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special meeting
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B.R.SHOP Special Meeting Vol.005

<ゲスト>株式会社フォリアル 取締役 中村達也さん

BR大和(以下--):実は、今までのスペシャルミーティングのなかで、最もB.RSHOPに関わりがあるであろうゲストです。名目的にもお仕事的にも接点が多いですよね。

中村達也さん(以下、中村):そうですね。『ドレッシーネット(現boq.jp)』の立ち上げに関った後、『ウーマンジャパン 』というサイトの運営に関るようになったのですが、それ以前に携わっていた『ガールズゲート』というサイトでお付き合いがあったんですよね。

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--プロから見てうちのHPはどうですか?

中村:校正やデザインが綺麗ですよ。オンラインショップをやっているのに、セールスが全面に出ているのではなく、“まあまあ、買いたかったら買えば?”みたいな一歩引いた感じが良いですよね(笑)。新作リコメンド紹介もメンズファッション誌のようなオシャレな内容で、ガツガツしていないのが良いと思います。

--それはもう、読んでいる層を意識して作っていますね。圧倒的に多いのはお医者様。お金はあるんだけれど、病院からなかなか出られず買い物をする時間がないとか。お医者様って品のいい格好をされるケースが多いんです。ちょっと上質のニットだったり、そういう注文が多いですね。あとは、ネットショッピングならではのやりとり、過程を好まれるお客様。単に商品を選んで購入するのではなく、質問や相談、また、それに対するアドバイスをメールでやりとりするんです。一所懸命に質問してくださるので、こちらも店頭で接客しているのと同じくらいの気持ちで対応させていただきます。ネットという無機質な形に、いかに人間らしさ、温かみを出すかといういうことに力を入れていまして。まあ、その分スタッフは半端なく忙しいんですけれどね(笑)。

中村:うちは、どちらかというと、いかに参加させるかですね。一般のネットユーザーと、“一緒に商品をつくろうよ”という女性限定のチームのようなものを立ち上げたのですが、最初は、特に報酬が出るわけでもないのに、意見を言ってくるのは何故だろうと不思議だったんです。なかには、名の通った会社に勤めている人もいたりして。何かものを言いたい人というのは、ブログにしろ、誰が見ているかわからないけれど取り合えず言いっぱなしにひたすら自分の書きたいことを書くわけです。何かものを言いたい、自分をアピールしたい、そういう欲求を満足させる商売がヒットすると感じています。結局のところ、みなさん自分好きなんですよね。言葉が良くないですが、マスターべーション的な商品は売れるんです。特に女性には、恥ずかしいんだけれど“自分好き”みたいな商品、個性をちょっと出せるような商品がよく売れます。なので、そういった部分をくすぐるようなアイデアを出し、さらにそれが商品化されて“実は私がちょこっとアイデアを出した商品だよ”と他人に言えれば、喜び=購買の動機になると思うのです。正直、まだ試み的なところがあって。完全に機能しているとはいえないんですけれどね……。

--WEBサイトを通じて何かやるということに、かけていらっしゃるのでしょうか?

中村:いえ、特にWEBにこだわっているわけではないです。もともと広告をつくる仕事が多く、特にウェブ広告が多かったということでして。要するに、何かメディアを使って物を売る、広告をつくる、という部分をWEBでかじったといいますか。今度はそれをTVというメディア=テレビ通販という30分の生番組で組み立てていく、ということを今は行っています。最近のテレビショッピングは1日で億単位を売り上げる市場ですからね。すごくリスキーではあるんですけれど、メーカーにとっては非常に魅力的な販売チャネルです。また、テレビで売れればクライアントは当然欲も出てくるので、今度はお店で売りたい、PRをやってくれ…と色々とビジネスが広がっていきまして。結局は商品が誕生してから墓場まで。売り場から販売、在庫処分まで、商品の面倒は全部みるという仕事をしています。

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