ベーシックでもどこか華やいで見える
素材感にこだわるミラネーゼをもトリコに
きちんとしたアイテムの代名詞だったシャツでさえ、ゆるっとしたものがトレンドになり、ウエストマークするビッグシャツやカシュクールといったものまで様々な種類が店頭に並ぶようになってきました。でも、その“ゆるっと"もそろそろ飽きてきたのも事実。それに「体型カバーして見えるからいいよね」とメリットがあるようでいて、実は太って見えてしまっている、という悲しい現実も・・・・。クラシック回帰のトレンドがやってくる秋を控えて、あらためてベーシックを見直すべく皆さんにご提案したいのは、ごくごく普通なのに、とびきりこなれて見えるシャツのこなし方です。コンサバでベーシックなアイテムだからこそ、秘めたるポテンシャルも相当なもの。理想は、いかにもマジメ〜な着かたでなく、ラフに寛いで見せるというミラノの大人たちのこなしかたでしょう。
夜な夜な広場に集まり、着ている服をここぞとばかりにバールで見せあう“広場文化"が発達しているイタリアでは、遠くから見たときにいちばんカッコよく見えるバランスを心得ています。接近戦になりがちな日本では、恥ずかしいからといってシャツのボタンを控えめに開けるところ、ミラノの女性たちはもうひとつボタンを外して大胆に開けていますよね。そのほうが断然バランスがよく見えるから。同じシャツでもそこをおさえるだけで、途端にお洒落に見えてしまうから不思議。そして意外にも、近ごろのミラノのトレンドはジュエリー控えめのよう。暑くて鬱陶しいのか、ネックレスはナシ。地金感たっぷりのバングルをさり気なーくつけているだけなのです。ノージュエリーでもやっぱりカッコいいのは上質な素材感があるからこそ。極端にトレンドを追わない彼女たちはベーシックなアイテムの素材感にはとことんこだわります。そんなミラネーゼたちをも虜にしているバグッタのシャツ、と聞けば着てみたくなりませんか?
今回、モデルを務めたRINAは実はクルマ好き女子だそう。免許を取った次の日に成田空港までクルマで行ったというからタダモノではありません。アクティブにクルマを転がす姿もサマになってしまう、様々な顔を演出してくれるシャツなのです。
Producer 大和一彦 / Director&Stylist 大谷繭子 / Photographer 江口博彦 / Hair&Make 清水美知 / Creative Director 中野慎一郎 / Model RINA
花柄シャツ ¥44,100(バグッタ/トレメッツォ TEL: 03-5485-0058)、パンツ ¥27,300(ピーティーゼロダブリュー/トレメッツォ TEL: 03-5485-0058)、ストール、サングラスはスタイリスト私物
2WAYで着回せる遊びが魅力的!!
実はこんな小ワザが効いています
シャツカラーを外せばスタンドカラーに変身!レディースのシャツでこんな小ワザが効いたデザインは珍しいもの。こんなところに老舗のシャツファクトリーならではの遊びが光ります。大胆に開けても綺麗にキマるので、胸元のボタンはいつもより一つ多めに開けるのがオススメ。
クラッチバッグに必要最低限のものだけをつめて
あとは温度調整に使えるストールを一枚
ミラノでもはやスタンダードとなっているビッグクラッチバッグ。お洒落に見えるだけではなく、絶妙な寛ぎ感を演出してくれる優れモノ。ポンポンが付いたマッタのストールは引き続き人気。ドライブ中やレストランでの肌寒いときに一枚あると便利です。