美容とファッションには、相通じるものがある

B.R.大和（以下、ーー）　私と植村さんが出逢ったのは、まさにこのスパなんですよね。女性がエステを受けに行って、綺麗になって、しかも気持ちよさそうに帰ってくる。
私もぜひ男性版エステともいえる、メンズスパを体験してみたいと、ここを訪れたのですが、施術内容の素晴らしさはもとより、スパ自体のコンセプトにB.R.SHOPと通ずる物を感じまして。客として来たことをすっかり忘れて、飛び込みで社長にお目にかかりたいと。

植村浩さん（以下、植村）　この『リュー・ド・リュクス』というスパは、もともとは父である植村秀が英国で体験したメンズスパを、ぜひ日本に取り入れたいという思いから、ロンドンのサロンと提携して運営していたものです。そもそも、父は自分の感性に非常にこだわりをもった人でした。そのため、最初は自分が気に入る日本人女性をつくりたいと美容学校に通い、自分が納得するメイクアップ技術を求めて、さらにハリウッドに渡り、帰国してからは自分の納得のいく化粧品を、自ら作り出したというわけなんです。その後、フランスでタラソテラピーのリゾートホテルに滞在したのをきっかけに、日本にも高知・室戸に海洋深層水を使った滞在型ホテルを造ったり…。ここミッドタウン内にある、スパ、ヘアサロン、フィットネス、アロマテラピーなどのショップから構成される『shu sanctuary』も同じく、自分が気に入ったお店を集めて、頭の先からつま先までキレイになって気持ち良く過ごせるような施設を作りたいということで始めました。2007年の年末に他界した後、私が父の思いを引き継ぎ、『リュー・ド・リュクス』においては、さらにお客様のパーソナルな要望に、できるだけお応えしていこうと“カスタムメイド”を極めるための直営にしました。

ーー　美容とファッションには、相通じるものがあるのではないかと。僕らも、立ち上げから10年の中でお付き合いさせていただいているお客様と接して思うのは、内面から滲み出るものに加え、プラスαが、さらにその人を惹き立てる魅力になるということ。そのプラスαが、若いうちは服装に重きがおかれていたのが、30代後半〜40代になると美容も必要になってくると。美容でいえば、トータルビューティーだったり、パーソナルな面をよりよく引き出すということ。ファッションもまったく同じなんです。そのための、プラスαのお手伝いができることで、さらに皆さんが輝き、世の中が活性化していけば、わずかながらでも世の中に貢献できるのかなと思っているんです。

植村　そうなんです。我々も、ライフスタイルの中にメンズのスパというカテゴリーを取り入れることで、より自分らしさを演出していただきたい。さらに、よりパーソナルな対応カスタムメイドを極めるために、絞り込んだマーケティングをしていきたいと思っておりました。そんなときに大和社長とお知り合いになって、これは色々な形でコラボレーションができるに違いないと。先代の植村秀のときから我々が志している“カスタムメイド感覚のライフスタイルの提案”という部分において、B.R.SHOPとなら一緒にお客様を演出していけるんじゃないかと思ったんですね。ご存知の通り、ファッションと美と健康は一体となってライフスタイルの重要な一部分を担っています。そこで、よきスタイリスト、よきライフスタイルのコーディネーターでありたいという思いが一致した。

ーー　B.R.SHOPでは『プレミアムカード』というものを作ることに致しました。お客様に、提携施設でのスペシャルなサービスを受けていただけるというプレミアムなカードです。メンズ・スパ『リュー・ド・リュクス』との提携により、ますますお客様のスタイルをトータルでサポートさせていただけるのではないかと考えています。