「ヴァッツォレール」のムートンジャケットで差別化を。入れ込み“どストレート”は 分かりやすくて打たれやすい

勝負際、入れ込んで投げたストレートが悲しいかなカッキーンと打たれてしまう。な～んて話、野球中継でよく目にしますよね。野球の解説者ではないので、そんな悲しい結末を迎えてしまう詳しい理由は分かりませんが、素人目に見ると、単純に分かりやすい勝負球に頼った安直な戦略が招いてしまった結果とも思えるわけで（あくまで素人目線の解析ですので悪しからず）。でもこれって、我々の日々の生活においても置き換えることができるのではないでしょうか。だってほら、よくありません？　なんとなく周りがそんな空気だからこれでいっか、といった安直な発想。会議の場然り、食事然り、そして洋服選びだってそう。流行っているから、という時代の流れに疑問すら感じず流された選択って、えてして悲しい結末を迎えてしまうものですよね。というわけで今回は、そんな悪しき慣習に喝をいれるべく、あるムートンジャケットをご紹介させていただきます。今季注目を博すアイテムゆえ、安直な選びをしてしまうと他者とのカブリは必至。ですので、厳選に厳選を重ねた逸品を選びたいところなのですが。こちらの「ヴァッツォレール」製の一着は、世に氾濫する無難なソレとは大違い。襟型を細身のショールカラーに変更し、かつシルエットもウエストをグッ絞り込むことで、この手のアイテム特有の野暮ったさを払拭。しかも極上のスエードムートンを使用することで、ラグジュアリー感も演出している、と。つまるところ、元来的な男らしさはそのままに、都会的でセクシーかつリッチなムートンジャケットを完成させてしまったというわけなのです。時代に流され、流行をただ追いかけるのは小僧の愚行。経験豊富な皆さまにおかれましては、その潮流の中におかれましても、存分に個性を発揮し、吟味に吟味を重ねてアイテムをチョイスしていただきたく思うのです。というわけで、この「ヴァッツォレール」の一着にて、並みいる無難で武骨なだけのムートンジャケットに身を包んだファッションオタクたちから、バッサバッサと三振の山を築いちゃってくださいまし。


Producer 大和一彦 ／ Stylist 中川原寛（CaNN） ／ Photographer 谷田政史（CaNN） ／ Hair＆Make 吉田葉づき／ Writer 寺田慎一（GtN-48） ／ Creative Director 中野慎一郎 ／ Model FERGAL

ムートンジャケット￥231,000、ジレ￥63,000＜ヴァッツォレール＞ベルト￥26,250＜FAUST COLATO per JD＞パンツ￥39,900＜PT01＞（ともにトレメッツォ TEL: 03-5485-0058）ストール￥29,400（ロダ／B.R.SHOP TEL: 03-5414-8885）その他スタイリスト私物

レザーの素材感をお楽しみあれ

「ヴァッツォレール」のムートンジャケットの中に仕込んだのは、同銘柄のスエード製ジレ。レザー×レザーの合わせといえども、上品な色味と素材とのコントラストの恩恵で、重すぎる印象はございません。

パンツはシックな方が良い

いくら都会的でリッチなムートンジャケットといえども、やはりレザーはレザー。というわけで、ボトムスにはシックな面持ちのライトグレーのスラックスを。これで、さらに全体が上品にまとまる、というわけなのです。

レコメンドアイテム（こちらの商品はお買い求めいただけます）

MEN'S レザーブルゾン

VAZZOLER

ムートンジャケット（WINGS）

¥231,000（税込）