秋冬の流れのクラシック。春はノスタルジックな甘さとスウィートな色気を纏って

トレンドの入れ替わりが激しいレディスファションですが、やっぱりコンサバテイストなディテールはいつだって永遠。モードな服もカッコよくていいけれど、着ている本人に相当な気合いが入っていないと、着ていて疲れてしまうんですよね。その点、コンサバなアイテムはどこか可愛げのある女性を簡単に演出してくれるので、男モテだけでなく女モテも狙える最強な服かもしれません。今回ご紹介するシルクワンピースはてろんとした肌触りがとっても気持ちよくて、一度袖を通したら病み付きになりそうな着心地なんです。ファッション業界では展示会もひと段落、ショールームはビビッドなカラーのペタンコシューズやバッグ、バイカラーのワンピースが溢れ、まさに百花繚乱！トレンドは先シーズンの流れから引き続きクラシックなムードですが、この春はカッチリめではなくノスタルジックな甘さが加わった感じがうって変わってとっても新鮮です。今回、ＲＩＮＡがふんわり纏ったエアリーなワンピースは素材の質の良さが際立つノーブルなネイビーが女性を品よく見せてくれるだけではなく、寒い冬からスッと春モードに優しく導いてくれるようです。実は、冬から春のスイッチ服って、春から夏よりも劇的に素材感が変わるので、実はとっても難しいんですよね。長い間冬を越した肌って本人が気づかぬうちにくすんだ“冬枯れ”状態になっているので、トレンドであるオレンジやイエロー、フューシャピンクといったビビッドな服をいきなり取り入れてしまうと、冬枯れした肌にはコントラストがキツすぎて、顔色をくすませてしまうことも。そこで使えるのがベーシックな白といった肌馴染みがいいベーシックカラーなんです。
それにシルク素材の表情が優しいワンピースには目が詰まったカーディガンではワンピースの素材感の良さを打ち消してしまうので、シアー感たっぷりのカーディガンを合わせればセクシーな艶っぽさを演出できます。それに都会で着るイメージで足元はフラットシューズではなく、レディライクなヒール靴をセレクト。ワンピースのもつスウィートで可愛らしい雰囲気とセクシーな足元があやうげな大人の女性の魅力を引き出してくれます。



Producer 大和一彦 ／ Stylist 矢島千夏子 ／Photographer 谷田政史（CaNN） ／ Hair＆Make 笹本恭平 ／ Writer 大谷繭子 ／ Creative Director 中野慎一郎 ／ Model RINA

ワンピース￥36,750＜BAGUTTA＞カーディガン￥27,300＜SCAGLIONE＞（すべてトレメッツォTEL: 03-5485-0058）シューズ￥45,150（カルタ マニファクチュアド バイ エムケイ／M inc TEL:03-3498-6633）※バッグ、ピアスはスタイリスト私物

毎年完売入荷を繰り返すシャツの名門ファクトリーにより艶ワンピース

フロントタック入りのノースリーブワンピースはネイビーカラーが上品。フェミンなイメージのワンピースはレザージャケットやトレンチコートといったメンズライクなアウターとも好相性です。ロングブーツにタイツを合わせれば真冬から着られるし、レディライクなパンプスにチェーンバッグといった小物合わせてドレッシィな場面にも大活躍間違いナシです。人気の秘訣はこんな着回し力の高さにあるのかもしれません。

旬のバイカラーはあえて服ではなく、まずは足元やバッグで取り入れて

それだけで春気分を盛り上げてくれるビビッドなカラーリングのバッグや靴。でも本文で申し上げたとおり、黒やブラウン、カーキといったシックな渋カラーに慣れた肌や冬枯れした肌には、いきなり洋服で取り入れるには少々難易度が高いのです。そこで、洋服での色遊びはまずは抑え目にベーシックカラーを着つつも、小物で春らしい鮮やかカラーを取り入れるのが正解です。甲にベルトがついたＴストラップシューズや足首の華奢さを際立たせるアンクルストラップシューズは安定感があるのでガシガシ歩けるヒール靴代表。今年はこちらがトレンドとして盛り上がっているので、まずはウキウキ気分を誘うこんな春シューズがオススメです。