが30代後半から40代前半なのかもしれないね。ビジネスの場としていろいろなお店は知っていても女の子を口説くためのお店のバリエーションはどんどん減っちゃう、みたいな。

藤井 僕はむしろもっと若い子に遊んでほしいですね。せっかくファション業界にいて人よりちょっとトッポいものを着ているのに、家と会社の往復だけで、たまに居酒屋に行くだけだったら「必要ないじゃん!?」って思う。

前田 単に合コンをして、カラオケ行って終わるんじゃなくて、違うフィールドへの遊びに連れ出そうとするような、バイタリティある遊び方がいいよね。もしかしたらクルマなのかもしれないし、ゴルフかもしれないし、アウトドアかもしれない。でも、さっきから話題になっている今の若い男の子の状況って、女の子側にも問題があるんじゃないかな? 例えば上昇志向をもって頑張っているオトコよりも、ちょっと達観しちゃっているようなオトコが格好良く見えちゃったり。で、結果、そういうオトコは夢しか語れないから、たいていは短いつきあいで終わっちゃう。デキ婚で即離婚、っていうパターンが多いのもそんな世代観を反映しているように見えるな。僕らが若い頃ってクルマがないと絶対に女の子は口説けなかったし、受け入れてもらえなかったでしょ。だからクルマを買うためにバイトもしたし、いいレストランに連れて行ってあげたいから、雑誌を読んで勉強もした。でもね、それは無駄なことじゃなかったと思う。

藤井 たしかに。

前田 その車も「何、乗ってるの」?と聞かれて答えたときに「へ~!乗りたい!」と思わせるクルマじゃなきゃダメだったしね。話も面白くなきゃいけなかったし、夜景が綺麗に見えるレストランを知っていなければいけなかった。たとえばクラブとかで遊んだあと、そこから抜け出してどうするか、考えたもん。今の若い子だったら変な話、表参道で仲良くなったら、そのまま渋谷のラブホテルに直行というパターンもあったりして? でも、小さな行動範囲やコミュニティの中で遊びが成立してしまっていることがつまらないじゃない? 結果的にその男と別れた後、それこそ藤井さんなんかが現れたら、「なんてこの人、面白いんだろう」って感じると思うのね。

大谷 だから今の若い子たちに、大人の男性がモテてる秘密は、そこにありますよね。

藤井 僕らの歳ってギリギリ、バブルを体験してきた世代なんですよね。クラブもあったしディスコもあったし。クラブで酒を買おうと並んでいると、年上の人が「お前、何飲むの?おごってやるよ」って、見ず知らずの人が奢ってくれるような時代だった。だからそれを知っている僕なんかは今でも後輩に奢るのは当たり前だし、女性に支払いはさせない。でも今の若い男たちはそれをスタンダードだとは思っていないんだよね。悪気があって割り勘にしてるわけじゃないとおもうんですよ。

前田 それは実際のデートのシーンでもあるわけ?

大谷 「気持ちだけ受け取るね」という子は実際多いですよ。

前田 やっぱり、そうなんだ! そうなるとやっぱり“オヤジ”のほうがモテるだろうね。


モテる男の見た目Vol.2
Dec 01, 2010

野口 男性のお客様がきて、「どうされますか?」と訊いたときに「お任せします」といわれることがあるのですが、そのときに「では、どういう女性が好きですか?」と訊くんですね。

前田 へ~~!!

野口 「どういう女性にモテたいですか?」と。その女性像から逆に導き出して、こういう女性だったら、こんな男性が好きというのを説明して「確かに!」と納得していただいてからカットを始めるんです。そうすると「自分がこんな風に変わるなんて!」と言ってくださる方もいらっしゃいます。

大和 前田さんだったらなんて答えますか?

前田 う~~ん、俺!?全部の人・・・・かな?ハハハハハ、それは冗談(照笑)。でもそれを訊かれるといちばん困るんだよね(笑)

野口 あえて言うと?

前田 外見での選り好みはないからなぁ。あえていうなら、シュっとしている人が好き、かなぁ。歩き方や立ち姿で背筋がシャンと伸びている人。何かに頼っているような人は好きではないかも知れない。

野口 前田さんをはじめ、世の男性はみんな、モテたい願望があるんでしょうか?

前田・大和 それは絶対、誰しもがモテたいと思っているでしょう!

前田 野口さんの好みのタイプは?

野口 私ですか?

大和 前田さんがストライクということは分かった(笑)

野口 フフフフ(笑)肉厚な人が好きですね。筋肉質でも、ぽよんとしていてもいいんです。抱き着心地が良いひとがいいですね。頼れる感じがしません?守られたい、みたいな(笑)顔の好みはもうなくなりました。

前田 女の人ってそう言うよね。

野口 最初、「嫌だ~」と思っていても、性格を知るとカッコよく見えてきたり。あまりにも男性側に自分のスタイルがあり過ぎてスキがないと、女性からいけなくなっちゃいます。

前田 野口さんって話すほど、一見さらっとしているけど、繊細な面も持っているよね。サバサバしているのに、ときに頼りどころがほしくなったり、しない?

