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ヴィンテージな"ちょい垂れ"ベルトが
この冬の鉄板カジュアルにハマります
デニムシャツの上にショールカラーのローゲージニットを羽織り、ボトムスは、英国の編み上げブーツに合わせてカーキ色の細身チノをロールアップ。そして武骨に流れそうなところはスカーフを巻いて中和する......。
ご覧のコーディネーション、今季の鉄板アイテム満載です。いまこの瞬間にイタリアに行けば、同じようなスタイルをした洒落男をゴロゴロ見かけるはず。これをお読みの皆さんも、今季はこういう着こなしをイメージしていたのではないでしょうか？
もしこのスタイルをそっくり真似するつもりでしたら、絶対忘れてもらいたくないのがベルトです。カジュアルということで手持ちの太幅ベルトやリングベルトを合わせがちですが、それだとここまでの旬度は出せません。この"ちょい垂れ"ベルトこそ、今季的アイテム満載のスタイリングをまとめるキーポイントなのです。
使用したベルトは「ティベリオ･フェッレッティ」の新作。錆び加工のスタッズや、肉厚な一枚革のクタッと荒々しい風合いから、アンティークと見間違えそうですが、これらはすべて職人の手作業の産物。そしてこの程よいワイルド加減が、旬のざっくりしたニットや洗い加工がなされたアイテムと抜群の相性を見せるのです。
もちろん、太過ぎない3.5cm幅のため、流行りのテクであるベルトのちょい垂らしが似合うというのも大きなポイント。しかもこのベルトは手で丸めれば簡単にシワをつけることができるため、垂れた剣先に好みのニュアンスをつけることも自在なのです。
この冬の鉄板カジュアルにズバリとハマるベルトをお探しなら、これ以上のものはないと断言します。
スタイリング : 大西 陽一 / RESPECT
文 : 吉田 巌 / 十万馬力
肉厚な一枚革にスタッズを打ち込み、その後に洗い加工（！）を実施。絶妙なシワが残るように形をつけて干した後、酸性の液体をスポンジで塗り込め、仕上げにロウを塗布するという、「ティベリオ･フェッレッティ」ならではの技が炸裂した１本。コシを残しつつもクッタリしているため、買った瞬間から身体に馴染みます。ハンドメイドゆえ、一本一本微妙に表情が異なるのも魅力です。
リアルなヴィンテージ演出がなされたインコテックス レッドのチノパンツ。この程よい色落ちやアタリ具合と、シワ加工がなされたベルトとの風合いがぴったり響き合っています。
