カッコつけることがカッコイイとは限らない

“カッコつける”と“カッコイイ”。このふたつの言葉の意味はまったく異なります。前者は“姿や身形を飾って気取る”こと。つまりは実際にカッコイイかどうかと言われると、それはまた別の話ということなんですね。いい歳の大人の男が、カッコつけて一生懸命気張って洋服を着ているのって、正直イタイじゃありませんか。むしろ“そんなに頓着していないけどさり気なくお洒落”くらいの方が、カッコイイんじゃないか、と。かような例からも、このふたつの言葉が似て非なるものであることはご理解いただけるかと。そこで、例の後半に挙げたようなノンシャランとしたお洒落を楽しんでいただくべく、皆さまに一枚のニットをご紹介させていただく次第です。それこそが、「スカリオーネ」のニット。リネン100％で編み上げられたこちらの一枚は、素材本来のほど良い光沢感とヤレ感が白眉。クルーネック仕様で胸ポケ付きというのも、なんだか気張っていない感じで洒脱です。しかも発色の良さも素晴らしいので、全体にリラックスした印象はありながらも、明らかに上質なニットであることは一目瞭然というわけ。つまりは、大人の休日着にモッテコイな一枚、ということなのですよ。ウィークデイにはバシッとスーツやジャケパンに身を包んでいるのに、ウィークエンドにはこんなにもリラックスしつつも洒脱な装いを着こなせてしまう。この振り幅こそ、大人の余裕なのです。実際問題、休日までキメキメにするのは面倒だしカッタルイ……、というのも正直なトコロかと。で、あるならば、ユルさがありながらも、リッチ感も漂わせてくれる、このくらいのニットが、やっぱり塩梅良しと思うのです。ちなみにこちらを着用する際には、ラグジュアリーでありながらもリラックス感が漂うアイテムと合わせていただきたく。せっかくカッコつけている感のないアイテムですから、それをコーディネートからも感じさせないことが重要ですからね。そのこんところ、ゆめゆめお忘れなきよう、ご注意くださいませ。

Producer 大和一彦 ／ Stylist 中川原寛（CaNN） ／ Photographer 谷田政史（CaNN） ／ Hair＆Make 吉田葉づき／ Writer 寺田慎一（GtN-48） ／　Location Coordinator 安芸亮一（Trinity）／ Creative Director 中野慎一郎 ／ Model COY

ニット¥19,950＜スカリオーネ＞、シャツ¥32,250＜バグッタ＞（ともにトレメッツォ TEL: 03-5485-0058）、ストール¥34,650（J.W.タバッチ / グランデ アンド シーオー TEL: 06-6910-0335）、シューズ¥12,600（サバッティーリ / バインド ピーアール TEL: 03-6416-0441）

胸ポケ＆クルーネックがお洒落です

バスト位置に配されたスクエアのポケットとクルーネックの恩恵で、なんだかとってもゆる～い雰囲気に。これがVネックとかだと、シャープかつ都会的な印象が強すぎてしまって、かようなリラックス感は醸せませんよ。この塩梅、本当に絶妙。

クルクルッとした
裾もキュートでしょ

気張らず、カッコもつけていないように見えるもうひとつの秘密が、裾の処理。リブなど排したことによって、クルクルッと裾が自然に丸まる仕様になっています。こうすることで、さりげなくも確実にリラックス感を演出できるってワケ。

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MEN'S ニット

SCAGLIONE

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¥19,950（税込）

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