野口 そうですね!立ち止まった時に傍にいないと寂しい。仕事モードのスイッチが入っているときは「近寄らないで」という感じなのに、ふとしたときに「ちょっとこっちに来て、甘えさせて」みたいな。ワガママなのかもしれません。

前田 男にすると一番大変だ、それ(笑)でも年上の人が好きという女性に案外多いかもね。同世代だと、よほどキチンとした男の子じゃないと、必要とされている時にちゃんと支えてあげられないかもしれない。そして必要ではなくなったときに、スッと引ける人でないとダメだよね。

野口 そうなんです。

前田 20代、30代、40代と、それぞれの年齢での限界はある。20代の女性が求める限界に対しては40代のほうがより余裕がある。もしかすると50代になると逆に余裕があり過ぎて、フィットしなかったり。40代半ばが持つ独特の空気、余裕感がフィットするから、大人好きの20代女性は多いのかなと。ふと思ったのね。

野口 その何かがモテる秘訣なんでしょうね。

前田 “モテる”っていうのも難しいよね。「もう一度会いたい」「素敵な人ね」と思わせる人がモテるのか。それこそ「何人も女を抱いたぜ」みたいな人が本当にモテているのか。自分が『モテる○○○』を謳った雑誌を作っていて、案外長く続けていられるのは、モテるって言葉の意味は本当に沢山あるから。「この人を離したくない」「一回だけでいいからこの人とデートしてみたい」も“モテる”だと思うし。

野口 本当にモテる男は、「また会いたい」と女性に思わせる男じゃないでしょうか。女性からもう一回会いに行ったときに相手の反応や感じを見たい。向こうからガツガツ来られちゃうと、自分に興味があるのがミエミエなので、こちらが会いたいと言わなくても来てくれるから、放っておいてもいいやみたいな(笑)

前田 なるほどね。能動的に攻めていくのも、結果、モテるのだけれど、女性から見たときに漠然とモテる男の例を挙げろと言われたら、次にもう一度会いたくなる男なんだ。

野口 思わず「自分から誘ってみちゃおうかな」みたいな(笑)

前田 すごい、それ超モテるだね。

大和 深いですね。

前田 深いね。俺ちょっと今、ドキっとしちゃった(笑)

野口 フフフフフフ(笑)

大和 僕なんて完全に「あいつから誘ってくるからいいだろ」と思われるタイプ(笑)

前田 でも、それはさ、結果的にモテればいいじゃない?俺なんか仮に想ってもらったとして「でも、前田さん忙しいから、いいや」と思われてたりしたら、もうそれっきりってタイプかも。結果、モテてる実感もない、と。

野口 そうですよね。自分の中での“モテた感”はないですよね。なので、そこに忙しいからダメだと思わせないで、女性から誘ったら応えてくれそうな隙を作っていただかないと、だめなんです。

前田 なるほどね。俺、隙だらけ(笑)

野口 隙だらけって!前田さんはそう見えないですけれども(笑)でも実際、ガンガンくる男性も本気度が伝わるから嬉しいし、それを見ていて「一途に女性を思えるって素敵だな」ってモテるというパターンもあると思います。その男性本人に“モテてる感”は伝わらないんですが。“モテてる感”を男性自身が浴びたいんだったら、女性から「次また会いたいな~」「付き合いたいな~」と誘えるように隙を与えている男性のほうが、男性自身もモテてる感じは味わえますよね。

前田 なるほど!それは考えたことがなかった。

大和 女性に誘われるっていうのも喜びだよね。

野口 忙しい人ほど、ちょっと勇気を出して誘ってみたら「合間をぬって会ってくれた」という感じがして嬉しい。こっちもドキドキして、本気の好きではなかったとしても「私、頑張っちゃおうかな」という気分になってしまうかも。女度をアゲてくれる気がします。

大和 なんか今の時代にあってますね、そのモテかた。

前田 ね、余裕がある。今の『LEON』の目指すところだよね。

野口 余裕のある男性はモテますよね。

前田 そうなんだよね。男もシャンとしていて、そのシャンとした時間の中に自分が入っているということが、女性にとってひとつの優越感だったり、満足だったりするだろうし。いい話するねぇ。

野口 ちょうどいま彼がいないので、妄想モードだったらいくらでも入れます(笑)はぁ、今日は緊張しっぱなしでした!でも面白かったです、このテーマ。

前田 こちらこそ勉強になりました!しかし案外奥深いね、モテるって。

ゲスト・野口由香さん(27歳)

表参道にあるヘアサロン『imaii』でスタイリストとして活躍。お客さんの7割が男性だそう。その人に似合うヘアスタイルを的確に見抜く確かな腕に長年通うファンも多数。今回のブログを読んで「雰囲気をちょっと変えてみようかな」と思った男性は野口さんのもとへぜひ!!日々のライフスタイルを綴ったブログ『NOGU日記』http://ameblo.jp/yukanogup/も必見です!

<野口さん所属のサロン>
『imaii scaena×colore 』
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Tel:03-5411-2345
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