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同系色コーデの単調さは
ベルトの差し色でカバーするのがコツ
全身を淡い色合いの同系色で統一するというのは、最近流行のテクニック。大人っぽく、なおかつノーブルさも増すため、皆さんすでにモノにしていらっしゃることでしょう。今回はそうした同系色コーデをさらに今どきに見せるツボを指南いたします。
まずスーツですが、こちらはただ今人気沸騰中の「ガイオラ」でして、淡いグレーベースにチャコールのウインドーペーンを走らせたもの。英国調のトレンドにも乗った艶感ある一着です。ここで正統派のブリティッシュスタイルだとＶゾーンにエンジやグリーン、パープルといったハッキリした色合いのタイを持ってきてコントラストを付けるのですが、件の同系色コーデに基づき、あえてスーツと調和する色合いをチョイスしました。こちらのペイズリータイは「タイ ユア タイ」のもので、グレーとベージュを混ぜたような、いわゆる"グレージュ"と呼ばれる色合いがベース。このようにスーツとタイを同じトーンとすることで、ウインドーペーン＋ペイズリーという英国的な合わせもぐっとイタリア的な雰囲気に仕上がるんですね。
......と、先シーズンまではこれで完成だったのですが、今季的な着こなしはここにちょっぴりエレガントな差し色を効かせるのがポイント。ここではその役所を「ティベリオ フェレッティ」のベルトが担っています。このベルト、表は艶やかなネイビークロコダイル、裏はモケモケ毛玉のカセンティーノという非常に洒脱なシロモノ。写真のように剣先を垂らして裏面をチラ見せすれば、さらに差し色効果は絶大です。ちなみに剣先を普通にループに通せば普通のクロコベルト（それにしても非常にリッチな仕上がりですが......笑）にしか見えませんから、お堅い職場でも問題なく使用可能。１本あると絶対重宝すること確実です。
スタイリング : 大西 陽一 / RESPECT
文 : 吉田 巌 / 十万馬力
人気爆発中の伊のベルト専業メーカー「ティベリオ フェレッティ」の新作。表面をコッコ（リアルクロコダイル）、裏面を発色の良いカセンティーノで仕立てた、非常に遊び心溢れる１本です。ホールから剣先までを長めに設定しているため、イタリア男の間で流行中の“チョイ垂らし”の技も小粋にキマります。
グレーベースにチャコールのウインドーペーンを配した「ガイオラ」のスーツに、「タイ ユア タイ」の“グレージュ”タイの合わせ。このようにスーツ＆タイを同系色でまとめるのは今どきの常套テク。タイでメリハリを効かせるより、ぐっと大人っぽく、洒脱に仕上がります。
