オヤジのショーツ攻略は
長袖シャツとベルトが鍵を握る
今夏大流行中のショーツ。家の近所ならともかく、いい歳のオヤジが短パン姿で街中を闊歩する姿はちょっと前なら考えられませんでしたが、すっかり市民権を得ましたね。とはいえ、もちろんサーフショーツのようなダバダバシルエットはNGです。今どきのドレスパンツをそのままカットしたような細身シルエットのもので、丈は膝上。これが鉄則です。写真は「PT01」の「バミューダライン」のカーゴデザインのショーツですが、これももちろんそこをクリアしています。
着こなしにもこだわりましょう。オヤジはショーツに絶対Tシャツやポロシャツなどの半袖を合わせちゃダメ。とっちゃん坊や的スタイルになります。合わせるべきは長袖。そしてそれをロールアップしたり、あるいは写真のようにインにTシャツを着てシャツジャケット的に羽織るのもいいですね。実際イタリアではこういう着こなしが多いです。
もちろんベルトはしっかり締める。ショーツだとどうしても印象がサッパリしますから、ベルトでウエストマークすることはとても重要です。ここでチョイスしたのは「ティベリオ フェレッティ」の新作。パンチングしたレザーに10センチ間隔でコンチョのスタッズを散りばめたややアクの強いデザインですが、ベルト幅2.5cmと細めのため、けっして悪目立ちすることはないという絶妙なバランス。剣先の垂らし技がキマるところといい、大人のショーツスタイルのアクセントにぴったりです。
ちなみに足元は「セラフィーニ」のドライビングシューズでほんのりエレガントさも注入。気楽なショーツスタイルですが、それをオヤジがお洒落に見せようと思ったら、それなりにモロモロのテクが必要なんですね。
スタイリング : 大西 陽一 / RESPECT
文 : 吉田 巌 / 十万馬力
ベルトは、最近の“チョイ垂れ”ブームを牽引する「ティベリオ フェレッティ」の新作。ハンドによる洗い加工を施したレザーにパンチングを施し、10cm間隔でコンチョのスタッズを埋め込んだかなりワイルドなデザインですが、2.5cmの細幅が利いて意外と幅広いスタイルに馴染みます。
手首にはイタリアのアクセサリーブランド「ホワイトバレンタイン」のブレスを重ね付け。女性デザイナーならではのユニセックスなデザインにより、過剰に主張しないのがいいところ。フックやチャームに真鍮を使っているためどこか程よいユーズド感があり、華美なブレスが苦手な人にもおすすめです。