細幅の"垂れベルト"が
レザースタイルをモードに仕上げます
レザーブルゾンを着用するとき、皆さんはどんなベルトを締めていますか? レザーのハードな雰囲気に合わせるべく、ガシッとした太幅ベルトのベルトを締めていませんか? それ、残念ながら今どきじゃありません。イタリアの洒落者たちは、いまはカジュアルパンツでも幅が3cm以下の細幅ベルトを着用するのが主流だそう。モード系のブランドから火がついたトレンドであるためか、これがレザースタイルに程よくモードな味付けをする小技としても非常に効果的なのです。
それを証明するのがご覧のスタイリング。着用しているクロコダイルの細幅ベルトは、伊の「ティベリオ フェッレッティ」にB.R.SHOPが別注したもの。ドレスベルト並みの細幅ですが、ウエスタンバックルとプンターレ(剣先パーツのこと)、ちょい垂れた剣先のニュアンスにより、レザーのワイルドな雰囲気と絶妙にバランスしています。またタイトなブルゾンとカーゴで構築したスタイルが、細幅のベルトを締めることでぐっとモードテイストを強めている点にも注目を。ブルゾンのダブルジップの下を大きく開けたところ、さらに無造作に巻いたストールもそうした雰囲気をアシストし、とても都会的なレザースタイルとなっています(ちなみに、ここでジップを下まで締め、ストールの端をブルゾンの内側に収めたら、クラシックな雰囲気になります)。
なおこのクロコのウエスタンベルト、この写真では隠れて見えませんが、実はカモフラ柄スエードとのコンビ仕様。細幅ベルトはどこかオヤジ臭い雰囲気がして苦手という人も、ここまで遊び心が炸裂した1本なら抵抗なくトライできるのでは? 是非お試しあれ。
スタイリング : 大西 陽一 / RESPECT
文 : 吉田 巌 / 十万馬力
ウエスタンバックルやプンターレに施された精緻な装飾といい、絶妙にクタッとしたマットなクロコダイルの風合いといい、「ティベリオ・フェッレッティ」ならではの技が随所に炸裂した1本。しかもバックル付近や剣先だけを見ればクロコベルトなのに、実は迷彩スエードとのコンビというサプライズも!
クラシックなボマージャケットのデザインを踏襲しつつ、身体に貼り付くタイトなサイジングで仕立てた「ファクター」のレザーブルゾン。抜群にやわらかな極上シープスキンの採用、さらに襟のムートンファー(着脱可能)の効果で、ラグジュアリー感も満点です。