ナチュラルな女性は、なぜか男は放っておけない「この春はゆるっと、セクシーな女を目指しましょ♡」

究極のオシャレを象徴するアイテムによく「Ｔシャツにデニム」があげられますが、シンプルな服は男女に限らず、抜群の好感度をもたらします。でもシンプルでサマになる服選びって本当に難しい。だってシンプルな服だと“なんだかもたない”、そんな気がするから。だからアクセサリーやストールを過剰に付けたり、レイヤードを工夫してみたり……。色々とアイテムを盛ってしまうんですよね。特にこれから夏に向かって薄着になる季節だと、なおさらもたない気がして不安になる。そう、若い子だったら何もしなくてもいいんです。すっぴんでも可愛いんです。でも歳を重ねた大人の女性は工夫して着こなしているか否か、それがハッキリ問われてしまいます。だからこそ２０代の頃より３０代、３０代よりも４０代と、歳を経るにしたがってどの服が自分に優しく寄り添って、そして綺麗に見せてくれるかを吟味してワードローブを揃えたいものです。
今回ご紹介するのは、まさに女モテも男モテも抜群のナチュラルな着こなし。ボトムスに持ってきた「PT0W」のワイドパンツは細番手の極上のウールで編まれているので、ふわっと風になびくような柔らかい質感は、寄るシワまでも美しい。一方で、スウェットのようにリラックスして穿けるから、とっても楽ちんなんです。いままでパンツの主流といえば細身のテーパードでしたが、いまあえてワイドパンツっていうところが逆にとっても新鮮なんですよね。それにトップスに持ってきたニットジャケットはこれまたハイゲージの上質なコットンを使用しているため、袖を通せばとろみのある柔らかい生地が絶妙な透け感を生み出し、さらっとした肌触りが病み付きになりそう。このニットジャケット、よく見ると襟がテーラー襟なので、普通のカーディガンと違って寛いだ印象は与えつつも、きちんと感も損ないません。例えば「取引先との会食がある」「部長との大事なプレゼンが」なんて仕事のシーンでもかなり重宝しそう。大人のシンプルな着こなしに問われるのは、やっぱりシルエットと極上の素材感でしょう。清涼感たっぷりのスカリオーネのニットジャケットはタフに働く女性をエレガントに見せ、優しく寄り添ってくれる、そんな服なんです。


Producer 大和一彦 ／ Stylist 梶谷早織 ／Photographer 谷田政史（CaNN） ／ Hair＆Make 大原恵美 ／ Writer 大谷繭子 ／ Creative Director 中野慎一郎 ／ Model RINA

ニットカーディガン￥39,500＜スカリオーネ＞キャミソール￥11,550＜スカリオーネ＞ワイドパンツ¥33,600＜PT0W＞（すべてトレメッツォ TEL: 03-5485-0058）ブレスレット¥5,900(ププティエ／リエート TEL: 03-5413-5333)

「オジジャケ」をクローゼットにしまったら セクシーなニットジャケットにシフトしましょ

先シーズンは「おじジャケ」という言葉に代表されるように、ちょっとメンズライクなテーラードジャケットが流行りましたが、どの角度から見ても“モテ”には程遠いものがありました。で、その「オジジャケ」の対極にいるのがこのスカリオーネのニットジャケットなのです。よく見れば襟元がテーラードジャケットのようですが、とろみのある薄い生地と相まって、堅苦しさはゼロ。
上質なコットンをハイゲージで編み込んだニットの絶妙な透け感が、女性の肌をセクシーに映えさせるのです。これからＴシャツやタンクトップの薄着になる季節だからこそ、こうした羽織りものは何枚あっても便利。今回のパンツスタイルのみならず、ワンピースでコーディネートしてもＯＫ！いわゆるごく普通の襟なしカーディガンではなく、ヒネリの効いた新しいタイプの羽織りが、いつものオシャレをぐんとクラスアップさせてくれます。

スウェットパンツの寛ぎ感を持ちあわせた 大人のための新感覚ワイドパンツ

ビビッドなカラーパンツがトレンドとしてきていますが、一方で毎日履けるようなベーシックなパンツもおさえておきたいもの。実はこのワイドパンツ、あの「PT0W」から出ているものなんです。「えっ、ＰＴって細身のテーパードパンツじゃないの？」という声が聞こえてきそうですが、ご覧のとおりワイドパンツもシルエットが本当に綺麗。ほど良くストレッチが効いたウールビスコースのパンツはとろけそうなほど柔らかい生地感と、ソフトなシルエットが特徴。センタークリースもエレガントな印象に華を添えています。大人が穿いて似合うリラックスパンツって案外少ないのですが、仕事でも気がねなく穿ける洗練されたボトムスは本当に貴重。ヒールの高いヌーディなサンダルやエスパドリーユ、そこに綺麗な色のペディキュアを塗ってフェミニンなムードで穿くのがオススメです。